初めてのドイツテスト終了!!

ただいまーー。ドイツ語のテストから帰ってきました。正直、疲れました。やっぱり、力が入りますよね、初めてのテストって。朝9時から始まったのですが、僕の席が一番前の中央というなんとも素敵な席で。ちょっとびっくりだけど、前に誰もいないほうが集中できるのでよかったです。

リスニングテスト、リーディング、ライティングと順々にこなしていくわけですが、アラブ圏の子はどうもテスト中に私語をするのが当たり前なのか、何回か数か所で試験官の先生が注意していました。しかも中には、”今度喋ったら外!!’って怒られていた人も。あと、テストの終了後にもしぶとく書いている人もいて、試験官から強制的に回答用紙を取り上げられたり。なかなかの国の違いを見せつけられました。日本の学生時代はそう思うと私語もしないし、終わってなくても時間が来たらやめるしで、あれが当たり前だと思っていたけど国が違うとそれもまた違うんですね。

リスニングは第4部が難しかったけど手ごたえあり。リーディングはちょっと癖のある問題だったけどどうにかなったんじゃないかなー。文法は2回目の見直しの時に最初の自分の思ったこととどうも文章が違うのではと思ってかなりやり直して、それがあったっていれば良い点数かと。ライティングは難しいお題でなかったのですんなりかけた感じがあり、大丈夫なのかなって思うのですが。けどね、もしの時もここのセクションはいい点数を取れていたので。

問題はスピーキング。これはね、苦手。スピーキングは3セクションに分かれていて、自己紹介、写真の説明と質問に対しての応答、ペアを組んで出された課題で即興のダイアローグ。2人1組になって試験官2人と対面して座って始まります。僕の相方は21歳のあのいつも仲良くしてくれたシリアの子。この子はほんとうにくらすのなかでも1,2番で喋るのが上手。ボキャブラリーも僕に比べた圧倒的に豊富だし、うらやましいほど。そうなるとね、僕も何か考えないといけないなと。

実はこのテスト3つのくくりで評価が下るんです。リスニングとリーディングが一緒で1つとカウントされライティングがもう一つ、そしてスピーキング。どれか2つのカテゴリーでB1の評価をもらえば最終評価はB1。ただし、リスニングは絶対にB1でないといけないというルールも。僕は模試ではライティングとリスニング、リーディングでどちらもB1評価だったのですが、これでスピーキングでB1より下の評価だと総合評価は残念ながらB1にならない。。。。つまりはすべてはこのリスニングにかかっている、、、、。

僕の作戦は本当に単純なのですが、第一印象を良くして、笑いを入れながら楽しい子になる。というもの。だってね、それ以外取り柄がないんですから。

自己紹介はあいかたの21歳が最初に。スムーズに話していた彼、途中で姉と娘の単語を言い間違ってしまって試験官が、「うん?娘?あなた娘がいるの?」ってことになってちょっと調子が狂ったよう。だけど試験官の様子を見るとたいして問題にしているようでもない様子。なるほど、間違ってもそんなに気にせずに、そのまましゃべり続けたほうがいいな。と思ったのと、自己紹介の後に質問が。しかも短い答えだと次から次へと質問される。これは僕には困る、、、、。ということは一つの質問でそこから勝手に自分のわかることを長めに喋ろう。という作戦を立てました。

まずはどこで面白くできるかなというので、家族について自己紹介で言わなくてはいけないというお題があったので、「僕の両親は小さなお店を持ってます。米を売っています。なんてアジアらしいんでしょうね。」っていうと笑う試験官。あとは仕事について「ロンドンではフォトグラファーとして働いていましたが、ドイツではドイツ語を学校で勉強しています。いいクラスメートがいていいです。彼のように。」と21歳を指さして、なんとなくいい流れをつかんだ僕。質問はロンドンでフォトグラファーだったけど、写真はどうやって勉強したの?って1つだけ。自己紹介を眺めにして助かったー。

写真を説明するのは僕が先。ちなみに2人とも違った白黒写真をもらってそこに映ったものを喋るんです。例えば、写真に写る人が何を着ているか、背景や前景に何があるのか、どんな天気か、季節は、どんな感情が読みとれるか、そして何を彼らはしているのか。といったことを喋る必要があるんです。ただ僕はボキャブラリーが多くないのでなるべく物が少ない写真がいいなと思っていたら、3人の若者がひとりは電車に乗って、2人はどうも見送っているような写真。しかも着ている服も難しくないもの。それとつなぎ合わせて季節も言える。とどうにか乗り切りました。そしてその後に質問。あなたは友達が町の外にいて見送ったりする?ここだ、ここで何か印象付けなくちゃ。「友達いないんですよね。」はははと笑う試験官。その後に補足で1年間しか住んでいないので友達がいないけど、ユリ君と一緒に住んでいてユリ君の友達なら見送る。そこで、本当に僕は幸運だなって思うことは。実は試験官、今住んでいる町からきてたんです。なので次の質問が「あなたの住んでいる町にもドイツ語学校があるのにどうしてこの町まで通ってくるの?」なので、どうにか切り抜けられました。

