方を付けるという意味で

ただいま。昨日の昼過ぎに長い旅路の末にドイツのわが家へと帰ってきました。

やっぱり、日本とヨーロッパは遠いですね。アムステルダムのホテルに着いたのが日本の実家を出発してから25時間。その間に飛行機で見た映画の数は5本。眠らずにドイツのミュンヘンについて、さてアムステルダムまで最後のフライトと思っていたのですが、到着が遅れてゲートに着いた時には6分前には飛び立ってしまったとの事を伝えられ、その1時間半後のフライトでアムステルダムへ。

なぜドイツに住んでいるのにオランダの首都に?って思われそうなのですが、僕の住んでいる町はオランダとの国境に近いんですよね。なので、遠く離れた南ドイツのミュンヘンよりもこっちのほうが便利なのと、ユリ君曰く”ドイツの空港使用料は高い。”とのことでオランダの発着となったんです。

夜10時過ぎのアムステルダムの駅の周辺は人の通りも多街の中を悠々と流れる運河にはその活気が映し出されて、田舎の生活を日本滞在中にしていた僕には異世界のような雰囲気を感じて、25kgほどもあるスーツケースを引きずりながら宿へと足を速めた次第。

今回の宿泊先はアムステルダ中央駅から徒歩8分と言う利便性だけで選んだので、広くもなく、必要最低限のものがある簡素な部屋。ただ、運河沿いの通りに窓が面しておりそこから見えるオランダの街並みを思い起こさせる細長めの建物を対岸に見れるのは疲れた心と体をほぐしてくれました。

翌朝は11時の電車で4時間半の旅。その前日が25時間の旅程だったので、4時間半なんて何とも思わなくなるので、慣れって不思議ですよね。

無事に家に着くとリビングは穏やかで居心地の良い温度で満たされていました。ユリ君が気を利かせてヒーターをつけておいてくれたようです。部屋に入って、一息ついた瞬間に 家に戻ってきたんだな。っ思いが。まだ住み始めて数か月しかたたないというのに心は自分のあるべき場所を知っているのでしょうね。

さて、今回の日本への帰国は1ヶ月と言う長めのものでした。

最初の2週間は初めて日本を訪れるユリ君を色々なところに連れていくという事で、大阪の堺市、奄美群島の喜界島、和歌山の熊野古道、島根の出雲大社、そして阿蘇へと。ユリ君を熊本空港で送ってからは自分と家族のための2週間と決めて、どこに行くでもなく阿蘇での生活を過ごしてきました。

前回に日本に帰ったのは2年半前。

その時にも色々な事があって、なんとなく中途半端な状態で物事が終わっていたんですよね。今回の旅はその方を付けなくてはと言うのもあっての旅でした。

2週間と言う時間の中で自分が出来る事をすべてしようと思い、北に南に東に西にと動き回り、自分のできる範囲内で物事を少しは整頓できたのかなってドイツに帰ってきた今はそう思っています。

今回の旅でいろいろな人に出会い、その人たちの生きてきた人生の一端に触れて、人間とはなんと単純で複雑で、自分と言うものを理解しようともがきながらも、その中で他人とのつながりを求め、また時には拒み生きているんだろうと考えさせられました。人生って本当に面白いんだなって思いと、なんて難しいんだろうって思いが僕の心の中に今あって、不思議な高揚感で満たされています。

その事については僕の日本での旅の記録を含めて、少しづつ書いていこうと思っています。

まずはみなさんに、”ただいま。”のご挨拶をしたくて。

これからも、よろしくお願いします。

夢を見るという事の利益って

素敵な朝焼けを見ながら迎えたので、気持ちもいいですね。久しぶりに空が色々な色のグラデーションになっている空を見たなっておもいます。しかもね、運河にもその色合いがきれいに映っていて。こういうときって、”あー。早起きしてよかったな。”って思える瞬間ですよね。

あまりにもきれいだったので写真に収めたほど。

こんな朝が毎日だったらいいのになって思うけど、毎日同じようだったらいつの間にか飽きてしまうのだろうから、たまにぐらいがいいのかもしれませんね。

皆さんって夢みますか?ミニちゃんはほとんど見ないって言っていて、ユリ君は時々見るけど内容は忘れてることが多いなっていう感じなんですけど。僕は毎日夢を見て、しっかりと覚えているんですよね。夢と言うよりかはもう一つの世界で過ごして帰ってきたような感じかな。なので夢から覚めて疲れてるとか、”夢で良かった。”って言うことが多いんです。

