やっぱり、日本男児

ここドイツ北西部は今日も20度越え。と家でもここは北海からの風が強くてほかのドイツの地域に比べれば涼しいほうなんですよね。ロンドンは29度、パリは30度を超えている今日。僕の街よりももっと北にあるヘルシンキ、オスロ、モスクワのほうが最高気温が高いという予想が。しかもこれから数日先もそれほど気温は下がらないようで、こんなに暑いのはどれぐらいぶりかな?ってかんじです。多分僕がロンドンに来た年の夏2006年以来では?この年僕は8月に着いたのですが暑いピークは終わっていて、だけど芝生がどこも茶色でした。

ヨーロッパの夏は日本に比べると圧倒的に乾燥しています。ただ普段は夏の平均温度が20度ぐらいなので涼しいといった印象なんですよね。それに定期的に雨も降るし。ただいまは平均を10度上回る気温が毎日のように続いているので怖いのが、火災。現にスウェーデンでは国のいたるところで山火事が起きているとのニュースを聞きました。

スウェーデン、実は日本よりも面積が多いんです。だけど人口は日本が1億2千万に対して、960万人。1000万にも満たないんですね。それで、日本よりも大きな国土のあちこちで火事が一斉に発生したとなると手におえないというのが現状。今はどうやらポーランドなど隣国が助けに駆けつけているようですが、まだ鎮火をしてはいないようです。

暑い夏を望むヨーロッパ人ですが、今年の夏の暑さには辟易しているかも。

さて、この前の週末旅行についてもう一つ。それは、泊まったホテル。

この旅行、ユリ君の両親からのクリスマスプレゼントとして贈られたものなので、基本的に僕たちが手出しをすればいいのは目的地までの交通費。ただ、本当は違った場所で川をカヌーで下るというものだったのですが、雨不足のヨーロッパで川でカヌー下りができないとなれば意味がない。それで数週間前に行き先が急遽、変更に。もちろん新しく宿もとる必要が。ただ、駆け込みで夏休みの時期はどこもいっぱい。ユリ君とお母さんが電話で話し合いながらどこにするか話し合って決まったのが今回のホテル。ただユリ君に電話の後で、”とってもいいホテルだよ。サウナやプールもあるし、ハイキングに行くのも遠くなしね。夕飯はホテルにあるレストランで食べるようにしようとおもうんだよね。ただ宿泊料も高かったし、レストランも高いと思うから2日目の晩御飯はお姉ちゃんと僕が両親を招待しようと思うんだよね。”とのこと。さすが優しい子だなって僕は思っただけなのですが。

このホテル確かに素敵。サウナもドライのが2つ、スチームが1つ、屋内プールもあるし、雰囲気のいいバーも。レストランは夏時期はホテルの裏庭とテラス部分が食事をする間所となって解放感もあり。

ここに前日から泊まっていたユリのお母さんから、”男性同士のカップルが多かったんだけど。ここはゲイの人に人気があるの?だからここにしたの?”なんて前情報をもらっていたので僕の期待は高鳴ったのですが、”お母さん!!いったいどこにゲイカップルが!!”ってくらいに、80パーセントが定年後の白人夫婦ばっかり。それともゲイの子たちはすでにチェックアウトをしたのか、、、、。そこはわかりませんが,ゲイ感はなし。

さてレストラン。素敵なところでした。かわいらしい白藤のいすとか、小花が散ったクッションとか。緑の芝生の上にもテーブルがあったり、小さな噴水とかバンドスタンドとか。それでメニューを開けて、”おー。いいお値段。”ってな具合だったんですよね。それでも食前酒、前菜、メイン、デザートをおいしくいただきました。

僕は最初の日は鹿のお肉。付け合わせにピュレされたアンズと、ブルーベリーのソース。この果物と野生肉の鹿との相性がすごく素敵でした。そして2日目にはコルドンブルーに。簡単に言ってしまえばとんかつの中にチーズとハムが入ったものなんですよね。この豚肉のおいしいこと。”やっぱり僕は豚肉が一番好きかも。”って思えるくらいに。前菜のサラダも色鮮やかで、食べ終わった後の皿に残ったドレッシングがピンク色の染まっているのも可愛かったし、クリームトマトスープはシンプルなのに奥深い味。デザートはユリ君とシェアして、最初の日がクレームブリュレで、2日目はクレープ。これは目の前に着てカセットコンロで、オレンジジュース、アルコール、砂糖のソースを作ってくれます。アルコールを入れた時には一面に炎が!!

