飼いならされた野生は

インスタグラムを見ていると日本は春が気r多様で、素敵な花の写真などがアップされていたり、きれいな青空の写真だったり。東京の天気予報をみたら22度。うわ、、、20度を超えるってドイツでは真夏の気温なので羨ましい限り。ちなみにここドイツ北西部の最高気温は今日は6度で今はまだ3度。寒い、寒い、寒い。予報を見ると週末はもしかしたら雪かもということで穏やかな春の日々まではもう少し時間がかかりそうです。

来月は引っ越しで、今は3階に住んでいるのが次は1階になるんですよね。小さな庭のスペースもあるので楽しみはガーデニングがまた出来る事。ハーブを植えて、花はアジサイの鉢植えが欲しいなとも思うし。何かの1本の木を買ってそれを長く育てていくのもいいかなって。そうそう、また妄想が広がる、、、。庭いじりって好きですか?僕はかなり好きなのでロンドンの前にアパートも、ドイツのこのアパートも庭がなかったので少し寂しかったんですよね。ミニと住んでいた時は庭があって野菜畑や、花をためから育てたりしていたんですよ。

今回のアパートの庭部分はコンクリートのテラスと芝生部分だけなので大掛かりな事は出来ないのですが、目の保養になるような緑に囲まれたいなと思ってます。ただ、前回にアパートを見に行ったときにはコンクリートの部分はできていたけれど庭はまだだったんですよね。このアパート、去年の秋には出来たのですが完成したのは建物で外側の庭部分は未完成なんですね。僕たちが引っ越すまでに出来上がるのか、それとも今年の夏あたりになるのか、、、。

庭仕事の楽しさを教えてくれたのは母だと思います。僕の実家には外のスペースがあるのですが、すべてコンクリート。ただ、その周りにはかなりの数のプランターが並べられていて季節ごとに色々な花がコンクリートの上に咲くんですよね。春のチューリプにビオラやパンジー、その後にプラムやバラが咲いて朝顔や夕顔等の蔓性の植物が大きく咲いて、キュウリが実をつけ、ブラックベリーが実りチョコレートコスモスが咲く。そんな一年の流れ。これが子供の頃の僕の中では当たり前の景色で、花の水やりとか、植え替えの手伝いをする中で、名前とか世話の仕方を少しずつ学んでいきました。

その中でも好きだったのは西洋オダマキ。その生命力の強さ。今もなお枯れずに毎年咲くんですが、プランターではないんです。コンクリートと壁の間の隙間。本当に割れ目のような土に種が落ちたんでしょうね。そこから毎年、かなりの束で成長して紫や黄色や白の花を咲かせるんですよ。それも最初は一つの隙間とかだったのですが今ではかなりの量で。この壁の横には車を駐車するので抜いたほうが楽なのでしょうが、いまだにそこに咲き続けています。

飼いならされた植物の野生化と言う姿が面白いなと思うんですよね。

これは僕の甥っ子がまだ3歳ぐらいだから7年くらい前かな?その時にはもうこんな風に壁のいたるところから伸びているのがみえるでしょ?だから今はもっと増えているはず。野性を忘れない植物の強さに心惹かれるから、ガーデンイングが好きなのかもしれませんね。

妄想が広がる引っ越し前

スッキリと晴れてくれないこの2、3日。明日になったら天気は少し回復をするようなのですが、、、。もう少しの辛抱かな。

さて。ドイツ語の教室が突然キャンセルになったという話を前に書きましたよね。覚えていらっしゃいますか?6日前にメールが来て、3g津一のクラスはキャンセルで4月になりましたと言うもの。ただ、4月は引っ越しもあるし日本から友達も来るのでどうしたものかとおもって、”もっと早めに始まるクラスがあったらそちらに入れてもらえませんか?’とのメールを送ったんです。最初の1週間は返事がないので、”探してくれているのかも。”と思っていたのですが、ユリ君曰く、”それは探してるんじゃなくて、ないってことだよ。”との返答が。確かにその通りなのか2週間たっても何の返事もなし。

それならばと、今度引っ越し先の街の地域学校を調べると、どうやらドイツ語コースがあるようで、週末にユリ君がいつ始まるかを聞いてくれると電話をしてくれたんです。ただ、電話では教えられないので、直接訪ねてきてくださいと言われて、、、。情報だけが知りたいのにわざわざ行かなくちゃいけないなんて、、、。ちょっと不便ですよね。とはいってもしようがないので、水曜か木曜に伺いたいのですがアポイントメント取れますか?という大切な情報と、今までの経緯を頑張ってドイツ語で書いてメールしました。ちゃん今回は返信が来るといいのですが、、、。こなかったときは、アポなしで突撃で行こうと思います。何かと一筋縄ではいかないですね。

