これが、きっかけになれば

嵐が去った後の次の日はすっきりと晴れ上がって気持ちがいいですよね。風はちょっと冷たいけれど、思わず深呼吸したくなるような素敵な空。いいですね。

そんな朝はストレッチ運動、筋トレをして、一生懸命に掃除をしましたよ。

少し前に書いたんですが、僕の掃除は自己満足型で、自分が掃除をしたという実感がが優先されるあまり、そのクオリティーが高くないことで有名なんです。最近は。自分でもそれを認めているので、”綺麗になるまで掃除をする。”というのを自分に言い聞かせながらしてるんですけどね。

そんな、掃除。今日は普段にも増して気合いをいれてしました、なぜかと言うと、明日はユリ君の両親がここを訪れるため。せっかくなら、きれいな所に招きたいので。いつもながらの水回りの掃除をし、ユリ君の掃除道具を入れるクローゼットの中に見つけた洗剤類を吟味して、使ってみることに。すべてがドイツ語なので、なんとなくわかる単語と、デザインで試してみることに。

その中の洗剤で、ビックリなのが。このボトル、絵が描いてあってガーデニングのプラスチックの椅子、とかシャワーとがあって、その素材がプラスチックを強調するかのように白なんですよね。ここのキッチンのシンクは王らすちっくぽい素材なので、”これだ!!”と思い噴射!このシンクがね、いつもの洗剤ではこすっても取れない何か薄茶色のシミみたいなものがあって嫌だったんです。

そして放置すること5分。浴室の掃除を終えて帰ってきたら、真っ白!!一瞬、”あれ、新品?”って思うほどの美しさ!!

僕って、あんまり洗剤とかを考えずに使って、掃除をしてたんですよ。だから、今回の結果を見て興奮。これが掃除の楽しさか!!と。ただね、その後も陶器のシンクやバスタブはこれかなって違う洗剤を使ったんですが、これはあんまり効果なし、、、。

今回の掃除で気が付いたのは、僕は目に見えて見える結果が好き。という、もの。本当に僕って単純だなって思います。

その後、いつもはルンバが掃除をしてくれるのですが、僕には使い方がわからないので、掃除機をかけました。掃除、頑張ると結構あついですね。頭注から上半身裸で掃除に取り組みました。

掃除のコツや、楽しさが少しづつわかってきてるのかなー。ってまた、自己自讃しているところです。

1度ハマると抜け出せない

外はまるでプーさんのアニメの様です。

ディズニーが作った”くまのプーさん”の中で、ものすごく風の強い嵐のお話があるんですよね。このアニメ、このころのディズニーがよく使う手法で、実写の読み聞かせの場面から本が映って、アニメに入っていくパターンがあるんですが、このプーさんのアニメもその一つ。嵐の強い風のせいで、この本の文字までも飛んでしまう、そんな粋な演出が、僕は好きなんです。

それぐらいに風の強い朝です。その風の強さに少し色づいた木の葉が道路に色を落として、秋まっただなか。温かな紅茶がおいしく味わえる季節が来たなって思います。

さて、話をディズニーに戻して。ディズニーって僕にとっては子供のころから親しみのあるもので、めばえ、とか、たのしい幼稚園みたいな小学校に上がる前の子供を対象にした雑誌の中で僕が好きだったのはディズニーのやつ。今調べたけれど探せませんでした。なので、ディズニーのキャラクターもたくさん知っていたし、僕の家には母親が集めていたディズニー絵本全集みたいなのもあってそのストーリーも知っていたんですよね。ただ、大人になって考えてみると、シンデレラも、白雪姫も、ピーターパンも登場人物もお話もしっているけど、その実際のアニメは見たことがないなって気が付いて。それで、数年前から昔ながらのディズニーアニメを見始めたんです。その中に、プーさんも。

見てみると、面白んですよね。ダンボのお酒を飲んでちょっと、意識がここにあらずの状態の表現だとか、シンデレラが床を磨くときのしゃぼんの表し方だとか。子供用にしては少し恐怖感を感じたり、または手が込んでいるものが多くてびっくり。それからディズニーアニメはよく見るようになりました。一度はまってしまうと、抜けられないですよね。

そんな最近の僕が抜け出せないもの。それが、、、、ゲームなんです。

もとはと言えば、ユリ君のせいなんです。ユリ君が所有しているこのゲーム、その名はCivilization6 (シヴィライゼーション6)。6とあるように、かなりの人気ゲームで、パソコンでするゲームなんですね。僕はそんなにゲーム子供のころからしていないので、その面白さがわからないとこがあったのですが、今頃になってはまってしましました。

どんなゲームかと簡単にいうと、自分の国をその世界で一番にするってゲームです。けどね、奥が深いんですよ。

まずはゲームなんですが、古代時代から始まって終わりは2050年。僕たちの歴史がそうであったように、このゲームもそのように進みます。ピラミッドを建てたり、飛行機を作ったり、最後には火星に移住地を作ったり。壮大でしょ?