そうそう。2日目にレストランに行くときに暑いしタンクトップにしようと思ったら、ユリ君からダメ出しが。”ちゃんとした服を着てほしい。”と言われて昨日と同じじゃ嫌だったので、いいことを思いついたんです。それが、、、、、。

甚平!!そう、この前に日本から遊びに来ていた友達が僕とユリ君にプレゼントとして持ってきてくれたんです。甚平、確かにフォーマルではないけれど、ドイツ人には分からないだろうし、何かあったら”日本の伝統的な夏の洋服です。”っていえばいいかなっておもって。

自分でいうのも何ですが、にあっていると思いますよね。物凄く日本男児的な感じがして、僕は好きなんですよね。現に今も甚平を着てこのブログを書いているのですが。”やっぱり自分は日本人なんだな。”って思えて大好きです。

ユリ君の家族に大好評だったし、この服のためかそれとも2日間続けてここでご飯を食べたためか、支配人やそこの奥さんも挨拶に来てくれて、素敵な夕食となりました。

 

週末旅行は魔女の地で

今日は昨日よりも暑くなりそうなのが朝の段階で感じられました。最近、朝の1時間から1時間半は外のテラスで書き物をしているんですよね。今日はそれが外に出た瞬間に生暖かさが感じられる温度。今日は27度まで上がって、金曜日には29度。もしかしたら30度を超えてしまうかも。そうなると、ドイツはどうなってしまうんでしょうね。多分プチパニック。こんなこと言うと40度越えをした熊谷市に怒られそうですが、この町の夏の平均気温は20度。なので、30度だと灼熱地獄状態をみんなが感じるんです。なんたって寒いのが当たり前なのでクーラーなんてものが家にはもちろんないし、僕の学校にさえつていないのですから。基本的に窓を開けるという原始的なやり方。ラッキーなことに僕の今住んでいるアパートは空気循環システムがあって一定温度を保ってくれているので穏やかに過ごせています。

さて、週末旅行。ユリ君の両親、お姉ちゃんと犬1匹で過ごしたわけです。ドイツ語の波の中を泳いできました。もちろん時には英語でお姉ちゃんやお母さんが時にフォローをしてくれたのですが、基本はドイツ語。昔だったら全く分からなかったことが少しだけわかりだして来ているかなって感じれるほどの成長なのですが、どの日も楽しい日々となりました。

2日目は朝ご飯を食べて、近くの山へとハイキングに。2時間の山歩きは川沿いを歩いたり、滝が出てきたり、山道の木漏れ日の中を進んで行ったりと気持ちのいい朝の始まりに。その後は運転して途中であったレストランで昼食を食べたら貯水池へ。これがまあ、大きな貯水池、というか湖。しかも周りを木々で囲まれている穏やかな立地。ここでカヌーを。暑い夏のために水量は少なめでしたがそれでも3時間カヌー2艘かりて探検に出発。ユリ君の両親が1艘、僕、ユリ、お姉ちゃん、そして犬のエリーがもう一隻に。

犬が乗ってカヌーを漕ぐのは難しいこと。なぜなら犬は動くから。特にまだ子犬の分類に当てはまるエリーは水が珍しいのか右に行ったり左に行ったり。その小さな動きでもカヌーが大きく揺れるんですよ、面白いことに。浅瀬の岸があったのでそこでカヌーを下りて泳ぐことに。最初に泳ぎ始めたのは意外にお姉ちゃん。それから僕が入って、お父さん、ユリ君は浅瀬で足まで長いこと使っていたのですが思いを決めて泳ぎ始めました。夏で太陽が出ているけど結構な冷たさ。ワーワー叫びながら子供みたいに泳いでました。時には子供のようにはしゃぐのもいいですよね。

そして3日目はこれもまた、朝のハイキングから。今回は奇岩のあるルート。

ね。面白い形の岩で所。さすが、魔女や悪魔が集まってくるお土地柄。この写真で見える起立した岩の側面を5人組がロッククライミングにチャレンジしてました。この日は風も強いから大変なはず。僕なら絶対にできない。ロッククライミング。