そんな引っ越しまでもあと1っか月とちょっと。ブレーメンに行ったときには家具屋さんにもよって下見をしてきました。引っ越ししてすぐに必要なものは何かとかを考えて、絶対にいるのは食卓だねって話に。今のところは木目の美しいテーブルで、ベンチが片側、反対側に椅子3脚にしようかと。僕は家も家具も大好物なので、妄想が止まらない日々が続いています。

最近考えているのがユリ君の本棚の色が僕は好きではなくて、ユリ君も”新しいのに変えてもいいかもね。”と言う感じなのですがすべてを買い替えるお金もないし、もったいないですよね。それに、たくさん本が収納できるし、使い勝手は悪くないんです。じゃペンキでも塗ろうかと思ったけど、やすりをかけるのが大変そうだなと思い、布でも張り付けるかと思ってネットで検索をしてみると、壁紙を家具に張り付けて見た目を変えてみるというやり方があることを発見。なるほどね、壁紙か!!確かに色々な色もあるし、柄もある、しかもアメリカヨーロッパって自分で壁紙って張るんですよね。と言う事はそんなに難しい作業ではないのではないか?そんな甘い考えを抱いてるのですが。

僕の今の理想は外側は木目の模した水色とダックエッグブルーを外側に、棚と内側の側面はシンプルな白、背景部分は熱帯の鳥と植物の鮮やかなものにしようかなって。と言っても、これは引っ越してからの話なんですけれどね。だから今のところは僕の妄想上でしかなくて、その妄想ではもちろん仕上がりは完ぺきなんですが。

さて、メールの返事をまずは待つとします。

月曜にふと思う

先週の土曜日はブレーメンへと出かけてきました。ユリ君のお友達が住んでいるので、彼らを訪ねていくのと、もうひとつが博物館へと行くこと。これもユリ君の提案だったのです。僕は自分でアートを作ったりはするのですが、美術館や博物館へ自分から足を向けるってことがほとんどないし、ユリ君もそんなに興味がある様には見えなかったので、提案された時は意外だったのですが。実は今、ブレーメンのÜbersee Museumというブレーメン中央駅の本当に隣の近さにあるこの博物館でCool  Japanと題して日本の昔と今を比較した特別展が行われているためだったんですね。日本に普段は何の興味を抱いてもいないようなユリ君も、少しは僕の生まれた国に興味を持っているんだなとうれしくなりました。

展示会は江戸時代の人々の暮らし、そして現代の暮らしを再現してあり興味深い内容でした。もちろん、侍の鎧や着物なども展示されていましたが、それだけが大きく展示という訳でなくバランスよく。このてのっ展示でありがちな昔から今へという並びも少しはあるけれども、どちらかと言うと各分野の時代とともに変化を強調していたのは良かったなって。セットよく出来ていて、いまの日本の住まいの台所と昔の台所が原寸大で再現されていたり、ラーメン屋さんがあってそこには食品サンプルが。花見を模して天井に模造の桜の花がいっぱいに飾ってあったりと思考を凝らしてありました。漫画やゲーム、カラオケのコーナーも。最近ユリ君と天空の城ラピュタを見たので、その本があって喜んでいました。このデザインをした人がどうやら熊本出身化、熊本びいきの人のようで至る所で熊本関連のものがあって郷土愛を感じました。

常時展示のところも回りましたが、世界各国のものが沢山。しかも色々な建造物があるんですよ。跡えば、中国の19世紀の家のなかの原寸の模型とか、茶室とか、インドのお店、クジラの原寸大の心臓の模(血管の部分から中に入ることも可能で、大人ですけど僕も入りました。僕の身長は183cmなのですが、首を曲げればその心臓の中に立てるくらいの心臓の中。クジラって本当に大きいのだなと実感できました。この博物館、世界各地の文化を紹介するので全部回ると世界一周できちゃうわけです。

こうやって来てみれば、博物館って面白いんだな。って思うのですけどね。出不精なのでしょうか。

 