このブログを長年読んでくれている人はご存知のようにかなりの頻度で悪夢を見るんですよね、毎日、毎日。たぶん20歳ぐらいから始まったんでもう長い事のお付き合いです。だからか、あんまり大した夢では怖くないこともなくなってきたし、途中で”これは夢だ。”って気が付くのでその時は起きればいいのでどうにかこうにか折り合いをつけてはいます。

夢って不思議な場所だったり、人だったり物語だったりするでしょ?つじつまが合わないけど、夢の中では理解しているみたいな。僕もそれはよくあるんですが、よく考えると夢で疑似体験出来てよかったってことありません?僕の場合は、楽しかったというよりも、これ現実でなくてよかった。本当だったからこんな感じで苦しむのかなって夢。

ある夢はこんな感じでした。

夢の中で僕は眠っていて、朝の光を感じて起き上がると隣に人が寝ているんですよね。あれ、ユリ君まだ寝てるんだと思って顔を除くと、全くの他人。ただ、何となく見覚えがある気もする顔。よく考えたら、昨日どこかであった人じゃないかな、、、。しかも裸で寝てるって、、、、何かあったかな、あった気もする。どうしよう、、、、。浮気したんだなー。しかもそんなにタイプでない人と浮気しなくてもいいじゃん、自分。なんて自責の念にかられて、どうしようってうろたえる夢。

戦争で敵から逃げている最中で、持っている武器はナイフ。霧が深い中を逃げていると突然に人影が怖くなってその人影めがけてナイフをかざすと自分の知っている人で、刺さる寸前で夢が覚めたり。

車の運転免許も持っていない僕ですが、夢の中では運転しなくちゃいけなくて見様見真似でやってみると動き出す車。そのまま快調に走るのですが、右折の仕方と、対向車の車とのタイミングがわからず運転中にパニックになる頭を必死で鎮静化させる夢とか。

ね、現実だったら大変なことだけど夢だったら、”そっか、こんな状況で僕はこんな風に感情が乱れるのか。”とか、”これが現実に起こらないように気をつけなくちゃな。”とか、起きてから考えられるので悪夢も悪いことだらけじゃないなって最近は思えるようになりました。

皆さんはどうです?変にリアルな夢って時々ありますよね。

 

 

旅の前の準備。あなたはどのタイプですか?

土曜日は一日中、あめ、雨、アメの天気でしたが今朝のドイツ北西部は朝日が見えています。気分がいいですね、こんな日曜日の朝って。朝食にはスモークサーモンをトーストに乗せて、紅茶をおともに食べました。一日に始まりです。

さて、日本への準備がほぼ出来上がりました。今回は日本国内でいろいろなとこに行くのでその地域の下調べが多くあって、そこに時間を取り、いつもならネット環境がないまま日本では過ごすのですがユリ君が仕事の関係上もあってネットがないと困るという事なのでポケットWifiも頼みました。

皆さんは旅をするときはどんな準備をしますか?行き当たりばったりで何も計画しないタイプ?それとも綿密に計画を立てるタイプですか?

僕は、あることは必ず押さえておくべきものがあるんですよね。スケジュール的なものはそこまで密にはしないかも。

必ず押さえておくのは、宿泊先。これはみんなそうでしょうね。早めに予約をしておいたほうが安かったりしますし、繁忙期には泊まるところがないという事もありますからね。これは絶対かな。あとは良さそうなレストランを何件か調べておくこと。これは特に4-5人くらいのグループの時はそうします。この人数ってそれぞれの意見が出てきて何をしたいか、何にをいつ食べたいかでもめることが多かったりするし、情報がないもないままで、行き当たりばったりのレストランで食事がまずかったというのは悲しいですしね。旅行の楽しみって普段口にしないものを食べれるってとこにもあるなって僕は思っているので。それならば、美味しいもの食べたいですもんね。それと最後は交通機関。空港から街や宿への生き方はもちろん、どんな交通機関があって僕たちの考えているスケジュールをこなすにはどれが最適なのか。この3点かな。

そこで今回の日本への旅の準備はこんな感じ。

今回の旅程は関空について大阪で1泊。その次の日に奄美大島にとんで夕方のフェリーで喜界島に。そこで3泊した後関空に戻って、電車で和歌山の紀伊田辺へ移動。熊野古道を1泊2日をかけてハイキングしたら、紀伊田辺に戻ります。そしてそこから一気に出雲市へ。出雲では老舗の旅館に泊まるんです。楽しみ。その後は岡山まで戻り新幹線で博多へ。博多に一泊したのち熊本へとなります。

僕にとってもほとんどが初めて訪れる土地なので、興奮気味。

まずはホテルの予約をネットや電話でかなり前にして、電話で予約を入れたところにはメールで再度予約確認。だって現地で、”そのような予約はありません。”という時に電話だと何も証拠がないですからね。それと今回はポケットWifiをホテルの送るのでその了解を取るのと、熊野古道に行く時に泊まるホテルにハイキング中に荷物が置けるのかの確認も。日本はサービスがいいので、すべて問題なし。ありがたい。