お姉ちゃんとはここで別れて、ユリ君の両親とは駅まで送ってもらってさよなら。そこから4時間半かけて家へと帰りました。

日本の家族、イギリスの家族、そしてドイツの家族。僕はどんどんと家族の仲間は増やしているように思います。いろいろな人が気にかけてくれるということは本当にありがたいことなんだなって思えた週末旅行になりました。

魔女と悪魔の地へ

7月もあと1週間足らず。早いものですね。7月の終わりということは日本の学校は夏休みに入ったところなのかな?日本ではかなり猛暑のようで、40度を超えたところもあるようですよね。40度!!僕は日本でも標高の高いところに住んでいたので、そのような暑さはなかったのですがそれでも十分に暑かったのを覚えています。熱中症って良く日本のニュースを見ていると聞きます。これって室内でもなるというので、驚きました。僕の子供のころは熱射病はよく聞いていたのですが、熱中症って聞いたことがなくて。暑くなったら家の中で過ごしなさいっていうものだったので、時代とともに”あたりまえ’も変わってくるものなのだなって感じています。

ドイツもこの数週間は夏の日が続いています。もちろん日本のような温度まではありませんが、毎日が20度以上とドイツでは真夏の温度。雨も最近ご無沙汰で、どうやら農地は水不足問題が出ているとか。朝方は曇りだったここドイツ北西部も今は真っ青な青空に太陽が元気に辺りを照らしています。

そんな先週末はちょっとおでかけ。金曜日から日曜日の2泊3日でハルツ地方へと出かけてきました。

ハルツ地方といえば魔女や悪魔が年に1回集まるブロッケン山があり、詩人のハイネや、文豪ゲーテにも愛された土地。僕たちの住む北ドイツにおいて高い場所でもあるんですよね。だって北ドイツって本当にまっ平らな土地ばかりしかないんです。中学校でオランダは海面下よりも下にある国土が多いって習いませんでした?そのオランダとつながっていることもあって、げんに僕の住んでいる街は海面下以下のところにあります。なので、山登りとなるとちょっとお出かけが必要なんです。

電車を乗り換えて4時間半ほど。そして、そのために起きた時間は朝の4時15分。5時に家を出て5時36分の電車でハルツ地方へ。ハルツでは前日についていたユリ君の両親が絵金迎えに来てくれました。

実は今回の旅、ユリ君の両親からのクリスマスプレゼントだったんです。数週間前に行き先がこのハルツに変更になり、旅の内容もハイキング、カヌー、そしておいしい夕飯。というものになって素敵な時間を過ごしてきました。

お父さんは70代半ば、お母さんは60代前半。だけど、二人とも元気。さすがに日々スポーツをしているだけあってちょっと道草で写真を撮っていようものなら、あっという間にその姿が小さくなるほどのスピード。

この日は18kmの距離を歩きました。穏やかな木漏れ日の中で緑深い森の中を歩く楽しさ。そして幸運にもラズベリーが実る時期だったんだですよね。歩くたびにラズベリーの茂みに小さな実が。特に日が当たったところのものは口の中に入れると角砂糖のように甘い。4人とも歩いては食べ、歩いては食べを繰り返しました。

サマーベリーと呼ばれるものがこれからも続々と実りそうな感じでしたよ。そのほかに食べれたのは山イチゴ。そして実をつけ始めていたのがブルーベリーとブラックベリー。これから一ヶ月もすれば収穫の時期なんではないかな?

ホテルについて夕飯前にユリ君のお姉ちゃんが愛犬とともに参加。5人1匹の週末旅行がこうしてはじまりました。

食べ物の好み

今日はユリ君は会社主催のBBQに参加するので夕飯はいらないとのこと。とすると、夕飯は僕一人。それがわかって、じゃ何を食べようって考え込んでしまった僕。

ユリ君がいるから料理も野菜を多めに、おいしいものをと考えるのですが、いざひとりとなると手抜きで、最悪は料理もしないものを時々食べて過ごすことになりそう。果物とかね。だけど、それじゃいけないよっていう脳からのささやきもあるので何か考えよっと。

ちゃんと食べなくちゃだめですよね。

そうそう、食べ物の話。先日僕の家に滞在していた友達が本当に美味しい粉末の出汁を持ってきてくれて。しかもそこのレシピが書かれた小冊子付で。そのなかで大根の煮つけのレシピが。実は過去に何度かユリ君には作っていて、あんまりいい評価を受けなかったんです。