そして最後の即興会話がね、何かうまく弾まなかったんですよね。うーん。どうなかな、、、、。ここでも21歳との会話で仕事をお試し期間みたいな制度がドイツにはあって、自分がその職業に合うか働いてみるというもの。それで21歳にどれぐらいの期間それしたい?と聞くと3ヶ月というので3ヶ月!!それは長い、僕には無理だ―。と大きめの声で言ったら試験官も笑ってくれたのでどうにかなんたのかなー。なんていい方向に考えています。試験官は最後までニコニコ笑顔だったんですが、結果はいかに。

もうね、これぐらいしか僕にできることはないんですよね、スピーキングの時は。簡単な笑いを取って明るく無邪気な人間で喋れることだけ喋って、試験じゃなくてお話に来てますみたいな感じで。あー、どうだろう。あの子性格良かったし、面白かったからB1ってならないかなー。

電車に揺られて

少しの間、ブログを休んでいましたがまた復帰です。1週間のうちに秋の色が濃くなってきました。日照時間も短くなって、温度も何となく寒い。というかこの1週間もっと北の土地にいたからかもしれないのですが、、、。

そう、ブログを書いていない期間、旅に出ていたんです。

先週の金曜日の朝5時15分に起きて、駅まで。途中で雨が降って濡れてしまったけれど、無事に6時半過ぎの電車に乗ってもっと北へ。目指すはデンマークとの国境に近い小さな町。ここにユリ君の両親は住んでいます。実は先週末にユリ君のお父さんの誕生日パーティーがあって、そのためのお出かけ。

他の姉妹は誕生日パーティーのある土曜日に来るのですが僕たちは1日早めの金曜日入り。僕たち2人と両親の4人での時間。みんなで昼ご飯を食べたり、犬の散歩へ出かけたり、夕飯後にカードゲームをしたりで楽しい時間を過ごしました。そうそう、ここで僕はお客さん扱いされないんですよね。だからそれも気楽。日本だと海外のお客さんだと、「何か食べたいものはある?」とか、会話もお客さんを軸に行われるでしょ?あれが皆無なんです。なので、もちろん食べ終わった皿を下げたりとか、卵を買いにお使いに行ったりとか、会話も頑張って自分で入っていかなくちゃいけない。だから、頑張らなくちゃいけないけれどそれもまた楽しい。

土曜日のパーティー後にみんな泊まって、翌日の日曜日に近くの森へと散歩に出かけて次の目的地へ。

それは、デンマーク。僕が初めて訪れる国。ドイツとデンマークは陸続きで、今回はデンマークに住むお姉ちゃんの家に泊めてもらうことに。ドイツデンマークの国境まで30分、それから1時間半でついたのはデンマークで2番目の人口を誇る街、オーフス。アルファベットだとAarhus。国内二番目!!って思うと大阪のような大都市を想像してしまいますが、人口はたった26万人。都道府県でいえば福井県の福井市に当たる数。だから、そんなに大きな街でもないんです。首都のコペンハーゲンはスウェーデンの真横の島に位置にあるのに対して、このオーフスはヨーロッパ大陸の一部であるユトランド半島に位置し、穏やかなバルト海に面しています。

デンマークといえば世界一幸せな国の1位。たくさんの本や資料を読んで何となく知った気ではあったのですが、訪れてみるとまた違った考えが持てるのではとかなりの期待をもって訪れた今回。期待を裏切らない旅となりました。

そんな旅の内容を少しづつ明日から書いていきますね。

何も手につかなくなる

ドイツ北西部が灰色の雲で覆われていて秋に気配。だからか、少し心も穏やかな気分。朝6時前の空は暗め。ちょっと数週間前にはあった太陽の光というか、そのぞんざいを感じられたのに今は全く。一日一日気が付かないうちに時は進んでいるんですね。朝早く起きるとこのことに気が付けるから好き。

昨日読み終えた小説があまりにも衝撃的で、なんとなく今も地上5cm上を漂っている感じ。最近力強い小説に出合いすぎていて、その後は見事に脱力感。どうしよう。ってほどに。前のブログでも書いたと思うのですが、柳広司さんの新世界で、原爆投下直後のたたみかけるような状況描写にかなりノックアウトされたんですよね。今回はねその時のノックアウトとはまた違った衝撃。

