その言葉、生モノにつき

今日も気温は22度とそこまで高くなく、グレーの雲で覆われているドイツ北西部。不思議なもので、あんなに暑かったあとのこのグレーの空が何となく、「いつもの夏が戻ってきたな。」ってホッとしているところもあるので不思議なものです。そういえば日本はお盆休みなんですよね。ということは皆さん、お休みの人も多いのかな?ゆっくりとした時間をたまには過ごしてくださいね。

さて、この数日前に友達のフェイスブックのコメントに面白いものが。なんでも何かの番組を見いていて、気に入っている女優さんが間違った言葉遣いをしていて残念だったというもの。その言葉が、”敷居が高い。” 何となく興味をもって、なんて意味なんだろうと調べてみたら、僕も間違って使っていました。

僕の中だと、「あのお店、高級なものばっかり売ってるから一般市民には敷居が高いよね。」というものだったんですね。高級すぎて、上品すぎて中に入れない。けど本当の意味はその家に住む人に不義理をして、なかなか会い行きにくい。との意味なんだそう。

そこで気になってネットで調べてみたんですね。そうするとあるんですね、全く勘違いして使っている言葉たち。

例えば、”あの人は姑息な手でいつも欲しいものを手に入れるよね。”という姑息。僕は今まで卑怯だと思っていたのですが、姑息って ’その場しのぎ’ って意味らしいんです。

失笑はどうですか? 何となく苦笑い的な、ちょっと呆れている感じがありません?失笑は正しくは可笑しさのあまりにふき出してしまう、思わず笑いだしてしまうことだそう。

にやける にはもっと驚きました。「そんな、にやけた顔して。恋でもしたの?」とニタニタした顔の事だと思っていたのですが、男が女のように色っぽい様子をすることなんだとか。

びっくりですよね。ただでさえ、このブログで誤字脱字が多い僕。一体どれだけの間違いとともに日本語をしゃべっているのか、、、。特に海外に住むと住んでいる国の単語を日本語に入れてしゃべったりする癖ができてしまうんですよね。けど、海外に住む日本人ならその単語を知っているので問題なく会話ができるんです。

例えば、「来月、フラットをでようと思うんだよね。だけどデポジットってどうやって帰ってくるのかな?次のフラットはエージェントを通してするからお金はかかるけど、ビューイングとかスムーズにいくから助かるよ。ところで、来月はタームが始まるよね。スカラシップの申し込みもあるみたいだからアプライしてみれば。」とこんな感じ。英語圏で生活をした人ならこの文章、問題なく読めるという不思議な日本語。面白いでしょ?

けど、言葉って日々進化しているものですよね。いつの間にか時間が流れるとともに本来の意味が少し違ったもの、または全く違ったものになっていく。もしかしたらそれは仕方がないことなのかもしれないなって。

例えば前に書いた、敷居が高い。この言葉50-60代の人はその意味をちゃんと把握している人が多いそうなんです。ただ、若い世代になると圧倒的に上品すぎるという意味にとらえていくる。

議論が煮詰まったってあるでしょ?これ本当の意味は議論に十分な時間を費やしたから、そろそろ結論が出る段階だという意味だそう。ただ僕の考えでは、けっこう議論したけどいきづまったという全く逆の意味だと思って使っていたんですよね。どうやらこの考えは僕だけではなく、多くの人もこのような意味だと思って使うので今ではどちらの意味も載った辞書もあるんだとか。

そうなると敷居が高いといった意味も30年後50年後には本当の意味は消えているのかもしれませんね。

言葉は生き物だなった思える貴重な瞬間。そう考えると言葉の意味合いって、言葉の正しさって何だろうなって考えてしまいますよね。例えば、平安時代の人がまたは、江戸時代の人が今の日本語を聞いたら失笑すること間違いなしなのではないでしょうか。

失笑が、大笑いにしろ、呆れ笑いにしろ。

皆さんはどう思いますか?

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