これ、ユリ君からもらったバレンタインデーのバラの花。2週間ほど水を変え、茎を切りしながら持ちこたえていたのですが、だんだん元気がなくなったので花びらを一枚一枚、丁寧にちぎって乾かして乾燥させることにしました。バレンタインデーの事はすっかり忘れていたけれど、ちゃんと大事にはするんですよ。これは乾かす前で、その色や質感がものすごくきれいだなと思って写真に収めました。今は水分をなくして黒紫のような色合いの花びらです。質感もカラカラでビロードのような肌触りはないのですが、それでもそれに触れるとその時のことを思い返せるというのは今ここに形として残っていればこそですよね。

人間もそれと同じだなって。30代の後半になって色々なところで自分の年齢を感じるというか、限界を感じることがあります。それは肉体的なものだったり、精神亭なものだったり。20代の時はこんな感じじゃなかったのになって思ったりもするのですが、それは過去の話。僕がどんなに昔を思ったところで今の自分が変わるわけでもありませんものね。あの時はあの時の良さがあったけど、無鉄砲で、自意識過剰なところもあって、それが年を取ることによって変わってきたのも事実。今は鏡に映った自分をありのままに受け入れて、この鏡に映る自分とどのようにして上手く付き合っていくかと言うのが大事だなって。

年を取ると言う事も悪くはないのかもしれませんね。

 

まさかそんなに落ちてくるとは

寒さも緩んできたら、それとともに天気は下り坂。ちょっと、雲もが多いグレーの天気がドイツ北西部を覆っています。朝は台所で書き物をするのですが、そこからの景色が今日は少しだけ濡れた感じでその雰囲気がわびしいけれども、その落ち着いた感じが心地よくもあって。なんだろう、ヨーロッパの穏やかさをよく表した風景なんですよね。言葉で言うと情景がうまく伝わらないだろうけど。

そんな朝を過ごしたのですが、いろいろと今日はすることが多くて。母とのスカイプを終わり、今やっとブログを書いているのですが、アパートの水回りの掃除、モップ掛け、アイロンがけ、洗濯ものをたたむのと、ドイツ語学習、英語の勉強をするので時間をきっちり決めてやっていこうかなって。けどね、今夜は夕飯の準備がそこまでかからないのでいいかなって。

実は昨日、チャーハンを残ったミンチ肉でしようと思ったんですよね。けどそれとサラダだけって物足りないなって思って、野菜だけのシチューを作ろうと試みた僕。シチューの元のような素敵なものはここドイツにはないのでレシピを見て小麦粉を火の通った野菜にまぶしたりしながら作っていたわけです。塩コショウで味を調えてパウダー状の調味料で味をもう少し加えようと入れようとすると何も出てこない。あれ?っと思ってみたら固まっているんですよね。確かにこれはよくあること。いつもトントントンと叩くと少しだけその塊が砕けてパラパラぐらいで出てくるので、今回もそのやり方をしてみたら、出てこない。ちょっと強めにバンバンと叩いたら、、、、これが間違い。瓶の中の3分の1の調味料があと少ししか味付けの要らないシチューに綺麗にダイブ!!慌ててすくってみようとしましたがどんどん溶けていく調味料。恐ろしくも味見をすると、辛い。塩辛い。牛乳だと思い入れて混ぜ混ぜ、辛い。水もだと思い投入、まだ辛い。そうしていくうちに増えていくシチューの量。明らかに10人分以上もある量が目の前に、、、。だけど、まだもう少しだけ味が濃すぎる。

”シチュー取りやめ!”って方向転換。頭の古回転でこれを上手く使ってできる料理はと考え、すぐにマカロニを茹でてザルにあげ水気を軽く切ってオーブン皿に。そこに先ほどのシチューっぽいものを流しいれてオーブンで焼くこと20分。今夜の夕食完成。味は意外とおいしくて、終わりよければすべてよしかなと。

なので、昨日のチャーハン様に炊いたお米もあり、また昨日だけでは使いきれなかったシチューもどきもまだあるのでそれで夕飯にしようかなと。

けど、こんなことってありません?料理に限らず人生でも。こんなつもりじゃなかったのに、意外な事が起きて、うわーこれはダメだ。って思っていたことが後から考えれば、”あー、あれがあったからこそ、今のこの成功があるんだよな。”とか。