僕の好きな作家のひとりでもある、江国香織さんの作品。

江国さんとの出会いは本当に長い。僕が高校生のころ、修学旅行の宿を無断で抜け出して立ち寄った本屋さんで買ったのが、きらきらひかる。それ以来、そのほとんどの本を読んでいます。彼女の本の好きなところはどの主人公も少し浮世離れしているのに、本の中ではまるでそれが当たり前のように突拍子もないことも江国さんの文章だとすんなり飲み込めるところ。

昨日読み終わったのは左岸という2008年にだされたもの。ということは10年前か。

実は一回図書館で借りて読んだことがあったんですよね。日本に一時帰国をしたときに。この小説結構な長さ。長編によくある1ページが2段になっている本があるでしょ?これもそれ。それで565ページもあるんです。だから前回借りた時は途中で日本に帰らなきゃいけなくなって全部読めなかったし、あまり入り込めなかった。多分それは僕がまだミニちゃんと別れる前だったし、人生とはすべてがキラキラと輝く真夏の海のようなものだと思っていたからなのかも。

人生というものはそんなにも楽しい時間が多いわけではないし、幸せを感じていても同じ日々が続くと何も変わってはいないのに不幸に感じたりするそんな厄介なものだなって、いろいろな経験をして理解して。それがあって、この小説を読んだら、恐ろしいほどに主人公の茉莉の感情がページをめくるごとに、物語を読み進めていくごとに自分の心に入り込んできてどうしようもない、そんな感情のもてあそび。

茉莉という一人の女性が子供のころから50代までにわたる半生が書かれているんだけど、なんだろう。幸せと不幸せのウェハースを食べているような感覚。だからどんな感情を自分が味わっているのだか想像がつかない感じかな。

秋の晴れた日の午後に、突然に感じる冬の気配。肺の中まで息を吸い込むと途端に涙が出てくるあと感情に、この小説は似ています。あの時っていったい自分が何を感じて泣いているのだかわからないでしょ?涙ぐんでる自分がおかしくて笑ってるんだけど感傷的な気持ちもあって上手に笑うこともできない。そんな気分にさせてくれる素敵な小説でした。

あと数日は僕はこの気分の中で生きていきそうです。

 

とうとうおしまい

今日でドイツ語学校が終了。最後の日はほとんど授業というものではなく、テストのスピーキングの予行練習と宿題のチェック以外はお別れパーティーで終了。それだから楽な一日ではあったのですがここにいるクラスメートのほとんどの人とはもう会うこともないんだろうなと思うと寂しいですよね。と書きつつ、9月1日にテストで会うのでもう一回は確実に合うのですがテストの日はみんなそれどころではないし、終わる時間も最後がスピーキングテストなのでまちまち。僕はラッキーなことにスピーキングのテストは2番目。なので正午までには終われるかと。これ遅い人だと午後4時なんですよね。

最後の日、というかここ数日あるグループの間でなぜ僕が独身なのかという問題が浮上してて。何かあるたびに冗談で、「どうして結婚してないの?」ってことごとく聞かれていたんです。僕の良く喋る21歳のシリアの事は前にゲイについて話していたのですが、特にそれから詳しく聞かれるわけでもなく、彼がほかの人に話わけでもないようで僕がゲイということは気が付かれていないよう。それで僕と一番遠くに離れているグループのおばちゃんが、「Takはガールフレンドもいないのは、もったいないわ。探してあげるわね。」と言われていたので実はちょうどクラスが終わってホッとしている自分もいるんですよね。

日本でも一時帰国すると親せきとか近所の人に言われる、「いつ結婚するの?」発言がまさかドイツで再燃しようとは。どうして結婚したおばちゃんたちは独身の人の恋人探しに一生懸命になるんでしょうね?興味深い。

そうそう、お別れパーティー用に僕はブラウニーを焼いていったのですが、これがあまり人気がなくて。確かにビターチョコレートで作ったし、レシピよりも砂糖は少なめにしたけど甘さはあるんです。ただね、考えてなかった食べるほとんどの人たちがアラブ系だってこと。

アラブのお菓子って食べたことあります?バクラヴァとか。食べたことがある人はわかるでしょうけど、甘さが半端ない。ちっちゃなサイズでお腹いっぱいになる甘さ。なので、僕のブラウニーを食べたアラビア圏の人から、「甘くないお菓子なのね。」のと評価が。うーーーん。砂糖3倍で作るべきだったかな。

21歳君もお菓子を作って来て、僕にまあ特大ピースをくれたのですが甘かった。味はおいしんです。ただね、特大ピースは頑張って食べなくてはという感じ。帰り道は砂糖の過剰摂取のせいか気分があまりよくなく、、、。これも文化の違いですよね。けどそのぶん余ったブラウニーをもって帰れたのでよかったかな。