ただ、友達曰くこれはおいしいから試してみるべき。だけど海外の大根は少し固めだから白株を使ったらそうかとのアドバイスが。

たまたま食料品を買い出しに行くと株が売られているので即購入。そして、昨日の夕飯でゆっくりと煮て出すことに。

ただ、ユリ君が帰ってきてそうそう、’うーん。僕の苦手なにおいがする。”っていうんですよね。どうやら煮物の匂いがダメみたい、しかもまた大根の煮物と同じようなものなのであまり乗る気ではない顔。食べたら変わるかなと思ったのですが、頑張って飲み込んでる感じでした。どうやらユリ君には煮物の良さはわかってもらえず。今度ひとりの時にでもまた作ろうと思います。

けど、もらった出汁は本当においしくて魚出汁と野菜だし。これからいろいろな料理で活躍しそう。ドイツの片田舎では日本の調味料って醤油ぐらいしか手に入らないのでありがたい。

この出汁、友達から何か日本から持ってきてほしいものはないか?と聞かれて頼んだんです。けどね、最初に頼んだのが日本製のペン。そしたら、”もっと、ないの?’と言われて出汁!!となったわけ。

友達がそれとともに和菓子を数個持ってきてくれていて、”和菓子大好きなんだよね。”って答えたら、”なんで早く言わないの!もっと持ってきたのに!!”って言われました。

そうなんですよね。普段の生活、これはイギリスに住んでいた時もそうなんですけれど日本の食べ物を強くほっしゅることがないんです。もちろん、日本の食べ物はおいしいと思うし、今日本食を挙げなさいと言えばずらっと並べて書けるぐらいに色々な料理も知っている。ただ、日常生活で全くをもってその料理や食べ物を思うことがないんです。あれは不思議。だからか、日系の大きなスーパーがいくつもあるロンドンでも10年間で訪れたのは10回行かないと思うんですよね。

だけど、日本に帰ると別なんですけどね。甘いものも和菓子だけにしか目がいかないし、お吸い物とか梅干しとか、おにぎりが食べられる幸せをかみしめて過ごすんですよね。

 

 

日本の空気が我が家に

どうしたのか週末から温語がぐんぐんと上がって、火曜日の今日は最高気温が26度になる予想が出ているほど、真夏のドイツ北西部。わかってはいます。日本のほうがもっと暑いって!!だって40度近くまで上がっているんですよね、日本。それに比べたら海風がまだ肌に気持ちがいいし、日陰に入れば暑さも和らぐ感じのドイツの夏。でもね、ここで育った人たちにしてみれば、真夏なんです。

昨日。駅から帰っていると押し車に買い物で買った飲み物や、袋を下げてゆっくりと歩く初老の女性が。何となく視線を感じていたので挨拶すると、一気に何かを言われる僕。???だったので聞き返すと”、、、、、、ここでは普通じゃない、、、、’って聞き取れて、’あれ、もしかして アジア人はここにいるな!”的なことかな?って思って考えていたら、”ほらこんなに太陽が出て、これってここあたりでは普通じゃないでしょ。”っていうお天気に対してのお話でした。

ほっと一安心。あんまり疑い深くあってもいけないですね。

”本当ですね。暑いですよね。’って返信はしたものの、何かその後に続く気の利いた言葉が続かないのが最近の悩み。そのおばちゃんは、’それじゃね。’って去っていきました。’買い物に行ってきたんですか?重そうだけど大丈夫ですか?”なんて言葉もかけれたのになー。まだまだだな、僕のドイツ語と思った出来事でした。

学校がないのになぜ、駅へ? 実は友達が引用日から昨日まで遊びに来てくれていたんです。彼女は日本在住なのですが夏はロンドンに毎年来てて、その度にあていあたんです。ただ、今年は僕がドイツにいるので会えないだろうなと思っていたとこ、「インスタの写真見たよ。あのランニングコース、よすぎる!!そこで走りたい!!」とのメッセージが。いらっしゃい、いらっしゃい、ということで今回の滞在となったわけ。