次にグーグルでホテル周辺や訪れる街の地図を印刷。ユリ君が言うには、携帯で見ればいいじゃんって事なのですが、、、、。アナログ人間の僕としては紙で持っていたいし、余白にメモを書きたいので。そこにレストランの情報や見てみたい所に印をつけて完了。大阪ではお好み焼き屋さんを、紀伊田辺では鶏肉専門店のお店を、奄美では島料理のお店を選びました。

そして最後に交通手段。今回は僕もユリ君もJRパスというものを使うんですよね。観光で来る外国人、日本を離れて10年以上の日本人を対象に発売されている電車切符で、のぞみとみずほ以外の新幹線や全てのJR線は一定料金を払えば乗り放題なんです。僕たちは今回は7日間のものを買いました。7日間乗り放題でひとり29110円。お得です。

どうにか電車のスケジュールも素敵なものが見つかったので一安心。電車好きなユリ君に新幹線の快適さを味わってもらいたいのスケジュールと、新大阪に駅弁が山のように売っているところがあるらしいので本当は乗り換え20分しかないのを1時間にしてゆっくりと選べるように。これね、JRのお出かけネットっていうウェブサイトがかなり便利です。例えばこのように乗り換え時間をどのくらいにするか決められたり、ローカル線だけとか、新幹線ののぞみとみずほは外してほしいというリクエストに応えてくれてネットで一番いいルートを検索してくれるんです。便利な世の中になりましたね。

さて、あとは荷造りをしたらおしまいです。天気も台風の発生もないし、穏やかな秋の日のようなので一安心。ただ一つの心配店はアメリカと北朝鮮の関係性。トランプ大統領が最近、”嵐の前の静けさとはこの事だね。”と意味深な発言をしており、ある情報によれば月曜の9日に何らかの動きがあるのではとの事、、、、。飛行機が飛ばないような状態にならなければいいなっていうのが僕の願いです。

 

 

旅の目的の一つは、これ!

今日見える窓からの景色は雨粒で邪魔されてかすんで見えます。風を伴った強い雨だったのか、朝起きると窓は雨粒だらけ。その向こう側ではすべてのものが薄いグレーのベールをかぶって平面の単色的な景色に。これがヨーロッパの秋と言ってしまえば、そうなんですけど。秋風がしみます。

そんな秋の深まりを感じるドイツ、夕飯の献立も温かなものが多くなりました。一昨日は白菜と牛肉のトマトの煮込み、昨日は野菜たっぷりのチキンドリア。ドリアにはキノコと、玉ねぎのほかにみじん切りにしたカリフラワーを入れることに。ユリ君、どうやらブロッコリーやカリフラワーがそんなに好きではないようで、これならばれないだろうと思って入れてみました。まるで好き嫌いな子供を騙すかのように。

少し風邪気味のユリ君、なのでカリフラワーってビタミンCが豊富なのでうってつけだなって思ったんです。今調べてみたら、がん予防、老化防止に加えて。カリウムが多いので高血圧にもよいのだとか。ドイツに引っ越してきてから野菜の摂取量が増えたのは本当に良いことだなって、実感してます。

食事と言えば、最近は家族や日本で泊めてもらう人たちからメールがよく来るんです。内容は、”ユリ君は何が好き?何が嫌い?和食は食べれる?”と言ったもの。本当に気を使ってもらってありがたい。他視界に海外からお客さんが来ると何を作るか迷いますよね。特に欧米はベジタリアンとかビーガンが多かったりするので、、、。ユリ君は基本的に出されたものはちゃんと食べるので、”なんでも大丈夫。”と変身をするようにしています。ただ、生魚はまだ挑戦したことがないのでちょっと無理かもとは伝えてるのですが。

日本特有の食べ物ってありますよね。もちろん、寿司とかわさびに醤油とかは世界の大きな都市ではどこでも買えるようになってきましたが、梅干しとか、塩辛とかはね、あまり普及してないですよね。これをユリ君は食べるのかなって最近考えてます。”どこまで冒険家なのか?”と。

ドイツ人は基本的には食べ物に対して冒険をしないらしいんですよね。知っているものを食べる、みたいな。なので、ユリ君のお父さんもお母さんも寿司は食べないって決めてるようですし、生魚って聞くと顔をしかめるくらいに。その息子であるユリ君、頑張れるのかな?一泊はこれぞ日本の旅館と言う所に泊まるり、夕飯もついてくるので、ここでユリ君の冒険性が試されるのかと。中身についてすべてはわからないのですが、ノドグロとカニが出てくるんですよね。多分生ではないので大丈夫でしょうが、海の近くなのでお刺身も出るのかなって。