テストまではあと10日。苦手なスピーキングの練習をして頑張れるように努力をしようと思います。

 

ノスタルジアとメランコリー

あと3日で僕のドイツ語学習もひと段落。そうなんです。4月から始まって4ヶ月ほど、あと3日で3つのコースをすべて終えて9月1日のテストで一区切り。どうだろう、早かったような気が今となってはします。

最初の日なんて全く思ってドイツ語での授業が分からなかったんですよね。先生が言っている多分こんなことだろうなとか、教科書に書いてある単語のほとんどがわからなかったし。それまでにドイツ語を勉強したのはケータイのアプリのみ。ただね、ちゃんと基礎問題を何回もしてはいたんです。だから基礎的な文法は頭にあったし、そのアプリで出てくる単語な知っていたのですが、その他はまるで。なので、最初は周り子たちがドイツ滞在2-3年で単語もよく知っているしで絶対的に落ちぶれ者だったんですよね。

それが4ヶ月経って、先生やクラスメートの助けもあって教科書も理解できるし、ドイツ語で手紙を30分で特定の条件をふまえて書けるようになるのですから、人間の能力ってすごいなって思います。もちろん、ドイツ語だけでなくクラスメートを通してイスラム教や、アラブ語圏内の文化について知れたのも大きな収穫でした。それが後3日。正直、寂しいものです。僕が今住んでいる地元の学校ならコースが終了してもまた遊べるのですが、今通っている学校は前に住んでいた町にあり30kmほど離れているのでちょっと会えるのも難しいのかなって。

僕の喋るドイツ語はまだ歩き始めた赤ちゃんのような足取りであるんですが、それでも少しづつ自分が聞きたいことを尋ねることができてきたし、相手のことも理解できてきているんですよね。それでもドイツ人からしてみれば、「あんな不思議なドイツ語で、よくコミュニケーション取れているね。」と思われているんだろうなって。だけど、そこは母国語をドイツ語としていない僕たちの強みでもあるんですよね。この人が言いたいことは何だろうって全神経を集中してそれを理解しようとしているからこそ、間違った単語でも、間違った文法でも、なんとなく理解できる。お互いを理解したいという思いは誰にも負けないなって思います。

ドイツ語の中でも英単語はよく出てきます。ドイツ語は結構大胆でスカイプを動詞として使ったりするんですよね。大胆!!スカイプは日本語ではどんなんだろう?「昨日友達とスカイプで2時間話した。」か「昨日友達とスカイプ2時間したよ。」ですよね、なので動詞としては使われないですよね。ドイツ語の場合は「昨日友達と2時間スカイプったよ。」みたいな文章ができます。そう思うと、グーグルって英語でも、ドイツ語でも、日本語でも固有名詞から、動詞に発展した凄い例かも。日本語で、「これわかんないから、ググろう!」って言いますもんね。英語もドイツ語もこれは可能。すごいなグーグル!!

けど時代とともに元の言葉が変わちゃったり、言葉が輸入されたときに間違った訳をされてそれが定着しちゃったってことありますよね。

日本の中にもあって、時々びっくりするものがあるんですよね。ナイーブがいい例かも。日本では純粋、繊細みたいな意味がありますよね。それだからかナイーブというボディソープも昔あったのを覚えています。ただね、英語のナイーブは世間知らずという意味であまりいい意味ではなくて、どちらかと悪い印象を与える単語なんです。なので、ユリ君のような繊細そうな人に、「あなたナイーブね。」というと「世間知らずで、未熟者だね」ということになるのでご注意を。あとは、アグレッシブかな。アグレッシブって確か日本語ではいい意味ですよね?活動的とでもゆうのかな?ただ、英語ではこれもマイナスな言葉。高圧的で、我が我が!!という感じの性格の事。なので面接で間違っても、「私はアグレッシブに行動します。」なんて言わないようにしましょうね。

メランコリーはどうですか?僕の中ではこの言葉、ノスタルジアと重なる部分が多いのか何なのか、昔を懐かしむみたいな意味で思ってたんですよね。昨日訪れた店でノスタルジアを感じて自分の子供のころを強く思ったためか、今日はメランコリーだよ。」みたいな文章をどこかで読んだのかな?それだからか僕の中でノスタルジアとメランコリーが同意語みたいにおもっちたのですが、メランコリーって気分が滅入っているうつ状態のことを表す言葉なんですよね。それを知ってびっくり。こんな勘違いしている言葉って実は自分の中に色々とあるのかもしれませんね。