彼女、英語、ドイツ語、日本語の3か国語を操る才女。竹を割ったような性格だし、物凄くドライ。そこがいいんですよね。付き合いやすい。よく考えてみれば今までは一緒に昼ご飯とか、夕飯だけだったのでこんなに長く一緒にいたのは初めて。けど、お互いが好きなように好きなことをしてのんびりとした週末に。

そして僕が今行っているあるプロジェクトの助けを頼むことに。ま、さすが一刀両断が上手なこと。僕のプロジェクトのダメ出しをよく出してくれる事。そのおかげでより良いものになるのは間違いないのですが、ちゃんとたたき切ったあとに優しさを忘れないのも一流だなって。

そこで感じたのが日本の空気。

今僕の生活って僕とユリ君の生活でしょ?そしてその中にはほとんど日本を感じる空気がないんですよね。もちろん、日本の本とかはありますがそれはあくまで僕に付随しているものだし、本の世界はあんまり現実の世界と結びつくことがないので、日本色に空気が染まるってことがないんです。

ただ、友達が来て何となくいつもの空気じゃないなって感じるんですよね。なんだろう、全く違った質感がそこには存在していて、それが面白かったです。このアパートにちっちゃな日本が失言して、それが日を追うたびに部屋を埋めていく感じ。

そしてそれに気が付いたのが友達が明日いなくなるっていう時の夕方かな。’そっか、明日からもう、いないんだ。”って思ったその時に僕の今の生活は日本の空気がこんなにも濃く充満してるんだなって。

昨日の夕方の電車で旅立っていった友達。帰って来てからもまだ、日本空気が残っていて不思議な感じ。

ただ、今朝起きると、もうその空気はなくなって僕とユリ君の生活の色しかありませんでした。

7月は少し行動派

今日は晴れ間がのぞいて嬉しい限り。学校もないので恒例の木曜日の大掃除を。箒をかけ、モップの水拭きをし、台所の収納棚の扉や、窓辺や机の上も綺麗に拭きあげて、最後は水回りの掃除をして終了。やっぱり綺麗な場所は気持ちがいいですよね。

その後はドイツ語の勉強。教科書の補填練習問題を買ったので、その見開き1ページをして、ユーチューブにある無料のドイツ語講座でおさらい。このユーチューブチャンネルはものすごく丁寧に絵を入れて説明してくれて、しかも練習問題まであるので重宝しています。少しづつだけどドイツ語の仕組みが頭で整理整頓されていく過程が面白いんですよね。なんていうのかな、ある日突然に今までバラバラに頭の中に存在していたものが急に線でつながって合点がいくあの感じがたまりません。

昼ごはんには昨日の夕食の残りを温めて食べました。昨日は合いびき肉、ズッキーニ、ナス、トマト、キノコ、トウモロコシ、玉ねぎをケチャップ、カレー味っぽいユリ君の好きなソース、塩、コショウ、ナツメグで炒め、それをオーブン皿へ。その上には牛乳でつぶしたマッシュポテトで覆ってオーブン焼きすること25分。シェパーズパイもどきの僕の料理。これ、野菜がたくさん食べれていいですよ。お好みでケチャップで食べてもいいし。

そうそう。今日はゲストルームもベッドメイキングしました。実は友達が遊びに来るんです、明日から。普段は日本に住んでいるのですが、夏に出張があっていつもはロンドンで会うのですが、今回は僕のインスタのランニング風景の写真を見て、”走りに行く!!’とのメッセージが。なので、ドイツへと遊びに来てくれます。彼女はオーストリアで学生時代を過ごしたこともあってドイツ語がペラペラ。なので、僕にとってもいいお勉強になりそうです。明日はブレーメンに迎えに行って、お昼ごはんと観光ののちに、我が家へ。夕飯はユリ君が簡単なものを作って待っていてくれるそう。相変わらずの優しい子。

土曜日は走りに行って、その後僕の街を散策。日曜日はフェリー乗って近くの島へと泳ぎ/日光浴に行こうかなって。

そうそう。7月はいろいろと出かけることが多くて。ユリ君の両親から去年のクリスマスにプレゼントとしてカヌー旅行をもらったんですね。カヌー旅行って言うと変な感じだけど、要は、カヌーを乗りに遠くへ行ってそこで数日間過ごすというもの。もちろん、ユリ君両親も一緒。その予定がもうすぐだったのですが、その週のお天気がどうもすぐれないとのことでお母さんからユリ君に連絡が。カヌーはキャンセル、だけどハイキングにする!!ということになったらしく昨日もユリ君のお母さんから電話があって何処の宿にするかなどのお話合いが。ユリ君がお得意のパソコンの早業でいいホテルを見つけてどうにか落ち着きました。ただ、夏休みシーズンでラストミニッツの予約だったので値段は安くなかったそう。これはクリスマスプレゼントなので、僕たちは払わなくてよかったので、一安心。ただ優しいユリ君。ディナーは僕たちのおごりにしようね。よくできた大人です。