それでまず、自分のなりたい国を選べます。世界のすべての国とはいきませんが、幅広い選択肢が。もちろん日本もいますよ。ほかにも、アメリカやイギリスドイツの先進国にくわえて、ガンジー率いるインド、アステカの王様、アフリカの王国など多種多様。もちろん、その国によって違った能力やボーナスがあるんです。アメリカだったら、映画産業だとか、日本だったら武士が持てるとかね。

最初はものすごく小さな国で、そこで食料をつくったり、鉱山を掘ったり、蛮族を倒したりしてお金を稼ぎます。もちろん、お金だけでなくて化学、芸術、宗教も一緒に育てていくんです。国の政治形態も選べます。最初はその政策数は少ないですが、あとでは民主制だとか、独裁制だとか共和制だとか自分の国に。または戦略によって決めていくんですよね。

勝利の仕方は、”どうせ、戦争で戦って勝つだけでしょ。”って思いませんか”?実はここがまたこのゲームの面白いところ。いろいろな制覇の仕方があって、戦勝で勝つのはもちろん、宗教の力、科学の力、芸術の力で勝つことも可能なんです。しかも、ただ単に突然に戦争を仕掛けたりするとペナルティーをくらうので、うまく国際関係を確認しながら戦争を始めなきゃいけないなどその複雑さがおもしろくて、寝るときも考えてます。

こんな僕を見越してなのか、パソコンのどこにゲームがあるかを僕は教えられていないんですね。なので、ユリ君が仕事から帰ってきてそのあと1時間ぐらいだけ今、遊べるんです。なので、その時間が楽しくて。ただ、あまりに考えすぎて、眠るときに”明日はこの手でいこう。いや、それよりも別のほうがいいかな。”なんて考えて寝つきが悪くなるというね。反省。

ちょっとだけ、このゲームの世界を除いてみたくないですか?グラフィックもカッコいいんですよ。

 

誘惑には負けないぞ!

スッキリと晴れ上がったそれが広がるドイツ北西部。ただ、風も強めで少しひんやり。朝早めに走ってきたときには雨がチラついたり、突然晴れたりと不安定な天気だったのけど、どうやら落ち着いたようです。

今日はいつもの10kmコースではなくて、少し短めの6kmコースに。ユリ君と一緒の走るときに時に行くこのコース。今までその距離を測らずにいたので、そのチェックを兼ねて走ってきました。10kmコースはどちらかというとひたすら真っ直ぐに周りに何もなくただ広がる大地をひた走るかんじなのですが、この6kmコースはアップダウンも多く、木々に囲まれた中を走るので、気分もまた違います。僕が思うに、このコースは昔の城かなにかのお堀ではないかと。そんな地形の上や下を走るコース。気に入りました。

最近、毎日の流れが決まりつつあります。最近は朝6時の起床で、ユリ君との朝ごはん。彼が仕事に行くのが7時前で、見送りの後にするのは日記を書くこと。その後、筋トレか、走りに行って汗をかいている場合はシャワー。9時ごろにネットをつなげて、ブログを見たり、書いたり、片付けておかないメールや電話もこの時間に。11時ごろにドイツ語の勉強をして、12時半ごろに昼ごはん。1時過ぎまで自由時間で、その後自分のプロジェクトをして、またドイツ語の勉強。切りがいいところで終わらせて、夕飯の準備。

こんな流れ。もちろん日によっては買い物に行く日、洗濯をする日、掃除をする日などが間に入ったりもするんですけどね。だけど、基本はこのパターン。基本が決まると学校の様で、時計を見て”今、この時間だな。”って動けるのでメリハリもあるし。だけどね、時に誘惑に負けちゃうことも。ユーチューブを見よとか、本を読もうとか、脇道にそれちゃうことも。自分を甘やかすのって本当に簡単ですよね。けど、負けないぞ!!

