今日見える窓からの景色は雨粒で邪魔されてかすんで見えます。風を伴った強い雨だったのか、朝起きると窓は雨粒だらけ。その向こう側ではすべてのものが薄いグレーのベールをかぶって平面の単色的な景色に。これがヨーロッパの秋と言ってしまえば、そうなんですけど。秋風がしみます。
そんな秋の深まりを感じるドイツ、夕飯の献立も温かなものが多くなりました。一昨日は白菜と牛肉のトマトの煮込み、昨日は野菜たっぷりのチキンドリア。ドリアにはキノコと、玉ねぎのほかにみじん切りにしたカリフラワーを入れることに。ユリ君、どうやらブロッコリーやカリフラワーがそんなに好きではないようで、これならばれないだろうと思って入れてみました。まるで好き嫌いな子供を騙すかのように。
少し風邪気味のユリ君、なのでカリフラワーってビタミンCが豊富なのでうってつけだなって思ったんです。今調べてみたら、がん予防、老化防止に加えて。カリウムが多いので高血圧にもよいのだとか。ドイツに引っ越してきてから野菜の摂取量が増えたのは本当に良いことだなって、実感してます。
食事と言えば、最近は家族や日本で泊めてもらう人たちからメールがよく来るんです。内容は、”ユリ君は何が好き?何が嫌い?和食は食べれる?”と言ったもの。本当に気を使ってもらってありがたい。他視界に海外からお客さんが来ると何を作るか迷いますよね。特に欧米はベジタリアンとかビーガンが多かったりするので、、、。ユリ君は基本的に出されたものはちゃんと食べるので、”なんでも大丈夫。”と変身をするようにしています。ただ、生魚はまだ挑戦したことがないのでちょっと無理かもとは伝えてるのですが。
日本特有の食べ物ってありますよね。もちろん、寿司とかわさびに醤油とかは世界の大きな都市ではどこでも買えるようになってきましたが、梅干しとか、塩辛とかはね、あまり普及してないですよね。これをユリ君は食べるのかなって最近考えてます。”どこまで冒険家なのか?”と。
ドイツ人は基本的には食べ物に対して冒険をしないらしいんですよね。知っているものを食べる、みたいな。なので、ユリ君のお父さんもお母さんも寿司は食べないって決めてるようですし、生魚って聞くと顔をしかめるくらいに。その息子であるユリ君、頑張れるのかな?一泊はこれぞ日本の旅館と言う所に泊まるり、夕飯もついてくるので、ここでユリ君の冒険性が試されるのかと。中身についてすべてはわからないのですが、ノドグロとカニが出てくるんですよね。多分生ではないので大丈夫でしょうが、海の近くなのでお刺身も出るのかなって。
ミニ1年間だけ日本に住んでいて、それが物凄く田舎の町だったので日本語も上手に駆使出来たんですよね。なので、自分が苦手なものを勧められるとかわいらしい笑顔で、”じゃ、今度食べます。”っていって上手くかわしていたんですよね。
僕は出されるものを何でも食べるし、一応チャレンジしてその後もっと食べるか食べないかを決める雑食タイプなので、今回の旅が楽しみ。特に奄美群島の喜界島。友達の家に泊めてもらうのですが、友達のお母さんがご飯を作ってくれるらしくて、もう今から何が食べれるか気になります。調べてみると鶏飯{けいはん}やヤギなど。本土とは違った食文化が楽しめそうです。