ドイツ語では僕は何を学び、何を間違って覚えていくのかな?それも楽しみの一つだったりします。

バラの花を紅茶に入れる楽しみ

金曜日。僕にとっては週末が始まりました。と言っても起きる時間はいつも通りの5時45分。最近は曇り空で朝が始まるのが多いからだというのもありますが、暗い。8月なのにこんな話と思われそうですが、秋を感じます。

だってね、ほんの少し前までは6時前の空は太陽が出てて明るい空で電気をつける必要さえなかったほど。それなのに、最近は暗くて台所の電気をつけて間接照明の中朝ご飯を食べていて、ユリ君と”日照時間が短くなっていたね。”ってしんみりと喋っています。

僕が思うにヨーロッパは秋が来るのが早いんですよね。来るのが早いのか、それとも気温がそこまで高くないから暑いさを感じずに朝の時間の明るさや、風の冷たさを感じて夏終わったなってかんじるんですよね。それがねちょうど今頃。だから、日本と違いますよね。だっていま日本なんて夏真っ盛りですもんね。それに9月前半って結構暑いしね。

なので、なんとなく心静かな気候がドイツ北西部では流れています。

そうそう。最近僕の庭も少しづつ整備されてきていろいろな植物が植わっています。中にはね、スーパーで買ってきた野菜の残りみたいなのも。って言っても意味が分からないですよね。ドイツは野菜とかが根っこが付いたまま売ってたりするんですよね。細いネギとか。それで結構良い根っこだなと思って水につけて置いたら、さすが、根が伸びた!!そこで今それをプランターに植えて育ててます。あとはね、生姜。これもスーパーで調理用に買ったんですが、買ったことを忘れていたら少しだね不思議な角が生えていたんですね。もしかしたらと思いこれもプランターに3週間前のドイツが猛暑の時に一気に芽が出て今もすくすく育ってます。このままうまく実がならないかな?

そのほかにはローズマリー、チャイブ、ミントなどのハーブ。花はアジサイとユリ君が誕生日にくれたバラの花。この花が7月に花の盛りを迎えて、その後に剪定をしたらまた伸びてただいま第二の開花ブーム。大きな花が15個ぐらい咲いていて、いい匂い。

せっかくなのでそのうちの何個かを摘み取って紅茶に混ぜて飲んでます。こうするとね仄かなバラの匂いが紅茶にするんですよ。これから秋を迎えるとどんどん紅茶が美味しくなってくるのでそれは楽しみ。

皆さんはどうですか?紅茶、好きですか?

 

自分の母国語で話さないということ

1週間がやっと終わりました。そう、まだ木曜日なのですが僕のドイツ語コースは木曜日なのでちょうど今一息ついているところなんです。最近授業内容が試験に向けてのものが多くて、毎日フル回転で頭を回らせているためか家に帰りつくころには結構、疲れているんですよね。意識が半睡しているような状態で、間違ってしまうと深い眠りに落ちてしまうような感じなんです。宿題や予習は電車を待つ間と、電車の中で。家に帰って来てからは、作文とリスニングをしてます。単語力がないのが悩みなのですが、テストまであと2週間ほど。単語帳を作ったりして覚えているよりかは教科書やリスニングなのでわからない意味の単語を推測してそれに対応していくのが一番かなと思ってます。そんな集中的に勉強しているためか、ドイツ語の脳みそが最近一気に活性化されたように思うんですよね。

語学学習をしている人は経験があると思うのですが、レベルの見えない壁みたいなのがあるんですよね。あるときはどんなに勉強しても自分の学力が伸びてないように感じて、まるで同じレベルにずっといる、または後退しているように感じる。だけどある日突然に、”あれ!結構自分の言いたいことを言葉にできてる!!”って気が付く時があるんです。それが見えない壁を越えた時。残念ながらその次にもまた壁が、そして次が来るんですけどね。この壁を乗り越えるとちょっと今まで見えた景色も違ってくるから面白い。これが語学学習の醍醐味の一つだと僕は思っています。

今はドイツ語を勉強しているわけで、家の中でも最近はドイツ語でしゃべることが多くなりました。けど面白いことに僕がドイツ語でしゃべってユリ君が英語で返すみたいなことが多々見られます。

ユリ君のおかげで僕は毎日のようにドイツ語を喋ることもできるし、毎日書く作文の添削もしてもらえます。本当に語学学習としては有難い環境。

ユリ君と一緒に住み始めてからもうすぐで1年。時に意見のぶつかり合いはありますが、ケンカは一度もないんですよね。特にユリ君とというわけでもこれはないのですが。ミニの時も僕たちはケンカしたことはなかったので。けど、僕たちの関係って面白いなって思います。僕の母国語でもない、ユリ君の母国語でもない言葉でお互いにしゃべってそこからお互いを理解していっているので。