 

 

また逢う日まで、それまでのお別れだね

穏やかな月曜日の朝を迎えているドイツ北西部。木々の葉も赤色が入って秋の気配がそこら中に漂っていて、夏の気配はどこにもありません。けど、秋の日差しは肌に温かくて運河を渡る風は少し肌寒い程度なのでその雰囲気は情緒的でいいんですけれどね。

そんな穏やかな朝をと思っていたら、仕事に行く前のユリ君から指令が。今日は何でも紙のリサイクルの日なので、結構たまった段ボールを出しておいてほしいとの事。確かに、結構大きな段ボールが玄関先に。紙専用のリサイクルボックスには入らないからその横においておけばいいよ。って言われて、ユリ君が去ったのちに置きに行くことに。すると、1階に住むおじさんが出てきた何やらドイツ語で話しかけられます。このおじさん、ちょっと曲者だどユリ君から聞いていたんですよね。”あー。来たな。”って思いながら聞いてると、どうやらごみ箱に入らないからそのまま置いておくな、向かいにある大きな黒いゴミ箱に入れろってこと。

そのごみ箱、確かに向かいにあるけれどユリ君から”あれは、私的に使うものではなくて、公的なものだから使っちゃダメなんだよ。”って言われてたんですね。それでも、あそこに入れろと言うおじさん。なので、つたないドイツ語で、”あそこはユリ君が使っちゃダメ。”っていってたので出来ない。”というと、”じゃ、自分の地下の部屋にしまっておくんだね。”と言われ地下にもっていくことの。

このことをユリ君に言うと、”彼のことは無視して、置いておけば大丈夫だよ、”とのメッセージが。ユリ君曰く、昔住んでいたところではリサイクル資源は箱に入っていなくても持って行ってくれたとのこと。イギリスでは基本的には箱に入れなきゃいけないので、ドイツ流の判断が僕には出来ないので困ったもの。しかもこのおじさん、結構監視しているっぽいんですよね。今日も、僕が共同玄関で出ようとしたときに出てきて咎められたので、、、。また、彼が出てきてすべて理解できないドイツ語を浴びせられて、それに返答することもできずにだけど箱だけ置いておくのって難しい、、、。それをユリ君に正直に伝えると、”じゃ、僕が後で話す。”とのこと。この箱について、どちらが正しいかわからないし、これで近所の仲が悪くなっても困るのしね。ほかの国に住むと言葉もそうだし、その土地のルールもあるのでそこが難しい。

さてさて、週末は悲しいニュースが。

ユリ君の両親はユーラシア犬を2匹飼っていて1匹はまだ1歳半ぐらいで、もう1匹はもうすぐ12歳。この前遊びに行った時も仲よく遊んだのですが、年寄りの方のサミーが亡くなったとの事。もう、年を取って散歩に行く足取りも遅かったサミー。死ぬ前日に出かけてその時は元気で、帰って来てからちょっとぐったりで休んでいたそうなんです、そしたらそこから立つことができなくなって。獣医さんにあとできてもらったのですが、”安楽死を勧めます。”と。それで翌日に安楽死したそうなんです。

この前別れ際に、”今度はクリスマスに会おうね。それまで、頑張ってね。”って伝えたんですけど、老体には無理だったのかな。

サミーとは出会ってほんの数回だったんですが、ものすごく親近感を持っていたんですよね。去年のクリスマスも僕の横にいてずっとなでる僕の手を嫌がらずにいたサミー。そんなサミーがいなくなったんだなって思うと泣けてきました。

悲しいとか、辛いとかの感情とはまた違って、サミーの歩いてる姿や、僕の横にいた姿を考えてたら涙が止まらなくて。本当はもっとサミーと時間を過ごしたユリアンのほうが泣きたいだろうに、僕って困ったものです。

死に際して、やっぱり一番つらいのは残される者ですね。いつまでもいなくなった人の亡霊のような思い出がふと時によみがえっては、ここにはもういないのだなと実感させられるあの時の空虚な気持ちほど胸を締め付けるものはないですよね。

サミーは今頃、幸せな場所にいることでしょう。そして、日本の家にいて、今は天国にいるアングル君やサラちゃんと出会っていたのならいいなって思います。

 