さて、家族旅行はどうなるのやら。今回の参加は僕たち2人、ユリ君の両親、一番上のお姉ちゃん、と人間は5人。そして両親の家の犬1匹、お姉ちゃんの犬1匹も参戦。無事に終わるといいな。

 

 

吹き飛ばされる本

朝起きたら晴れ間がのぞいていたので、走りに行くことに。最近はお決まりになった10kmコース。今日はいつもと同じ時間なのにいつもの顔ぶれに全く会うことなく、しかも人自体が少ない感じ。5km過ぎ位から晴れ間も消えて、グレーの重たい雲が空を覆っていたのも、関係しているのかもしれませんね。僕が家にたどり着いてシャワーを浴びていると雨音が。今は少し青空は見えるも肌寒さを感じ何となく不安定な天気。

不安定といえば僕もちょっと不安定。

けど、その原因がわからないんですよね。何となく体調がすぐれなくて、ぼわーってなってしまうんですよね。なぜだか。頭のぼわー感と、胸の辺りのムカムカ感が取れなくて、、、。そして体調がすぐれないとまた、グダーっとした生活になっちゃうしで困ったものです。

何か現実の世界が半分夢の世界のような感覚というのかな。足が地についていない感覚が今週の始まりからあって、いったい何が原因なのかいまだにはっきりとしないんですよね。

ま、あまり深く考えずに気楽にいったほうがいいのかな?

うーーーん。やっぱり週末に読み終えたあの本なのかな?って気もしなくもないのですが。

D機関シリーズでおなじみの柳広司さん。僕も彼の本は好きで、ロンドンに留学した夏目漱石が自分をシャーロックホームズと思って謎を解く「吾輩はシャーロックホームズである」とかD機関シリーズや昭和初期の華族の男性を主人公に書かれた「ロマンス」など、僕の本棚にあるんですね。柳さんの話は何かの謎があって、最後には「なるほど。そういうことだったのか!!」というミステリーが多いんです。

それで週末に読み終えた本が、「新世界」という本。

舞台はアメリカのニューメキシコ州、ロスアラモス。ロスアラモスは原子爆弾が作られたことでも有名ですよね。そしてこの町、その開発だけのために突然に1943年に作られた町なんです。その研究所の初代所長が原爆の父といわれるオッペンハイマー氏。この小説は彼が残した小説という形で書かれています。

いつも通り店舗の良い文章で、あっという間に物語の世界に。出てくる登場人物はほとんどが実在した人間なので、なんとも興味ぶかい。確かにこのようなことがあったんだろうな、研究者たちの頭はこうだったのかもな、なんて思えるディーテールのすごさ。まるでその地にいてすべてを見てきたかのような文章。

僕の読書はそうなのですが、文字を読むとその風景や人物が映像となって表れてくるんですね。その文章に書かれていること以上に、”温度はこれくらいだな、”とか、”部屋の雰囲気はこうだな”とか。まるで映画を見ているような感覚なんですね。だからホラー小説とかは絶対読めないんです。夜眠れなくなってしますから。

それでどんどん深みにはまっていく僕。

するとある章で部隊が一気に日本に飛ぶんです。片目の女の子が見せる原爆が落ちる数秒前、そしてその後の広島の姿を。これが、もう。ちゃんと文章を読んでいたら耐えられないほどの映像なんですよね。読まないわけにも行けないので、速読式に読んでいくのですが、脳裏に移される映像が半端ない。途中で休憩をして読まなくてはいけないほど。

多分これにやられてから、どうも気分がよくないんですよね。心と頭に雨雲が、雨も流さずにとどまっている感じで、すっといる。そんな感じ。

この小説は心してかからないとやられます。テニスで長身の人が振り下ろしてくる高速サービスと一緒。ちゃんと構えとかないと吹き飛ばされてしまって、立ち直れません、、、。