ミニ1年間だけ日本に住んでいて、それが物凄く田舎の町だったので日本語も上手に駆使出来たんですよね。なので、自分が苦手なものを勧められるとかわいらしい笑顔で、”じゃ、今度食べます。”っていって上手くかわしていたんですよね。

僕は出されるものを何でも食べるし、一応チャレンジしてその後もっと食べるか食べないかを決める雑食タイプなので、今回の旅が楽しみ。特に奄美群島の喜界島。友達の家に泊めてもらうのですが、友達のお母さんがご飯を作ってくれるらしくて、もう今から何が食べれるか気になります。調べてみると鶏飯{けいはん}やヤギなど。本土とは違った食文化が楽しめそうです。

 

僕の常識とユリの常識

寂しいぐらいに灰色の空のドイツ北西部。太陽の存在も感じないという空はどうも苦手です。せめて、あの雲の向こうに太陽があるっぽいねって雰囲気がほしいですよね。そう考えると日本は晴れが多いなって僕の思い出の中ではあります。冬でも寒いけど、晴れ間が見れるし、太陽を数週間みてないなって会話もしたことがない気がするから、、、。だから、日本に行くとつくづく太陽に愛されている国だなって思ってしまうんですよね。

けどこれって日本に住む人には、”そう?”って思われてしまう事なんでしょうけど。そうなんですよ。なので、日本への一時帰国が楽しみで、まいにち日本の長期天気予報を見ています。ユリ君にとっては初めての日本、どんなカルチャーショックがあるのかな。

色々な違って、国が違えばそうですが、育った環境がちがっても”カルチャーショック”的な事ってありますよね。例えば、目玉焼きに何のソースをかけるのかとか、洗濯の干し方の違いだとか。それで、ケンカになったりもしたりするでしょ?

同じ国の人同士だったら、同じ国で生きているから例えばテレビとかお笑いとかの番組を一緒に見たり、食べてきた食べ物もほとんどは理解出来たりしますよね。それが違う国の人が相方だと、友情の場合は、”分からないだろうな。説明しなきゃな。”から始まるんですね。なので、面倒だといえばそうなのですが、利点もあるんです。

だって、相手に共通の知識があると思っていないところか始まるから。

日本でだと箸を使えるのが当たり前で、日本人の彼が箸の持ち方が物凄く悪かったりしたら、”え?どんな育ちを、、、。”なんて思ったりしちゃうけど、ユリ君がギコチナイ持ち方でかなりの掴んだもののほとんどがまた皿の上に戻っていくという永遠の行動を見ても、微笑ましくおもえること。

洗濯を干すときに僕は自分の母親に教わった、しわを伸ばすために一度洗った服をパンパンと叩いて干すのですが、ユリ君はしわくちゃのまま。けど、”ドイツは多分これが普通なんだろうな。”って気持ちがそこにあるから気にならず、”パンパン”いいよって教えてあげよって気になるだけで許せる。そんなところが異文化カップルのはあるんじゃないかなって。

自分のあたりまえが、たにんのあたりまえではないんだなって。またそれを強制せずに、相手の意見を聞いてどこまでお互いが歩み寄れるかを決めるのも面白いなって思います。

ドイツってベットはダブルで3人が寝れそうな感じなのに、布団は小さかったりするんですよね。けど、その小さな(シングル}が2つあるんです。1つが僕様で。もうひとつがユリ君様みたいな。これってイギリスやアメリカではなかった発想で、カップルだったら、1つのベッドを1つの大きな布団でシェアってうのがイギリス、アメリカ流。なので、最初別々の布団を見たときは、”ロマンチックじゃないな、、、。”なんて思っていたのですが、”だって、人それぞれ快適な温度って違うでしょ、その温度って布団の羽毛に暑さによっても違うから別々のほうが機能的でしょ。”といわれ、さすが理論大国ドイツと思い別々の布団になったんです。

確かにこれで良かったなって今は思います。だってね。僕が使っていたのはユリ君が冬の寒い時期にしか使わない羽毛布団で、ユリ君は夏はタオルケットっぽい薄い布団。室内の気温は15度くらい。普通に寒いんですそこでタオルケットで眠れるってすごいですよね。だけど、体を触って納得。全身ホッカイロみたいな温かさなんですよ。西洋人って体温が高いって聞くけど、ミニもこんなには高くなかったし、ヨーロッパ大陸型男性はこうなのかなって考えてみたり。