土曜日のお土産

とうとう週末ですね。今日はいつもよりも遅めに起きて、ゆったりとしたスタート。普段の朝食はすぐにユリ君の出勤の時間のために時間内に食べることが重視されがちですが、休日の朝はそんな”せかし”もないので、いつもの朝食とは違って感じます。

外は雨が降ったり、晴れたりと目まぐるしく変わって自転車で出かけようか、でかけまいか迷っているところ。明日の予報は一応は晴れなのですが、ユリ君曰くあてにはならないとの事。ここドイツ北西部も、イギリスも天気の移ろいが早いようでそれを予報するのは難しいようです。

朝食の後に、僕はどうしてもしなきゃいけない事があって、数時間ほどコンピューターの前で。その間に散髪に行って、ついでに朝市にも行ったユリ君。髪がすっきりして凛々しい感じに。いつもは一緒に行く朝市だけど、今回は一緒に行かれなくて残念。

ただ、頑張って作業をしている僕にお土産が。これなんだかわかります?

 

これね、マジパンっていうお菓子なんですよね。ユリ君の大好物。なので、僕へのお土産なのかは少し疑問もあるのですが。

マジパンって、僕の子供のころあったんですよね。だからそのイメージしかなくて、ユリ君が”マジパン好き。”って言ってた時は、どうして?って思ってたんですけど、、、。どうもね、僕が子供のころにマジパンと思って食べていたものがマジパンではなかったと言うことに気が付いたんです。僕がマジパンだと思っていたのは昔のホールケーキにはよく飾りとしてついていたサンタクロースや動物の型をしたもの。食べるときには結構、ガリって感じの感触で硬くて甘いだけの思い出が。それを誰かにマジパンだと教えられて、それをずっと信じていたんです。

ドイツで言うマジパンは、アーモンドを粉にしたものに砂糖を混ぜて煉り合せたもの。発祥はどうやら中東の様です。それが東ドイツを経てバルト海に入ってきたのと、あとはイタリアを通る南のルートで伝承されたようです。ドイツにきて、マジパンを色々なところで見かけたり食べたりする機会が多いのでドイツのもなんて思ってたんですが、スペインやイタリアにもマジパンを名物としているところがあるようです。

ドイツでマジパンと言えばリューベック。リューベックはドイツ北部にある都市でハンザ同盟の盟主として栄えた街ですお店屋さんでうっているのも、このリューベックの名前があるものが多く、味もパイナップル、ピスタチオ、コーヒーなどいろいろ。しかもオシャレなパッケージなんですよね。なんで、ここリューベックが有名になったかというと、ある時この街に飢饉が訪れ、貯蔵庫にあった大量のアーモンドで作れるものはないかと作らせたのがマジパンだという起源があるのだとか。

さて、今回のはドイツのどこにでもあるお菓子屋さん、HUSSELのカカオが外側にまぶされただけのシンプルなもの。なんとなく、トリュフチョコレートを彷彿させますよね。触感はトリュフよりも少し固め、噛んだ瞬間にアーモンドの独特の香りと味が口いっぱいに広がります。舌触りは少しだけザラっとした感はありますが時間がたつうちに溶けていきます。最後には甘さと爽やかさの同居みたいな後味かな。

マジパンをユリ君と出会って食べ始めて、僕もどうやらその魅力にだんだんと魅せられているようです。

人が変われば、習慣もまた

いつかは晴れるのでしょうが、ドイツ北西部は今日も嵐のような雰囲気。風が強く、時折はげしい雨が窓に当たるほど。先週末にせっかく窓を綺麗にしたのに、またやり直しになりそうです。

今日は金曜日。僕は朝から元教え子とスカイプをして人生話をしたり、筋肉増加を目指して運動したとやっていたらいつの間にかお昼過ぎ。時間が過ぎるのって早いですね。午後は、ドイツ語の勉強、水回りの掃除をして、その間に洗濯機を回そうかと。ドイツはイギリスと同じで部屋干しでも次の日には乾いているので雨の日でも選択ができるのでありがたい。

ユリ君との生活が始まって僕の生活パターンも大きく変わりました。

いつもブログで書いているように遅くても朝6時には起きて、就寝は遅くても10時。もちろん僕はそんなにも朝早く起きなくてもいいのですが、ユリ君と一緒に朝ごはんを食べて同じスタートを切りたいと思うので。あと、ちゃんとお見送りもしたいですしね。これは母親から譲り受けた習慣なんですが。