例えば、僕の場合はミニちゃんとの出会い。

ミニちゃんとは日本であったんですよね。アメリカから帰ってきて、またアメリカの大学に復学したいという思いを胸に留学資金を稼いでいたんです。その仕事として何をしようかと思った時に英会話の先生の試験があって。某大手の英会話学校だったんですが、書類審査、面接を通って、2次の面接が自分が先生として授業をするみたいなもので、それまでにも教えていたことがあったので問題なくやって、それなりの手ごたえもあったんですね。そして通知の手紙が。不採用だったんですよね。納得がいかずに電話をしたら、”判断基準は教えられない。何の理由があって落としたのかも言えない。”の一点張り。どうでしょ、不採用の通知にわざわざ電話を入れたりするそのアメリカ人的な感覚が嫌われたのかな、、、。まさしく、想像と違った未来が待っていて、その後大手の洋服店で働き始めたんです。それで1年間くらい働いていて、どうも合わないなって思って地元に帰ろうってした時にミニとあったんですよね。英語の先生だったか多分その環境が楽しくて地元に帰ろうとは思わなかっただろうし、英会話の学校で違う人と知り合っていたかもしれない。だから、あの時うからなかったのはこのためか。って思ってるんです。だってミニと出会わなければ僕がイギリスに住むことは絶対になかったわけですから。

ミニから別れを告げられた時も、最初はびっくりでした。ケンカらしいケンカもしたことないし、まさに青天の霹靂。その数か月前にはある映画を見て、”あー。やっぱりミニが大好きなんだな。本当に身にを愛してるんだな、僕。”って再確認していたのでなおさら。その時はフリーになりたてで仕事らしい仕事もなく、”これでは生きていけない!”と日本食のレストランで働き始めたんですよね。そして、そこで僕は将来的に長期にわたり僕を使ってくれる写真のクライアントに出会うことになるんです。

だから、一見悪そうなことでも見方を変えたり、ちょっと時間をおいてみると、”そんなに悪いことではなかったな。”って思えるものだなって。だから、もし今あなたが苦しい中にいても、どこかにそれから始まる幸せの糸口あると思うので、探してみてはどうでしょう?

 

 

僕らの未来

寒さも和らいできて、氷点を下がることなく2度。暖かい。はずんんだけど何となくマイナス9度の時の邦画家の中が温かかったように思うのは僕だけ?外の凍った運河の様子も今日のほうが冷たさが伝わってくるのは僕だけ?そんなことをインスタグラムであげて、その後は走りに行ってきました。そして納得。うんうん。やっぱりあったかい。風も吹いてけど軽く汗をかく位の温度があるもんね、今日は。予報だと週末は最高気温がなんと10度までも上がるとの事。楽しみです。

さて、昨日のゲイカップルの養子縁組のブログを書いていろいろと考えるところが多くて。今のゲイ事情っていうのでしょうか。

僕は長らく日本に住んでいないので、日本の事はそこまでわからないのですが、ヨーロッパはゲイであっることはもう当たり前感があって、”僕ゲイです。”っていうカミングアウトでなくて、”僕の彼氏がね。”みたいな日常の会話で、”あ、彼はゲイなんだね。”ってわかるのが一般的。確かに異性愛の人が、”僕は女性が好きなんです!!”って公言されてもしょうがないですしね。カミングアウトがこのような形でなくなっていくと言う事はいい事だなって思います。

後は圧倒的に同性愛の芸能人が増えたことですよね。スポーツ選手も含めて。そしてその人たちが家庭を築いているというのもいいなって。90年ごろって、ゲイは独り身で寂しく死んでいく、それならば死ぬ前に遊び倒せ!パーティー三昧!!みたいな感じがあったけどそれも変わってきたという事ですね。ドラマや映画でもゲイのキャラクターが多くいるし、本当に日常化しているこの21世紀。

そんな時代を10代で過ごすゲイの子って何を感じて生きていくんだろうなって、ふと考えてしまいました。だって、ヨーロッパだと同性婚も出来ると国が多い、と言う事は”将来的には素敵なパートナーと一緒に住んで、養子を2人ぐらいもって幸せな家庭を築いていきたいな。”って夢を持つ子もいるわけだろうし。実に興味深い。

僕が10代の時は日本の田舎で育ったこともあり、ゲイの人に会うなんて皆無で。ゲイのものと言えば海外の映画や小説で、そこに自分を重ねてみたところが大きかったように思います。あの頃の話はどれもハッピーエンドではなかったんですけどね。病死とか、自殺とかのエンディングが多かったな。それもあって、僕が高校を卒業した後にアメリカに行ったんですよね。自分の仲間がいる土地に住もうって意気込んで。結果それは成功を奏して、今い至るわけなのですが。

