日本も30度以下になる日があるようで、確実に季節は移ろいでいるようですね。ドイツも最近は日暮れが早くなったし、温度も最高気温が18度と、20度を超える日がなくなりました。このまま薄暗い、寒い冬に突入をしていくのかと思うとなんともやるせない気持ちもありますがこれが時の移ろいというもの。しょうがないですよね。
イギリスから帰って来て、ドイツ語の学校もなく何となくまだいつもの生活リズムを取り戻せなくてふわふわした感じで困ったものです。
さてさて、ロンドンの旅で中途半端で終わっていたデンマークの旅についてもう少し書いてみようかと。
デンマークでの宿泊先はユリ君のお姉ちゃんの家。最近購入した可愛らしい家で、広くはないけれど居心地のいい空間が僕もユリ君も気に入りました。デンマーク人は壁の色を真っ白にしておくと聞いたようにどの壁も真っ白。だけど、間接照明なので眩しすぎることもないし、ちゃんとソファーの上には体を包むには温かそうなブランケットが。窓辺やキッチンにはこれもロウソク。デンマークはロウソクの消費量がヨーロッパ1番なだけあります。あと驚いたのがそこら辺に手当たり次第に家を建ててないということ。例えば集合住宅地でもいたるところに芝生の共有エリアがあるし、車は通れないようなたくさんの小道が張り巡らせてあってちょっとだけ迷路の様。また、緑もたくさんあって森や原っぱも。家の外に出てすぐに季節の移ろいを感じさせてくれる自然が身近にあるのは贅沢だなって。ユリ君と、「ここにだったら住めるね。」って話をしてました。
お姉ちゃん夫婦は仕事、甥っ子は幼稚園なので僕たちだけで開通してまだ2日目という路面電車で街の中心街へと向かうことに。デンマーク第2の都市オーフスは人口25万人のバルト海に面した街。そんなに人口がいないと思われるでしょうが、街の設備は本当に整っていてびっくり。図書館なんて夜の9時まで開いていてしかも恐ろしく広い。2015年にできたばっかりで、図書館ばかりでなく行政サービスもここで行ってくれるのだとか。あと、ユリ君がここで一番気になったのは全部機械化された駐車場。車をエレベーターのように中に入れて手続きをすればオートマティックに車はエレベータで―自動に持っていかれて帰る手続きまで収納されている仕組み。収納台数は1000台。ユリ君は飽きずに車が来てなくなるのを眺めていました。さすがエンジニア男子。僕は図書館の出来に気に入りました。本当にたくさんの椅子があるし、寝転んで読める場所とか、多目的な空間が山のようにある。しかも窓からはバルト海の景色を眺めることができて読書の間に目を休めるにも最適。結局ここで2時間ほど過ごしました。ここには入館所などもなくても勝手に入れるし、子供のエリアにはお金を入れずに遊べる昔のアーケードゲームなどもありまよ。そうそう、子供用の公園もあってこれがまたユニーク。身長10mぐらいの大きなクマのオブジェが滑り台になっていたりと子供連れでも楽しく過ごせそう。しかもお金かからないし。デンマークは何かと物価が高いのでね。無料は有難い。
なんでもこのオーフス、昨年ヨーロッパ文化首都に選ばれたとあってきれいに整備もされ、文化の香りも薫るそんなまち。だって、美術館もこんなにおしゃれ。
って、これだけではわからないですよね。これね360度の展望台で虹色になっています。この中を歩いてオーフスの街の眺めを眺望できるというわけ。これは美術館の最上階部分で、この建物自体が高台の上にある上に、建物の高さもあるのでその眺めはよし。ただ、寒い日はかなり寒く、暑い日はかなり暑くなりそうな感じがあるので服装は羽織れるように、または脱げるようにしていたがいいかもしれません。ちなみに入場料はイギリスなの度などと比べると高めですが日本の美術館と変わらないぐらいかな。しかもこの美術館かなりの広さがあるので見ごたえあり。もちろんこの展望台も値段に含まれています。ARoSというのがこの美術館の名前です。そして31歳以下の人にはディスカウントも。チケットを買う時に、31歳以下ですか?って聞かれて不思議な質問だなっておもったら料金割引の確認のためだったんですね。
なかなか面白い展示があっていたのですが、ここでまさかの運命の出会いを。運命のめぐりあわせってどこであるのかわからないものですね。実はね、僕の持っているコースターがあって。そのコースターというのがどこかの美術館に飾られた巨大彫刻の少年の写真がガラスの奥に貼られたものなんです。これ、ミニちゃんの義理のお母さんがクリスマスのプレゼントにくれて僕は結構気に入っていたんです。
ロンドンに住んでいた時から使って、今もドイツの子の家にあるのですが。ある日ぼくのともだちのKちゃんが「そういえば、ユリ君ってTakの持っているコースターに似ている人がいるよね。」って言われて確かに似てる。ユリ君だ!!ってことになってそれ以来、かなりの愛着をもってそのコースターを使っているのですが、、、、。
その子がいたんです。ここの美術館に。
でっかいでしょ。しかも細部までかなりリアル。何かユリ君の子供時代に遭遇したようで、感動。だけどね、僕のコースターのほうが似てるかも。フォトショップされたのかコースターのほうは眉間のしわがそこまでないんですよね。お土産コーナーでなにかこのグッズを買おうと思ったのですがユリ君に阻止されました。まあ、目の前に生きたのがいるのでそれを眺めていればいいよね。
昼食はStreet Foodっていうバスターミナルのお隣にあるところでホットドッグとクレームブリュレ式ドーナッツ。何度も言いますが、物価が高いデンマーク。食費を浮かせたいならここがおすすめです。飲み物は僕はね、スポーツコーラという面白い飲み物を飲みました。オロナミンCみたいな味の飲み物でしたよ。