と考えても仕方がないので調べてみたら、ヨーロッパの平均は37度で38度を超えないと発熱と言わないという記事も。38!!日本人にしたらもう、病気の真っただ中ですよね。この原因の一つは筋肉量のちがいなのだそう。確かに、ヨーロッパの人って少し筋トレしただけで筋肉量増えるのがはやいですもんね。それに比べてアジア人は細さは保てても筋肉はつきにく。

こんな、今まで自分が当たり前だったことが実はあたりまえでないってなったりするところが国際カップルの面白いところでしょうか。けど、関西と関東で違うように日本の中でも違ったものややり方があるから、まずは相手が自分と同じ考え方や行動をしないと思えば、ケンカも減りそうですよね。

 

国が分かれる事と結ばれる事

昨日は午後から出かけることに。

日本への一時帰国委が差し迫っているので、お土産を買わなきゃなって思ったので。今まではロンドンから日本に帰っていたので、長年住みなれた街なのでどこに何があるか知っているので、楽だったのですが、住んで一ヶ月ちょっとのこの町では何がどこにあるのかいまいちわからないんですよね。後、今回思ったのがお店の数のすくなさ。

そりゃね、イギリスの首都とドイツの田舎の都市を比べてしまってはいけないのはわかるのですが、お店の数も少なければ、専門店の内容も薄い。そして、ドイツ土産と言えば何なのかがぴんと来ないっていうのも、また問題点。ソーセージて思って調べると、税関でっかかりそうだし、ビールを持っていくわけにもいかないし、カッコウ時計もね、、、。

なので、困難を極めているお土産買い。今週もう少し出歩いて頑張りたいと思います。

さてさて。今日はユリ君お仕事に行ったのですが出かける前に、”今日は祝日で、ほかの人は仕事していないから、お店も休みだよ。”といわれて外を見ると、確かに車が全く通っていない。

なんと今日は東西ドイツが統一された日なんですよね。”そっか、この日に壁が崩れたのか。”って思っていたら、どうやらそれは別の日らしく、、、、。壁が壊れたのは1989年の11月9日。その時には東西の行き来ができるようになっただけで、東ドイツは東ドイツとして残っていたようです。その後1年かからずに翌年の90年の10月3日に再統一されたのだとか。90年という事はもう27年前なんですね。

僕はそうすると9歳ぐらいで、ユリ君は5歳。時代の変わり目にユリ君はこのドイツにいたんですね。僕はそんな国をテレビの中でしか、あの頃は知らなかったのに今はそこに住んでいるって不思議ですね。

第2次世界大戦後に東西に分けられたドイツ。ほかにも国が2つに分かれた国もありますよね、北朝鮮と韓国とか、ヴェトナムとか。

話によれば第二次世界大戦後、日本も分割される恐れがあったのだとか。そうなると東北、北海道がソビエト連邦に、東京を除く関東甲信越、大阪を除く中部関西、沖縄はアメリカに。四国は中国で、中国地方と九州はイギリスへと4分割統治も考えられていたのだとか。ちなみに東京はアメリカ、ソ連、中国、イギリスの共同統括、大阪は中国とイギリスの共同統括だったらしいですよ。

そうなっていたら、日本国内でもいろいろな問題が、間違えれば内戦が起きていたのかもしれませんね。

ドイツも統合されて27年が経つのですが、今でも元共産主義だった東ドイツはどちらかと貧困率が高かったりするそうです。

実は今度日本に帰るときによる奄美群島の島、喜界島。実はこの島、沖縄と同様に数年間はアメリカの領土となったんですね。

統一の日を迎え、このことを書きながら、国とは、国境とは、民族とは何なのかなってしんみりと考えてしましした。

 

一人で向かう先は

昨日は秋晴れの一日。青空と暖かな太陽の日差しで、散歩日和。どちらから誘うでもなく、外に出かけることに。運河沿いを歩いて、そのご住宅地を通り抜けながら、”こんな感じの家に将来住みたい。”なんて話しながらの1時間の散歩。太陽の下に出るってやっぱり気持ちがいいですね。

家に帰ってからは、もうすぐ迫ってくる日本への一時帰国の情報集めに。この前に帰ったのが2年半前なので久しぶり。ちょっとだけ、何かドキドキもするんですよね。自分の生まれ育った国だけど、最後に住んだのは10年以上前。だから何となく、懐かしさと、新しさを同時に感じてるです。

多分それは、今まで僕が行ったことのないところに行くこともあるんでしょうね。熊野古道、奄美群島、島根など。今回はユリ君の人込み嫌いを考慮しながらも、日本と言う国の美しさを見せる旅をと考えています。

