どうしたのか週末から温語がぐんぐんと上がって、火曜日の今日は最高気温が26度になる予想が出ているほど、真夏のドイツ北西部。わかってはいます。日本のほうがもっと暑いって!!だって40度近くまで上がっているんですよね、日本。それに比べたら海風がまだ肌に気持ちがいいし、日陰に入れば暑さも和らぐ感じのドイツの夏。でもね、ここで育った人たちにしてみれば、真夏なんです。
昨日。駅から帰っていると押し車に買い物で買った飲み物や、袋を下げてゆっくりと歩く初老の女性が。何となく視線を感じていたので挨拶すると、一気に何かを言われる僕。???だったので聞き返すと”、、、、、、ここでは普通じゃない、、、、’って聞き取れて、’あれ、もしかして アジア人はここにいるな!”的なことかな?って思って考えていたら、”ほらこんなに太陽が出て、これってここあたりでは普通じゃないでしょ。”っていうお天気に対してのお話でした。
ほっと一安心。あんまり疑い深くあってもいけないですね。
”本当ですね。暑いですよね。’って返信はしたものの、何かその後に続く気の利いた言葉が続かないのが最近の悩み。そのおばちゃんは、’それじゃね。’って去っていきました。’買い物に行ってきたんですか?重そうだけど大丈夫ですか?”なんて言葉もかけれたのになー。まだまだだな、僕のドイツ語と思った出来事でした。
学校がないのになぜ、駅へ? 実は友達が引用日から昨日まで遊びに来てくれていたんです。彼女は日本在住なのですが夏はロンドンに毎年来てて、その度にあていあたんです。ただ、今年は僕がドイツにいるので会えないだろうなと思っていたとこ、「インスタの写真見たよ。あのランニングコース、よすぎる!!そこで走りたい!!」とのメッセージが。いらっしゃい、いらっしゃい、ということで今回の滞在となったわけ。
彼女、英語、ドイツ語、日本語の3か国語を操る才女。竹を割ったような性格だし、物凄くドライ。そこがいいんですよね。付き合いやすい。よく考えてみれば今までは一緒に昼ご飯とか、夕飯だけだったのでこんなに長く一緒にいたのは初めて。けど、お互いが好きなように好きなことをしてのんびりとした週末に。
そして僕が今行っているあるプロジェクトの助けを頼むことに。ま、さすが一刀両断が上手なこと。僕のプロジェクトのダメ出しをよく出してくれる事。そのおかげでより良いものになるのは間違いないのですが、ちゃんとたたき切ったあとに優しさを忘れないのも一流だなって。
そこで感じたのが日本の空気。
今僕の生活って僕とユリ君の生活でしょ?そしてその中にはほとんど日本を感じる空気がないんですよね。もちろん、日本の本とかはありますがそれはあくまで僕に付随しているものだし、本の世界はあんまり現実の世界と結びつくことがないので、日本色に空気が染まるってことがないんです。
ただ、友達が来て何となくいつもの空気じゃないなって感じるんですよね。なんだろう、全く違った質感がそこには存在していて、それが面白かったです。このアパートにちっちゃな日本が失言して、それが日を追うたびに部屋を埋めていく感じ。
そしてそれに気が付いたのが友達が明日いなくなるっていう時の夕方かな。’そっか、明日からもう、いないんだ。”って思ったその時に僕の今の生活は日本の空気がこんなにも濃く充満してるんだなって。
昨日の夕方の電車で旅立っていった友達。帰って来てからもまだ、日本空気が残っていて不思議な感じ。
ただ、今朝起きると、もうその空気はなくなって僕とユリ君の生活の色しかありませんでした。