ミニの時とはまた少し違うんですよね。ミニちゃんは英語が母国語なので、自分の心にある感情を母国語にすんなりと乗せればいいわけで。ただ僕たちの場合は自分の知っている英語の単語の中で自分の感情と近いものの言葉を選んでそれで気持ちを伝えることになる。そして勿論、そこには少しの誤差がでる。

その誤差が出ていくのは怖いなって昔は思っていたんですよね。だからイギリスで付き合うなら英語のネイティブのほうがいいなって。けどね、ユリ君と出会ってお互いの母国語でない言葉でコミュニケ―ションをとる時に相手の本当に言おうとしていることは何なのかを真摯に考えているなってことなんです。行間を読むというのでしょうか。そしてお互いの母国語ではないからこそ、相手がわかりやすく理解するにはどのような説明が一番かを考えているのも素敵だなって思えます。ユリ君には僕の価値観は持っていないのは当たり前、じゃ違った価値観の人にどのように、どの言葉を使って、どんなジェスチャーで、どんなボディーランゲッジで伝えるのが私費版いいかを日々考えて生活しているように思います。だから、ケンカもないのかなって。

どうですか?例えば日本人の自分の恋人に、”これぐらい日本人ならわかるでしょ。”って自分の価値観を押し付けてませんか?同じ国で生まれ育ったとはいえ、北海道と九州では生活習慣も変わってきますし、親の考え方でその価値観もかなり違うはず。だから僕は思うんです。同じ国で育っていても、自分の価値観と比べれば他人は誰でも外国人のようなものだって。そうやって接していけば意見が食い違っても、”違った考えで生きてきたんだからしょうがないよね。じゃ、どんな考えをしてるか教えて?”ってなれると思うんですよね。

まだまだ僕とユリ君の関係は謎に満ちていて、お互いに色々なものを心の奥に秘めているので、これからの関係が楽しみでなりません。

 

その言葉、生モノにつき

今日も気温は22度とそこまで高くなく、グレーの雲で覆われているドイツ北西部。不思議なもので、あんなに暑かったあとのこのグレーの空が何となく、「いつもの夏が戻ってきたな。」ってホッとしているところもあるので不思議なものです。そういえば日本はお盆休みなんですよね。ということは皆さん、お休みの人も多いのかな?ゆっくりとした時間をたまには過ごしてくださいね。

さて、この数日前に友達のフェイスブックのコメントに面白いものが。なんでも何かの番組を見いていて、気に入っている女優さんが間違った言葉遣いをしていて残念だったというもの。その言葉が、”敷居が高い。” 何となく興味をもって、なんて意味なんだろうと調べてみたら、僕も間違って使っていました。

僕の中だと、「あのお店、高級なものばっかり売ってるから一般市民には敷居が高いよね。」というものだったんですね。高級すぎて、上品すぎて中に入れない。けど本当の意味はその家に住む人に不義理をして、なかなか会い行きにくい。との意味なんだそう。

そこで気になってネットで調べてみたんですね。そうするとあるんですね、全く勘違いして使っている言葉たち。

例えば、”あの人は姑息な手でいつも欲しいものを手に入れるよね。”という姑息。僕は今まで卑怯だと思っていたのですが、姑息って ’その場しのぎ’ って意味らしいんです。

失笑はどうですか? 何となく苦笑い的な、ちょっと呆れている感じがありません?失笑は正しくは可笑しさのあまりにふき出してしまう、思わず笑いだしてしまうことだそう。

にやける にはもっと驚きました。「そんな、にやけた顔して。恋でもしたの?」とニタニタした顔の事だと思っていたのですが、男が女のように色っぽい様子をすることなんだとか。

びっくりですよね。ただでさえ、このブログで誤字脱字が多い僕。一体どれだけの間違いとともに日本語をしゃべっているのか、、、。特に海外に住むと住んでいる国の単語を日本語に入れてしゃべったりする癖ができてしまうんですよね。けど、海外に住む日本人ならその単語を知っているので問題なく会話ができるんです。

例えば、「来月、フラットをでようと思うんだよね。だけどデポジットってどうやって帰ってくるのかな?次のフラットはエージェントを通してするからお金はかかるけど、ビューイングとかスムーズにいくから助かるよ。ところで、来月はタームが始まるよね。スカラシップの申し込みもあるみたいだからアプライしてみれば。」とこんな感じ。英語圏で生活をした人ならこの文章、問題なく読めるという不思議な日本語。面白いでしょ?