ユリ君がもっと日本の何かに興味を持っていたらなって、時に思うんですよね。ほら、外国人の中にはものすごく日本に詳しい人っているでしょ?漫画だったり、映画だったり、言語だったり、文化や食事についてだったり。それだと、ここの博物館に連れてって上げようとか思えるけど、今ユリ君が知っている日本の事は地震が起きて自然災害が多い、生魚を食べる国。ぐらいしかないように思うんですよね。そして只今、はしの使い方を絶賛練習中です。はし 使えはするんですけどギコチナイ。本当にこのカタカナ表記のような感じなんです。一番ダメなのがラーメンのように麺類がスープの中にある場合。たいていの場合、いいところまで持ち上げてスープの中に高飛び込み。僕が全部食べ終わってリるのに、ユリ君はまだ2口目みたいなスピードで、、、。頑張ってもらいましょう。

そんなこともあり、今1人でいろいろな情報を集めているところなんです。

そこtで気が付いたのが、僕って1人で何かをすることが好きだなってこと。

例えば今だと、朝の自重トレーニングとか、10kmのランニング。独学で進めているドイツ語とか。大体は、いろいろ情報をネットや本で集めて、そこから自分に合ったものを取り入れていくというのが基本のスタンス。

ドイツ語は今は、英語からの学習をストップして、日本語の観点からのドイツ語学習。言語はパズルを解くような感覚に似てるなって思うんですよね。たくさんのピースが散らばっていて、その中からまずは一つを選んでそこにあう違ったピースを探す。時に惜しかったり、全然ちがったり。だけど、ある時にぴったりと自分の頭の中で2つ時には数個のピースが合わさって、その時の頭の中のひらめきを感じるのが好きだったりします。

そう考えると、カメラだって独学でした。フィルムカメラの時はシャッタースピードや絞りの記録を取って調べたり、デジタルカメラの時は未知なる単語が多くてびっくりしました。カメラについては僕はイギリスに来てから勉強したので、ほとんどが英語なんですが、最初は雑誌に出てくるRaw fileっていうのがなんだかわからなくて調べたりしました。あとは、パソコン上での写真の編集。”あーでもない。こーでもない。”って試行錯誤で毎日、作業してました。

だから、仲間で何かをするって僕はあまりしないなって思います。学校とかも、習い事とかも。そこへ、見知らぬ知識の場所に1人で向かっていくことがどうやら好きみたいですね。

精神病がもたらす恩恵

何かが上手くいかない時ってありますよね。しっかりとやったのにこの結果ってないよね、みたいなそんな気持ちになるとき。昨日が何となくそんな気持ちを引きずる日で、そうするとすべての物事がうっとうしく思えてしまって、気分まで沈みがちに。すべての悪いことが関連しているかのように錯覚してしまって、”あー。負の連鎖だ。悪いことって一気に起こるよね。”なんて思ってしまいません?

しかも、ユリ君にまで何となくつれない態度をとってしまったり。36歳なのに大人げないですよね。甘えているといえば、聞こえはかわいいけどね。

そんな日の翌日、朝を起きたら何となくスッキリしていました。”あー。何かひとりで空回りしてたな。”って。もっと長い目で物事を見ていく力が必要だったみたいです。確かに今は問題で、気分を害しそうなことだけど、これがあと半年や1年という長いスパンで考えるとそこまで問題ではないなって。それなら、今の時点でウダウダしてたって時間の無駄なって。そしたら、霧が晴れるみたいに視界が開けました。

何か困難にぶつかるとどうしても、自分の殻に閉じこもってしまいますよね。深くも考えもせずに、”これは無理だ。そんなのは出来ない。”ってほかの人が差し伸べてくれるアドバイスを拒絶したりして。僕にはそういうところがあるので、いつも反省するんですよね。だから、今回は少しだけその殻から出る練習だな。って。人生って学ぶこと多いなー。

さて、最近読み終わった本があって、これが面白かったのでご紹介を。

ナシア・ガミー著、一流の狂気 心の病がリーダーを強くする という本。写真にある4人が誰かお分かりですか?日本でも有名な人物ばかりですよね、ガンジー、ヒトラー、J・F・ケネディーにウィンストン・チャーチル。

 

 

うつ病って、今よく耳にする精神病ですよね。世界では推定3億5000万人が患っているとみられているんです。これって日本の総人口以上だし、癌の患者さんは世界で1270万に程で、認知症の患者さんが世界で3560万人なので、その数の多さが一目瞭然ですよね。精神的な病気と聞くと、ネガティブなイメージを持つ人が多いのは事実、だけど精神病って意外と自分がなっていたり、友達や家族も気が付かないうちになっていたりするもの。それをもっと身近に知るということが今の世の中には必要ではないかと僕は思うんです。