だけど10代と言い、アメリカにいる時と言い、自分が結婚をするんなんて思ってもいなかったんですよね。結婚=異性愛者の方程式しかなかったから。だから、自分の将来に好きな人の生活は想像してたけど、いつかは1人なんだろうなって思いもあったのは事実。

それが数年後にイギリスにわたって僕はミニとシビルパートナーシップ(同性婚とほぼ同等のもの)を結ぶわけなのですが。これも、なんとなく突如をして決まった感じが。ワーキングホリデーのビザが切れてじゃ、イギリスに残ってミニと一緒にいるには学生に戻るしかないのかと考えていた時に、ミニが”これからもずーっと好きなんだし。シビルパートナーシップを申請しようよ。”と言われて、そっかそう手もあったのか。と気が付いたくらいに僕の中に誰かと法の下で一緒になるという考えすらなかったんですよね。

日本はまだ社会に出て自分のセクシャリティーを公にするのは難しいし、同性のパートナーの権利なども認められていないところが多いのが現実ですよね。けどもしかしたらあと10年後には今のヨーロッパの現状が日本にも訪れているかもしれませんね。

時代って変わっていくものですね。その時代の転換期に自分がいて、それを体験できるって本当に幸せだなって思います。

 

マイナス9度でも君となら

ね。このタイトル。なんか、青春映画見たいでしょ。特に何があったわけでもないのですが、寒い中ユリ君と一緒に走りに行っただけなんですけどね。

最近このようなタイトルの邦画って多くないですか?日本語で、セリフっぽい感じのタイトル。去年の興行収入のランキングを見たら、”君の膵臓を食べたい”とか、僕は明日、昨日の君とデートをする”、”打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?”みたいな。邦画がここ最近人気ですもんね。僕が中学生や高校生のころはヒット映画はハリウッドぞろいで、邦画はアニメが多くて寂しい感じだったんですよね。それが変わったのってたぶん、2005年位なのかなと。アニメだけでなくて、実写も人気が出てきていい事ですよね。

それにつられてかなのかはわからないのですが、タイトルも日本語のものが多くなったなって。僕の青春時代は音楽の曲名も映画のタイトルのほとんどが英語表記で、日本語ではカッコ悪いみたいな雰囲気が多かったように思います。

時代とともに変わっていくんですよね。いろんなことが。

変わったなって思ったことが、僕たち同性愛をめぐる情勢も変わって来たなって。台湾ではアジアでは初の同性婚が来年に施行されるし、日本の自治体の中には同性のパートナーシップを認めるところもありますよね、昨年には同性のカップルが虐待などで親元にいることのできない子供たちの養育里親に認定されたり。ヨーロッパでは当たり前になってきた動きがアジア、日本でもその動きが盛んになっていると言う事は喜ばしいことだなって。

ネットとかで見てると、セレブな同性カップルが子供を持つことも当たり前の様に報道がされているアメリカ、ヨーロッパですが、ミニのところも、僕のところも子供を持つというのは今の段階ではないので、”そうなんだね。”位の気持ちしかなかったのですが。

ミニが日本にいたときに一緒に英語の先生をしていたJ君。キューバ系アメリカ人で、偶然にも生まれた年も含めて僕と全くの同じ誕生日。僕のキューバの双子なんです。その子のフェイスyブックで、子供を2人引き受けますという報告が。彼と、パートナーのD君は付き合って長くなるし、犬に囲まれて楽しそうな暮らしをしているなとは思っていたのだけれど、まさか子供を引き取ることを考えていたとは。ビックリしました。フェイスブック上でもたくさんの友達から祝福の言葉をもらっていて、周りの人々のサポートもあるんだなって思いました。

そう思うと、今の時代は同性愛者である僕たちが認められるという時代から、社会の中の一員としての責任などをも負って生きていく時代へと変わりつつあるんだなって思いました。

 

水の中へゆっくりと沈んでいける音楽

またもやマイナス10度のドイツ。日差しは暖かなんですけどね、風が物凄く吹いているようで旗がかなりの勢いでなびいています。今日は走りに行こうかなって思ったのですが、この強風は寒そうなのでやめようと。

昨日は夜中に目が覚めてしまいました。目が覚めたときに何となく寂しさみたいなものを感じて、それと尿意を催していたのでトイレへ。時計を見ると後2分で午前3時。またベッドに戻って眠りにつこうと思ったけど、何となく心がざわざわ。なんだろうと思って考えるとちょっと前まで見ていた夢だってことに気が付いたんですよね。