けど、言葉って日々進化しているものですよね。いつの間にか時間が流れるとともに本来の意味が少し違ったもの、または全く違ったものになっていく。もしかしたらそれは仕方がないことなのかもしれないなって。

例えば前に書いた、敷居が高い。この言葉50-60代の人はその意味をちゃんと把握している人が多いそうなんです。ただ、若い世代になると圧倒的に上品すぎるという意味にとらえていくる。

議論が煮詰まったってあるでしょ?これ本当の意味は議論に十分な時間を費やしたから、そろそろ結論が出る段階だという意味だそう。ただ僕の考えでは、けっこう議論したけどいきづまったという全く逆の意味だと思って使っていたんですよね。どうやらこの考えは僕だけではなく、多くの人もこのような意味だと思って使うので今ではどちらの意味も載った辞書もあるんだとか。

そうなると敷居が高いといった意味も30年後50年後には本当の意味は消えているのかもしれませんね。

言葉は生き物だなった思える貴重な瞬間。そう考えると言葉の意味合いって、言葉の正しさって何だろうなって考えてしまいますよね。例えば、平安時代の人がまたは、江戸時代の人が今の日本語を聞いたら失笑すること間違いなしなのではないでしょうか。

失笑が、大笑いにしろ、呆れ笑いにしろ。

皆さんはどう思いますか?

入院とその記憶

ドイツ北西部は先週末から本来のドイツの夏の温度に戻りました。今日も最高気温は20度。ね、寒いでしょ。日本に住む母から今日、手中お見舞いが届きまして、日本は暑いようですね。しかもまだ8月半ば。残暑があまり厳しくないことを祈ります。

昨日は週末に作れなかった手巻きずしを夕飯に。祖母がお盆でケアホームから帰ってきているということもありテレビ電話をしてたのですが、ついついご飯を炊いていることを忘れてちょっと長めに、、、。ちょっとというか10分ほどオーバーしました、調理時間。そうなんです。僕、炊飯器持っていないのでコンロで鍋に入れてお米を炊いているんです。最初は難しいかなと思っていたのですが、このやり方でも美味しくできますよ。

沸騰したら弱火にして20分。その後、10分蒸らせば出来上がり。寿司酢を作って巻きすで巻いて、お皿いっぱいの手巻きずしが完成。それを遠目から見るユリ君。ひとつ前のブログに書いたようにユリ君はそんなにお寿司が好きでないので、、、。ただ、週末様に買った具材があるので使わないわけにはいかないのです。

サイドでサラダを作って、”スープもいる?もしかしたらお寿司食べれないかもしれないから。”と聞くと、”もしお寿司が食べれないなら、僕はパンを食べるから大丈夫。”とのなんともヨーロッパ人な回答をくれたユリ君。

カリフォルニアロールを恐々と口に入れて、なかなか噛もうとしない。もしかしたら海苔の感触かな?なんて見てたのですが、心配しなくてもその後は全部完食。多分自ら寿司を食べたいと発言はないにしろ、これからの夕飯のメニューで出しても文句は言われなさそうです。

さてさて、日本の家族が今、少しだけ、大変。

というのも妹の娘、僕の姪が入院をしているからなんです。何日か高熱が出て、首の耳の裏の辺りに膨らみができたらしくて、病院に行って診察を受けたら川崎病だったんだそうです。

川崎病、赤ちゃんがなることが多いのですが、時に小学生の低学年でもなるんだそうで、姪は8歳という遅い感染。実はこの病気、僕も幼稚園の年長さんの時になって入院したことがあるんですよね。なんでもいまだに原因不明で、もしかしたら遺伝もあるのかななんて今回の姪を見て思ったりもしました。

僕の時よりも少し症状が重いようで、大変そうなのですが今は薬品が聞いていて落ち着いているよう。ただ、不整脈や動脈瘤が気がかりなところ、これからもう少しの間は気が抜けないところです。

僕は5歳ぐらいだったのかな。最初の覚えているのはお母さんに緊急外来で日赤病院に行き、そこですぐに入院をしなくてはいけないことを言われたこと。一人で病院にいるのは嫌だなって思って泣いたこと、日赤の毛布が柔らかかったこと。

子供ってなれるもので、その後は川崎病の症状で唇が乾燥してひび割れて痛かったのと、夜中に点滴の針がずれて痛かったのが辛い思い出で、あとは楽しいことばっかだった記憶しかないんですよね。

優しい看護婦さんが聴診器を貸してくれた事。多分もう使わなくなったもので、それをぶら下げて病院を歩いていたら他の科の先生に呼び止められて、どうして聴診器を子供が持っているのか問いただされた時はびっくりしましたが後で看護婦さんが、’あの先生は意地悪だから気にしないでね。”と言って優しかったり、小児科病棟の就寝時間のアナウンスと、温かなおしぼり配り担当になったこと。お風呂にいつも入れないので子供たちはこれで顔や腕などを拭くんですね。結構な子供たちが、しかも赤ちゃんからティーンの子までいて面白かったし、その中に中学生か高校生のお兄ちゃんがいて物凄く絵が上手で、その一枚をくれたこと。その絵は今も僕の家のアルバムの中に貼ってあるんですよ。

あの時は何も考えていなかったけれど、みんなが何かしらの病であそこにいなくてはいけなかったわけで。どうなのだろう。今もあの子供たちはみんな元気になって僕のように大きな大人になったのかな?