かといっても、医学書読んで詳しくその症状や対処法をと言っても、面白くありませんよね。じゃ、世界で有名な偉人や、人物が実は精神病で苦しんでいて、その精神病があったがゆえに国民のリーダーとしての才能を発揮できていた。そう考えると、精神病というのは使いようによっては物凄いギフトにもなりえるという事を書いたのがこの本なんです。ね、面白いでしょ。

まずは、この作者の略歴を。著者のナシア・ガミーさんはイランのテヘランに生まれましたが幼いころに家族でアメリカに移住。大学では歴史学を専攻。その後、脳外科医だった父の影響もあってか、医学の道を進みます。また同時に哲学も学んでいます。なので、お医者さんとしただけの観点からでなく、様々な角度で物事を見て、書けるのも彼の本の面白かと。

ここで取り上げられている人物は、ほとんどが躁うつ病を患っていたのではないかとナシア・ガミーは考えています。その人物たちはアメリカ南北戦争で活躍したウィリアム・テクムセ・シャーマン、ケーブルテレビニュースを作り上げたテッド・ターナー、第2次世界大戦で勇猛な指揮をしたイギリスの首相、ウィンストン・チャーチル、アメリカ大統領、エイブラハム・リンカーン、非暴力・不服従でインドの独立運動を指揮したマハトマ・ガンジー、ダラスで銃弾に倒れたジョン・F・ケネディ、第2次世界大戦でナチスドイツを率いたアドルフ・ヒトラー、公民権運動の指導者として有名なキング牧師。

ね、名前を挙げただけでも、”え!!この人もそうだったの?”っていう人が出てくるでしょ?もちろん、この中には公には精神病を患っていたと言っている人は多くはないのですが、著者が精神医学の診断の証拠として取り上げられる4つの項目、症状、遺伝、疾患の経過、治療に重点を置き、様々な文献を調べて得た情報により彼らが精神病であったと裏付けしていきます。

内容を細かく話していくときりがないのですが、面白いのは、このような精神病を患ったリーダーは国が安定しているときは、どちらかというとその力がうまく発揮されずにどちらかと邪魔者扱いされることが多く、ただ、国が不安定で何かの危機に面している時にはものすごくその才能を開花させるという事。これはウィンストン・チャーチルの項を読むとわかります。本当に面白いですよね。

後は、精神病とうまく折り合いを合わせることが出来なくて、制御不能になってしまったヒトラーの話だとか、世間で非難を浴びたジョージ・ブッシュのイラク侵攻。世間では頭が悪く、精神疾患があるからあんなことが出来るんだと非難する人もいますが、実は彼は精神的には健康で、頭の良さもある。ただ、そのような精神的に健康な人は危機の間面で思ってもいない誤った判断をすることが多い、それがジョージ・W・ブッシュがいい例だと言っているんですね。面白いでしょ。

確かにこの本は少し噛み応えがあるので、時間がかかるかもしれませんが、面白さと奥深さはありますよ。

精神病を病気だと思わずに、うまく付き合っていけば有効利用できる。これってものすごく、面白い考えですよね。

達成感で終わっちゃう病

今日の朝も霧で真っ白な景色で1日が始まりました。もしかしたら、これからは毎日がこんな感じで霧なのかな?

さて、僕は平日の夕飯づくりを担当しているのですが、どうしても1つ問題が。それがね、何を今週は作ろうと思ったのか思い出せないという事。これって、僕だけなのかな?

僕は平日、ユリ君は週末の夕飯を担当していて、週に1度大きな買い物をスーパーしにいくんですよね。なので、その日には事前に作りたいものを僕だと5日分、ユリ君は2日分の材料を書きとめて、スーパーへ。

この買い物が大体。木曜か金曜日。なので、僕がご飯を作る順番までにちょっと時間が後半あるんです。それで、月曜になって冷蔵庫を開けて色々な品物があるけど、これらは何のための材料として買ったんだっけ?って悩んで、悩んでわからずじまいってことが最近多いんですよね。

買い物に行くときにはちゃんと買わなきゃいけない材料と、何を作るかの料理名も書いてるメモを持っていくんです。それを見ながらスーパーをうろうろして必要なものを買っているので、そこまでは完ぺきなんですよね。けど、ここ僕の掃除と一緒で、達成感で終わっちゃう病が。買い物をしてメモをなくさないようにとどこかに入れておくんですが、どこに入れたかがわからなくなって、、、。っていうケース.