僕はどこかの施設かなんかにいるようで周りには数人の子供たちがいて、僕自身もどうやら子供の様。多分12,13歳くらいかな?それで僕よりも少し小さな子供たちの話を聞いてあげているんですが、その内容がなんとも悲しいと言えばそれまでですが、心臓を貫くような痛みのある話をするんですよね。積み木を重ねながら最初は淡々と何が起きたかを語るんですが、その子が話をだんだん進めるたびに目には涙を浮かべて、それでも口調は同じで機械的なしゃべりで。それでもどんどんと頬を伝わる涙。そして話し終えると僕を見て、”だって、誰かがこの話を証言しなくちゃいけないんだもんね。”って真正面に見つめられて、僕も一気に泣いてしまうそんな夢だったんです。それから少しだけ泣いたら、疲れたのかまた眠りに落ちました。

子供が好きかと言うとその返答に困ってしまいます。子供と遊ぶし、慕ってくれるので周りは僕が子供が好きだと思っているようですが自分では育てられないなっては思うんですよね。子供の残酷さと、その純粋さに長い間向き合うことが僕にはどうしても無理だから。だから、数時間とかだったらいいんです。自分も子供になった気持ちで、僕の精一杯を使って遊べるから。だけど、長い時間はその子供の純真さからゆえの悩みやしがらみ。子供だからと言う理由で理不尽な境遇にある時を、見かけたり、自分がその根源になるのがどうも苦手で。けど、子供の持つ純真さが一番苦手なんだと思うな。

そんな事を思って起きた朝は、なにかその心境に会う音楽を聴きたなと思って選んだのが、鬼束ちひろ。

月光がとくに有名ですが、他にも沢山の素晴らしい曲があって。最近は、蛍とか陽炎が気に入っているのですが。彼女の音楽って歌詞が本当に素晴らしいんですよね。明るくはないし、どことなく静かに心臓をえぐられていく感覚に囚われてしまうのんです。だけど痛みと言うよりも気づきと言うのかな。湖の底にに少しづつ太陽の光の反射を見ながら沈んでいく感じ問うのがぴったりかな。

あと彼女の音楽は日本語がはっきりと聞こえるところもいいなって。歌詞を読んでいても抽象的なところもあって全体的なイメージとしてとらえるのは難しいものがあるけれどメロディーに乗せてその1つ1つの言葉を脳に入れていくと鮮明な画像になるんですよね。あれは本当に才能だなって思います。それと彼女の声質もあるのかも。そしてその歌詞の中ではいつもは自分が主人公として見えるのが深く共感してしまう所なのかもしれません。

どうです?鬼束ちひろの音楽とともに心の深い場所にゆっくりと沈んでみませんか?

 

寒い時は暖かな場所で

まだまだ寒さは続くようで、今日もマイナス10度。いつもこんなに寒くなることはないんですよ、ドイツの北西部は。だけど寒さには耐えれるような家の構造なので外に出なければ寒さを感じることはほとんどないのは有難い。窓を開けて空気の入れ替えをしても、”冷たいね。外は。”位でそこまで驚く気温でもないのかな、マイナス10度。”って思って買い物に昨日でかけたのですが、寒かった。

もちろん、厚手のコート、手袋、マフラーをして防寒体制完璧で外には出たのです。最初は良かったんですよ。太陽は照り付けているし、空気は澄んで冷たくて新鮮だし。ただ、風も強くて少しずつ少しづつ体温を奪われていくのを感じるんですよね。”うわー!!極寒!!”じゃなくて気が付くと、”あれ、親指が恐ろしいほどに冷たい。”とか、”ジーンズが何となく半分凍ってそうな感じがする。”みたいな徐々に来るマイナス10度の恐怖。スーパーまでの片道は歩いて8分ぐらいでもそう感じたので。今週は徒歩30分のところへの買い出しがないことにホッと胸をなでおろしました。

今日も風がかなりの強さで拭いていますが晴天。太陽の光があれば気分も明るくなるのでいいかなと落胆的な僕。ただ、イギリスはマイナスの温度に加えて雪も降っているようで、普段雪なんて積もることのないイギリスはてんやわんやらしいです。学校が休みだったり、高速が閉鎖、公共の交通機関が一部麻痺などかなりのダメージを受けているようです。

そんな寒さを忘れたくてではないですが、最近見ているのがビリー・ボブ・ソートン主演のアマゾンドラマ、GOLIATH。邦題はそのままかなって思ったら、弁護士ビリー・マクブライドと90年代を彷彿させるタイトルでした。