僕の姪にとってもこの川崎病を乗り切って、’あの時はこんな楽しい思い出があったな。’って過去振り返ると思えるような入院生活になってほしいなと思うばかりです。

週末と模擬試験結果

結局は腹痛の友達は来ることができず、土曜日にブレーメンから2人の友達が遊びに来てくれました。また、犬も2匹。このうちの1匹にはあったことがあるのですが、もう1匹はまだ子犬で初めての面会。まだまだあどけなさが多く残るやんちゃ娘でした。

犬の散歩もかねて北海へと移動。ここにはね、人間のビーチのほかに犬用のビーチもあるんです。人間用は犬は立ち入り禁止で、犬用のビーチでなら波打ち際や遠浅の海を思いっきりひもなしで走り回れるんです。日本も飼い犬が多いですよね、ドイツも多いんです。退職した夫婦は小型中型犬が多く、若い夫婦などは大型犬と子供を一緒に散歩させたりと様々。本当に、”でかい!!”って思う犬も時に見てびっくりしまうす。どの犬もちゃんと躾がされているようで、鳴き声や吠える声がたまには聞こえますがケンカや噛み合ったりということもなく穏やかな風景が。

夕飯はバーベキュー。これ用の肉は事前に買っていなかったので余分に余ることはなかったのですが、アルコールや他の食材は前もって買っていたので今でも山のように食料品が冷蔵庫の中に。ただ、ティラミスは好評で全部なくなってしまいました。今回のティラミスのほうが前回に比べて3倍美味しかった。なぜなのかな?やっぱり少し寝かせるのが大事なのかも。

今日の夕飯は週末には作らなかった巻きずしを作ろうかと。ユリ君にその旨を伝えると、あまりいい顔をしなかったんですよね。どうやら寿司はまだ好きになれないみたい、、、。贅沢者ですよねー。僕だったら顔を輝かせて喜ぶのに。というか僕は基本食べ物は何でも好きなので、何言われても喜ぶんですけど。

そして今日、学校に行って来たんです。そう、木曜日の模擬テストいらいの授業。今日は課外授業だったのですが、その前にテストの点数発表が。

ドイツとかなので、テストの点数を個人的にくれるのかと思っていたら、、、、、。なんと、プロジェクションで教室のスクリーンにみんなの点数が出るというもの。

僕はUで始まるので名簿も最後のほう。画面いっぱいに映し出されるみんなの点数。僕のは、、、、。

あれ、いつもの場所にない。しかもよく見るとどうやら名簿順でなくて、成績順。つまりは点数がよかった人から順番に。

僕の中学、高校でもこんな成績の張り出しはなかったのに、まさかドイツでその洗礼を受けるとは。

それでね、どうしたことやら僕の点数。クラスで1番だったというね。ただ、僕の苦手とするスピーキングは今回なかったのでリスニング、リーディング、そして作文からの点数のみ。リスニングとリーディングが45点中の38点で、作文が20点中18点。どちらもB1レベルと判定されました。

ただね、本音を言うと1番にはなりたくなかったな、って。なぜかというと僕はこのクラスで新参者だし、そんなにたくさん喋れるわけではないんですよね。ほとんどのクラスメートがドイツに来て2-3年住んでいてボキャブラリーも豊富だし、よく喋れるのは事実。そしてその中の数人は結構自信をもってこのテストを受けていると思うので、ドイツに来て1年たつか経たないかの意味不明なドイツ語をしゃべっているような僕の点数が上だったとなるとね、、、、。何となく居心地が悪い。

どうなのかな、、、。運がよかったというのもあるお思うんですよね。詳しい解説は明日なのでわからないのですが、いまちょっと肩の荷が重いんですよね。

あくまでもこれは模擬試験なので、本番にミスしないように頑張らないとだし、苦手なスピーキングを頑張らないとね。ユリ君ともなるべくドイツ語でしゃべってはいるのですが、語彙が増えないんですよね。30代も後半だと覚えても、次の日には半分は忘れているといううね。ちなみに、スピーキングがこのテストで1番大事で他のジャンルでB1レベルの合格点が出てもスピーキングがB1レベルでないとB1合格には認められないのです。

点数にはもちろん満足なんですけどね、ちょっとだけクラスの中での微妙な立ち位置になちゃったなって。あまり気してもしょうがないですよね。頑張って勉強しよっと。