しかも高速な部分は本当にその一章だけ。あとはいつも通りの淡々とした、少し低温の穏やかできっちりとした文章なんです。だからその打ちのめされ方も半端ない。

ちょっと、新たな本を読んで頭の中を一回整理する必要性がありそうです。

かなり精神的に、また肉体的に疲れますが読んでみてください。ただ、ちゃんと構えて読んでくださいね。吹き飛ばされます。

 

 

昔の習慣を再び

実は今、ドイツ語学校が夏休みなんです。8月の終わりにまた学校が始まって、一ヶ月ちょっとの9月1日が試験なんですよね。なので、夏休みといいつつも毎日ちゃんと欠かさず勉強はしているのですが、なにせ30代も後半に入って覚えていても、数日後には単語を忘れているという悲しい現実。ただ、”忘れるのは仕方がない。いつかは頭に残ってくれるだろう。”という思いで先を続けています。あきらめも肝心ですからね。

学校がないからと言って僕の1日のスケジュールはあまり変わりません。6時過ぎには起きてユリ君を見送って、そのあと日記を書いたり、ドイツ語の勉強をしたり。通学時間が無くなった分、その時間を使って掃除をしたり、洗濯をしたりできるのはいいですよね。あと、せかせかされないので穏やかに日々が送れるということも。

今日は寒いのですが時には晴れ間ものぞていたので近所のスーパーに出かけて、食料を買ってきました。葉が付いたまま売られているラディッシュや、オーガニックのズッキーニ、パプリカにユリ君の嫌いなナスも。夏野菜を使ってオーブンで焼き上げようかなって考えています。週末ちょっと野菜不足なメニューなので、それを取り返すためにもいいかなって。味はこれもユリ君が苦手なアンチョビで味付けようと思うのですが、これを機に好きになってくれるんじゃないかと期待するのはダメかな?

そう最近していることがあって。これってなにも新しく始めたことではなくて、子供のころの記憶がふとよみうがえってきてまた始めたものなんです。子供のころの習慣で、大人になることで忘れてしまったことってありませんか?よく眠れるようにするおまじないとか、ちゃんと起きれるように置きたい時間の数だけ枕を軽くたたくとか。時間の流れとともに忘れてしまったことたち。

今しているのが、リンゴ酢を飲むこと。

これは僕の母親が僕たちにも見与えていたんですよね。今思えばうちの母はモダンな考えで、小学生の時からサプリメントを僕たちは与えられていました。カルシウムとかビタミンとか。今でこそ当たり前になってきているけど80年代の後半の阿蘇の田舎町でそんな人は多くなかったのではないでしょうか。その中に夏にはリンゴ酢を飲むというのがあって。もちろんそのままだと咽るので水で割るんですよね。それだけ。酸っぱさが強いのですが飲めないほどではない。子供だった僕と妹はすぐにその味に慣れ、ゴクゴクと暑い夏の日飲んでました。後味がすっきりしているのも夏にはぴったりで。

そのほかにも牛乳で割るっていう方法も母はしてました。酢と牛乳は混ざると少しだけ凝固するんですよね。白と黄色の不思議なまだら模様のそのドリンク。科学の実験みたいで好きだったな。

そんなことを思い出したのが、数週間前。近所のスーパーで、白ワインビネガーが切れたので探しているとフルーツ酢のコーナーが。その中にはマンゴー酢、ラズベリー酢などとともにリンゴ酢も。しかもパッケージのラベルに甘めとの表示が。確かにほかの巣に比べると当分表示が高め。たぶんこれは僕が子供のころに飲んでいたものと似ているんだろうなと思って買うことに。

やっぱり飲んでいなかった期間が長くて、最初は咽ました。漫画みたいに。けど今はもう大丈夫。この飲み物を口にするたびによみがえってくる僕の子供時代の夏の記憶を脳裏に感じながら。

皆さんもどうです、何か昔の習慣をまた始めてみては?