お酒の量がかなり減ったことも事実。もちろん、全く飲まなくなったというわけでもないですし、ユリ君が無理に飲ませないというのでもなくて、、自然に。ユリ君はどんなに誘っても、友達とバーに飲みに行っても一切お酒を飲まない、ある意味で頑固者。バーでもコーラか、水です。バーで水を頼むって、勇気あるなって僕としては思うんですよね、そんな時僕はお構いなくお酒を飲みますが、そんな姿を見ても文句も言われないし、むしろ奨励されたり。”かなり酔ったTak見てみたい。”言う感じで。昔だったら、食事と一緒にワインをなんて飲んでいたのですが、一緒にご飯を食べるユリ君が飲まないと飲んでもワイングラスの小さいものを一杯で終わり。僕の消化器官は喜んでいることでしょうね、

あとは圧倒的に野菜を食べる量が増えました。ユリ君の習慣で前菜はサラダというものがあって、僕も食事をするときにそれを取り入れたんです。昨日のサラダは人参3本ときゅうり1本。ヨーグルトとマスタードの爽やかなドレッシングを作ってかけました。

食べる量も少なくなったかも。やっぱり30代も半ばなので、あまりガツガツを食べても脂肪になるだけだし。もっと噛んで味わって食べようと言うことから時間をかけて食べるようにしています。また、誰かと一緒だと食べるスピードも自然とゆっくりになりますよね。

ドイツにきて、僕の体はかなりの幸福感を感じているのではないかなって思っているところです。

30年前と今の面白さ

秋の長雨。って素敵な響きじゃないんですか?あまり気温の上がらない湖の湖畔を家の中からみて、遠くには山があってその姿も、雨の白さに少しけぶっている、そんなイメージを僕にはわき起こしてくれるんですよね。

それで、秋の長雨っていつ頃なんだろうと調べてみると停滞前線が日本列島にかかることが多い9月中旬から10月上旬の長雨の事らしいんですね。その他にも秋霖(しゅうりん)とも呼ぶそうで、秋霖のほうがもっと僕のイメージにぴったりだなって想像の世界に入ってます。

言葉が喚起するものって、いいですよね。時にはある時の記憶に、時には想像の世界に連れて行ってくれるから。日本語が僕の母国語のためか、日本の言葉にはその作用が特に強くあるように思います。

そんな雨の話をしたのは、ドイツの北西部は昨日は朝から夜まで風が強く、横殴りの雨の1日でした。昨夜の晩に目が覚めると、何か物音が。なんだろうとよく聞くと、屋根を打つ激しい雨音でした。今朝の朝もぐずついたほら模様でしたが、今は雲が多いけれども雨はやんでいる状態です。

そんな秋のドイツを旅した人の本をついこないだまで読んでいたんですね。

背景のぐちゃぐちゃと書きなぐってあるのは僕のドイツ語の勉強の成果。ドイツ語の勉強の一休みとして読んでいたんです。ドイツ語を頑張った僕へのご褒美に。

作者は宮本輝(みやもとてる)。この本をよむまで知らなかった作家ですが、ドイツに関する本を見つけている時に巡り合ったんですよね。著者の作品のひとつ、”ドナウの旅人”。物語は舞台をドイツからルーマニアとドナウ川に沿って、母と娘を中心に進んできます。その物語のリサーチをしようと宮本さんがドイツを訪れたときの旅エッセイが、この異国の窓からなんですね。

この本の単行本が出版されたのが1988年の1月。ベルリンの壁崩壊が1989年の11月なので、このころは西ドイツと東ドイツに分かれていたころなんです。旅の始まりは西ドイツ、そしてオーストリア、祖bの当時共産圏だったハンガリー、今は無きユーゴスラビアやブリガリア、そして旅のおわりルーマニアへと続いていきます。

およそ30年前に書かれたこの本。ところどころに今との違いなどを感じたりします。まず、このころの日本はバブルの中で絶好調。宮本さんも本の取材のために新聞社の人、それにあと2人の計4人での旅。散財しているとは言いませんが、何とくお金には不自由していない感じは伝わります。あと、宮本さんの言葉が今だったら、セクハラ!って言われそうな時もあって。だけど、この時はそれは当たり前だったんでしょうが。もちろん、各国の社会的な仕組みも、政治政策も今とは全く違うので、今とを対比させながら考えて読み進んでいくのも面白かったです。