このドラマのロケーションがアメリカのサンタモニカ。毎日が夏かっていうショットばっかりで、画面の中で夏気分を楽しみながらこのドラマの中毒性にもハマっています。

物語は大酒のみのアル中気味のビリー。元々かなりやりての弁護士で、自分の名前が入った弁護士事務所を持っていあたほど、ただそこを辞めて酒を飲みながらモーテル住まいをしています。そんなある時、ある事件の弁護を本当にひょんなことから受けることになり、訴訟相手の弁護は元職場で、今は世界でも屈指の弁護士事務所。まさに旧約聖書のダビデとゴリアテの感じ。

ビリー・ボブ・ソートン、皆さんご存知ですか?映画好きの人は知っていると思うのですが、、、、。アンジェリーナ・ジョリーの元夫で、サム・ライミ監督のシンプル・プランだとか、ハル・ベリーがアカデミー賞で最優秀主演女優賞に輝いたチョコレートの相方役、アメリカのテレビシリーズのファーゴの主役とか、うーん。知らないかも、、、みんな。ジョージクルーニータイプで、昔はパッとしない感じの風貌だけど年を重ねるにつれて味の深い顔になるタイプで、このアル中で少しうらぶれている感じがこの役にぴったり。日本の役者さんでまさにぴったりな人が、渡部篤郎さん。似たような雰囲気が漂っているんですよね。

後、この周りを固める脇役のキャラクターの濃さ。法廷の弁護ドラマだとシリアスさが濃くなってしまうけれども、ビリーの周りで働く人たちの少しだけ笑えちゃうような設定だとか、役割が本当にこのドラマを特別なものにしています。それに比べて、敵対する弁護士会社は人間の黒い部分と影の部分を描き出していてその対比が面白い。バランスの取れたドラマだなって思います。

8話で1シーズンが終わるのであっという間なのですが、シーズン2が今年放映されるとの事。気になりますね。

昨日の今日でまさか、この展開

寒い寒い寒波がヨーロッパを襲っています。只今の気温マイナス10度。かなりの極寒なんだろうと思ったのですが、風が強い強い割にはそこまでの寒さではないかなって言うのが正直の感想です。イギリスでは雪が降っているそうなのですが、ドイツ北西部はスッキリの青空。そのため寒さをそこまで感じないのでしょうかね。この後、買い物へと出かけるんでその時にはマイナス10の洗礼を受けるのかもしれませんが、、、。

さてさて、昨日のブログ記事を覚えていらっしゃいますか?来週の月曜日からドイツ語のコースが始まるって話ですね。11月に申請して、1月の始めにクラス分けテストがあって、3月の始めからスタートするコースを受けるけどちょっと不安を感じてるっていう事だったんです。ブログ友達で英語の語学学校に最近生き始めた人もいて、彼女の初日のクラスの出来事や雰囲気を書いたブログ記事を読みながら、”自分も来週はこんな感じなんだろうな。どんなクラスメイトかな。”なんて思いを馳せていたのですが。

物事って突然思ってもいない事がおきますよね。

昨日の夜、。それも寝る前に携帯にメッセージが届いたんですね。寝る前と言っても僕たちは就寝時間が9時半なので、メッセージが来たのが午後9時ごろ。送り主は僕の通うことになる学校から。多分、”ちゃんと来週からクラスに来ますか?来ない場合は連絡ください。”っていう内容だろうなっておもってパパっとみてみると、コースをコーディネートしてる人の連絡先、コースの始まりの日が書いてあって。やっぱりね、と思いながらもユリ君にも念のために見せておこうと歯磨き中のユリ君の元へ。

”あれ、コースはキャンセルなの?”って思ってもいない返答が。

”え?”っと固まるぼく。確かに日付が2つあって1つは僕が始める予定だった来週の月曜、もう1つは4月の日付で僕の頭の中ではコースの終わる日だと勝手に思っていたのですが、、、。ユリ君がちゃんと読んでくれて教えてくれるには、来週のクラスはキャンセルになって4月初めのコースに参加できます。もし参加しない場合は連絡をください、という事だったらしいんです。