週末の散歩

ロンドンのミニから昨日の夕方メッセージがきて、”こっちは暑いよ。そっちも楽しんでる?’との内容。ロンドンと僕の住むドイツ北西部の町は飛行機で1時間もかからない距離になるんですよね。それなら機構もそんなに変わらないように思うのですが、かなり違うんです。確かに天気は良かったんですが、猛暑のような暑さは無縁。

そんな今日はもっと寒くて、上着を着ないと寒いほど。ちなみにロンドンの最高気温は今日29度で、ここは16度。この差は何なのでしょうね?多分、この町自体が寒いのではないかなって最近は思ってます。僕の前に住んでいて、今も学校に通っている街よりも2度くらいいつも低いんですよね。海風が強いせいもあるのかな?

なのでそんな灰色の寂しい風景を窓から見ながら、あたたかなお茶を片手にこのブログを書いているところです。

週末はユリ君と2人して少しドライブへ。遠浅の浜辺が広がるところを散歩に出かけてきました。いつもの日常の流れから少しだけ違ったところに行くっていいですよね。

週末は天気が良くて燦燦と輝く太陽の下をドライブ。ただ、風はかなりの強さで吹いていたんですけどね。

何もないこの道を早朝散歩。ユリ君は朝ご飯を作るのでおいてきて、ひとりで初めてきた土地を歩くのって楽しいですよね。どんな新しい景色が見れるのかなとか、どんな人がどんな生活をここではしているのかなって想像が始まるから。

後、同じ道を変えるのが苦手な僕。どうせなら違った道を帰りたいと歩いていたら、かなりの距離を歩くことに。8時過ぎにでかけて、ユリ君待つホリデーアパートメントに帰った時には9時半でした。ただ。ちゃんと遅くなるとメールで連絡をしていたので怒られることも、心配されることもなかったんですが。

帰り道には露店でサクランボと、リンゴを購入。

帰り着いた時には二人とも疲れていて軽い夕飯の後にベットへ直行。

素敵な週末となりました。

 

夢の色って

今日はあまり気温が上がらずに、空も灰色で寂しい感じ。それでいてなぜか、たくさんの白い物体が空を飛んでいる。あれは何なのでしょうね?鳥の産毛のように軽い風にふわふわと待っているのですが、それにしてはあちこちに飛んでいて、こんなに飛んでいるのならかなりの鳥がいるよなとも思うし。それともタンポポのような植物の種なのかな?あとで外に出かけて調べてみます。

昨日はどうしても寝つきが悪かったんですよね。どうやらユリ君もだったらしくて電気をけしても二人とも何回も寝がえり、寝がえりの繰り返し。あれってどうして日によって違うんでしょうね?あるときはベッドに入った瞬間に夢の中へという時もあるのに、昨日のような日はどう頑張っても眠れない。

しかも中途半端な眠りが多いですよね?半分寝てるようで、半分起きてるような。”あ!もう少しで眠りそう。”と昨日も思った時があってそんな時に、ユリ君がトイレに行ったりだとか、僕の足がつりそうになったりだとかで覚醒。。。。なぜこのタイミングでと思いながらも、また寝返り。

確かに眠れないのは嫌なんですけど、あの夢と現実の間みたいなのって面白いですよね。なんていうのかな現実ではないけれど、どこまでが自分の思考での映像なのか、どこまでが夢の映像なのかわからなくて、それでいて現実の映像も目を開けた時に混ざってどれがどれかわからなくなるような感覚。皆さんもありますか?

それとも人それぞれなのかな?僕はね、目を閉じると色々なことが映像として出てくるんですよね。たとえば住みたい家について考えると、その家の中にいて窓の外はこんな雰囲気で、どんな家具があってとか、天気もその時によって違うし、またそこにある物から違ったお話が始まる、そんな感じで眠りに入るんですよね。だからどうなんだろう、思考と夢の間の産物映像から眠りにつくんだと思うんです。

だから悩み事があると大変ですよね。その映像のシチュエーションが何通りも出てきてどうしたらこの問題を解決できるのかなって頭がフル回転しちゃうから。

そうそう。この前何かを見ていて、あなたの夢はカラーですか、白黒ですか?っていう問いがあってびっくりしたんです。世の中には白黒で夢を見る人もいるんだなんっておもって。僕の思い出せる限り白黒の夢って一度も何ですよね。どんな風なんだろう?ちょっと気になります。

夢ひとつにしてもそうですが、門奈同じだろうと思っていることが意外とひとりひとり違っていることってこのようン中には多いのではないかなって思います。

今日はぐっすり眠れるかな?