けどね、ちゃんと覚えているのもあるんですよ。例えば、これ。

さて。ここから何が出来てくるでしょうか。これ、小麦粉、油、お湯だけで作ってあるんです。本当は、市販のものがあったら市販のものがあったら楽だなっていうのが正直な感想なのですが、ドイツの田舎で手に入れられるものは限られていますからね。何事も作れるなら、頑張って作る精神でやってます。

次のステップがこれ。

これ餃子の皮。ネットでレシピを見つけて挑戦することにしたんです。これで40個分の餃子の皮ができるんですよ。

それで、餃子の具はこの前頑張って買ってきた豚肉のミンチ、ニラがないのでスプリングオニオン、玉ねぎ、マッシュルーム、しょうが、にんにく。

左側のちょっと歪な円状になっているのが僕のお手製の餃子の皮です。綺麗な円にするのって本当に難しいですね。職人技だなって実感しました。

そして、ちゃんときれいに包んで、おいしい餃子の出来上がり。

 

ただね、餃子を焼いたのはいいんですが、底がフライパンにくっついてしまってそこの皮が取れちゃったんですよね。だから、ちょっと残念。次回はパリッとした餃子を目指して頑張ろうかなって思ってます。味はおいしかったですよ。ユリ君の気に入ってくれたようなので、リベンジを誓っている今日この頃です。

そして、今日は週1回の買い物デーなので、今回はちゃんとメモをなくさずにしたいなって思ってます。

暗闇と新生活の関係性

朝起きると真っ白な霧で世界は覆われていました。

この前も霧の朝で、これってドイツの秋の訪れと関係があるのかなって思っているところです。霧の日って雪の日と同じように今まで見ていた景色がどことなく変わって見えるので不思議ですよね。なにぁ自分の知らない世界がそこに広がっている感じがして。特に霧の日には視界の見える範囲が特に限られているから、ちょっとした恐怖心もその中にある気がします。

見えないからこそ、その先に何があるのかわからない。けど、近づくとなんでもなくて。”僕はあと、暗いところ行くのも好きではないかも。これも恐怖心を感じるから。これは子供のころからだ、2階に1人で行くのや家の外にある洗濯機のある部屋まで行くのも、”よしっ!!”て思って頑張って行ってたほど。今も洗濯場がこのアパートは地下室にあってそこが、暗いんですけどいつもドキドキしながら行ってるんですよ。想像力が発達しすぎているのか、何かがいるのではって思いにかられるんですよね。けど、結局なにもなくて取り越し苦労だったなって。

これって新しい生活でも言えませんか?

実はね昨日、食料品で必要なものが出来てスーパーに1人で買い物に行ってきたんですよね。もちろん、前にも1人でスーパーに買い物に行ったことはあったのですが、今回は少し事情が違ったんです。

豚のひき肉300gを買わなきゃいけなかったんです。

”え!どうして、それが問題?”って思われるでしょ。実はね、これドイツ中なのか分かりませんが近所のスーパー3件ともパックされた肉の種類がそんなにないんですよね。アメリカでも、イギリスでも、日本でもパック入りの肉のコーナーがずらーっとあるでしょ?それがあんまり大きくなくて、種類も少ないんです。じゃ、どうするかって思うでしょ。

お肉のカウンターがあって、ここには沢山の種類のお肉があって、ここで頼むんですよね。

そう、つまりはドイツ語で”豚のひき肉を300gください。”って言わなきゃけないってこと。

スーパーへの道すがら、今まで覚えたドイツ語を総動員させて頭の中で文書にして、それを反復練習。スーパーについて、肉カウンターへ。

”こんにちは。豚肉のミンチを300gください。”と素直に出てくるドイツ語。

すると、”2種類あるけどどっち?”といわれ、???となったのですが、やさしい店員さんが指でこっちが粗ミンチで、こっちが細かなミンチと説明をくれて、納得。無事に豚のひき肉300gを手に入れました。最後には”よい1日をね。”とも言われて、それでも僕の心はウキウキ。そう、単純なんです。

あんなにドキドキしたけれど、いざ終われば暗闇の部屋に入って電気をつけたときのように、”なんでもなかったな。”って思えたのと、”大丈夫。やればできるじゃん。”という思が。

旅をしていると、別に通じなくてもいいや、どうにかなると言うので乗り越えられるんだけど、一旦住み始めた国だと、”f頑張って上手くしゃべりたい、立ち振る舞いたい。”っておもちゃうんですよね。だから、ドキドキしちゃうのかな。だから、今のドイツの生活は暗闇のほうが多いんですよね。そして少し勇気を振り絞って近くの暗闇に入って行って電気のスイッチを探して、その暗闇を少しだけ明るくする。そんな感じ。いつかはこの暗闇が全部明るくなるといいなって思いながら毎日を過ごしているなってこの文章を書きながら思いました。