だって、1週間前だよ。こんなドタキャンって、、、、。パニックと言うか、怒りと意味が解らないという感情が体を駆け巡ってま、眠れるという心境ではなかったのですが。

一応ベッドには入り込んだものの頭の中はグルグル回って、考える考える。”だって、4月の中旬には引っ越しがあるし。しかも日本から友達が4月の終わりから5月の始め来るし。このコースのせいでめちゃくちゃなんだけど。しかも最後の2週間は電車で通わなきゃいけないし。交通費がかかるし、朝は5時45分おきで行かなきゃいけないよな。”とか。

そうなんです。僕の弱点の一つが今まで計画していたことが崩されるとそこに変にこだわってしまって、いらいらとしてしまう所。すべてが計画通りだったのに、壊された!!もうだめだ!!世界は終わってしまった!!みたいな悲観の世界に誘われていくところがあって。それを結構引きずってしまうんです。

なので、昨日はベッドでイライラとしていたのですが、”今イライラしても何も変わらないし、時間の無駄。寝よ!”って割り切って眠りました。もちろんちゃんと自分の問いに答えを出して、引っ越しは週末だし、平日でも授業は午前中4時間だけだから大丈夫、とか、日本の友達は可哀そうだけど僕の家の周りの観光に切り替えよう、朝はいつも早起きなんだから問題ない。ってことで自分を納得させました。

もちろん朝起きてメールでコーディネーターの人に、”コースの日程が4月に変わったのは理解できたけど、それより前に始まるコースがないですか?あったらぜひそちらのほうを取りたいです。”と頑張ってドイツ語で(その後に不安なので英語でも)書いて送りました。このレベル4のコースはクラスが何個かあるようなことを聞いたのでチャンスがあるならそっちかなと思って。聴いてみてダメだったらしょうがないし、もしそれで上手くいくならラッキーだしね。

人生予定したようには進まないなって思った出来事でした。今回はその立ち直りが早かったし、僕も少しずつ成長をしているようです。

 

始まってしまえばね、けどその前が

ヨーロッパは寒波に襲われていて、明日の最低気温はマイナス10。最高でもマイナス5度なのだそう。今日も昼近くになるのにマイナス3度、だけどそれは綺麗に晴れているんですけどね。明日がそんなに寒いのなら、とおもいマイナスながらも走りに行ってきました。最近の寒さのためか外に出ても身を切るほどの寒さはなく、走り抜けてきました。もちろん帽子と手袋は着用しましたが。

いつもの運河コース、寒さのためにカモや水鳥たちは土手にいたり、多分少しは水温が温かいのであろう水のところで固まって過ごしていましたし、運河もかなりの所で凍っていました。カラスがその凍った運河の上を散歩をするのはなんとも面白い光景だなと。やはり寒さのためか歩いている人もそこまで多くはなく、未舗装の道も凍ったままなのでいいペースで走ることができました。

さて来週の月曜日なんですが、始まるんです。とうとう。僕のドイツ語コース。

ひとりでオフィスを訪れたのが11月で、クラス分けテストに呼ばれたのが1月の始まり、待つこと2か月。やっとです。先週までは楽しみだなーって思っていたんですが昨日、突然に不安が。

僕はクラス分けのテストで6クラスある中で上から3つ目のレベル4に振り分けられたんですね。テストの点数がちょうど3と4の間で、僕が母国語以外に英語を喋れてドイツ語が3番目の言語であること、今までケータイのアプリでしかドイツ語を勉強していないこと、それを加味して3よりもレベルを一つ上げたほうがいいよと言われてのレベル4。

ただこのレベル4が一体何なのかがわからない。なので調べてみるとドイツ語の英検のような試験で下から2番目のレベル。と言う事は英検4級ぐらいなのかな?そう思うと少しは気が楽になったんですが、ネットでA2の問題を解くのですが理解を出来ないのが多くて、ちょっと焦りを感じる僕。

もちろん、毎日ちゃんとドイツ語の勉強をしているので理解できるものもあるのですが問題は語彙力。これが少ないんですよね。なので文章のすべてがわかるというかは所々の情報がわかってそれを頭の中でつなぎ合わせてイメージする感じかな。

不安になってユリ君に相談すると、”大丈夫。きっとできるよ。”と優しい言葉をかけてくれました。

ま、確かにテストの問題がスラスラできるのならそのコースで勉強する意味はないのだし、わからないから受講しに行くのだなって思えたら少しホッとしました。

今のところ、来週の月曜日からクラスがありますの手紙にクラスの場所が書かれていただけでそれ以外の情報はなし。ペンとノートをもっていけばいいのかな?

今週は今までの復讐をして来週に備えたいと思います。