実は最初読み始めは、、宮本さんの感じになじめなかったんですが、読み進めていくうちに”いいおっちゃん”だな。って思えてきました。なんとなく誤解を生みそうな言動や行動があったりするけど、根はやさしんだなって。

この旅を基にしたドナウの旅人を今度日本に帰った時には読んでみようかと思っているところです。

優しい味は心にしみる

水曜日、週半ばですね。皆さん元気にしてますか?どうだろう、日本はまだ暑いのかな?ドイツ北西部はもう20度を超えない日がほとんどで、これから先の10日間の天気を見るとずっと雨か、嵐。夏はとっくに過ぎてしまったようですね。家の隣りにある木も葉の色が赤さを増して、秋の深まりを感じさせます。

そんな天気には何か温まるものがいいですよね。そこで作ったのが、野菜たっぷりのスープ。ね。、色からして野菜たっぷりですよって雰囲気でしょ。しかも、作り方もものすごく簡単なんです。

使う野菜は、ネギ1本、ズッキーニ1本、ジャガイモ大2個、セロリ2本、さやいんげん50g。ね、野菜たっぷりでしょ。あとは、これに1Lの水と野菜のブイヨンと塩で味付けをするだけ。

まずは野菜をすべて写真の様なサイズに切りましょう。これを油を敷いた深鍋で数分間炒めます。次に塩、ブイヨン(なければコンソメのもとや、何かのスープのもとでもいいと思いますよ。)をいれて蓋をして沸騰するまで待ちます。沸騰したら、ふたを取り除いて15分ほど火にかけます。この中で一番火の通りにくいのはジャガイモなので、ジャガイモが柔くなっていたらオッケー。一度味を見て、整えてくださいね。

これだけでも食べれるんですが、緑色のスープではないんですよね。この状態だと澄んだスープのままなので。お玉3杯分の具をスープ鍋から取り出して、ミキサーやブレンダーで液状にしてみれば、緑の液体ができるはずです。これをまたスープ鍋に戻せば今度はスープが鮮やかな緑色になっているはず。

ちなみに、この黄色のゴロっとしているのはジャガイモでなくて、パスタの一種。なかにヤギのチーズとほうれん草が入ったトルテリーニというもの。イギリスやドイツでは、スーパーなどの冷蔵の棚にあるんですけど、日本はないのかな?それでしたら、9月のお月見の頃だから、米粉のお団子を入れてもいいかもしれませんね。

トルテリーニを入れるときは一番最後。いれて数分で一煮立ちすれば大丈夫。ね、かんたんでしょ?日本はまだ暑いかもしれないけど、寒くなったらおすすめです。

さて、少し落ち込み気味だった昨日の僕。そんな感じを察してか、ユリ君が小さなプレゼントを。

これ、トフィーというお菓子でアメリカとかイギリスではとよく見かけるものなのですが。日本にはあるのかな?トフィーには硬いのと柔いのがありますが、これは柔いバージョンで、クルミ入り。やわらかいキャラメルって言えば通じるかな。グリコの昔食べて好きだった、アーモンド入りのお菓子に似ていて、ふわっと優しい味、

この箱には、頑張ったね(勇敢}トフィーと書いてあって、励ましのやさしさを感じました。楽しい時を大事な人と過ごすのもいいけど、ちょっと物悲しい時やつらい時はその存在感が2倍にも3倍にもかんじます。

ありがとう、ユリ君。

赤ずきんチャチャは人生のお手本だなー

薄く雲が空を覆っていて何となくスッキリとしないお天気です。心穏やかになれる天気と言えば、そうなんですが僕の心には少しこの天気が重いように思います。

最近どうもぐっすりと眠れてないんですよね。もちろん、健康優良児のように夜の9時半から10時には寝て、朝の6時には起きているんですけれどね。だけど、その眠りの内容が浅い眠りばっかりなんですよね。それで案の定、見る夢が悪夢でこの4-5日は起きたらその夢の感情を引きずっていて、”あー!いい朝だ!!”って気分で起きれないでいるんです。困った、困った。ちょっと、まくらでもかえたらちがうかもしれませんね。

そんな気分で今朝も目覚めて、朝の筋トレやら日記を書いていたら、メールが。これがね、また僕を少しだけがっかりさせるメールで。気分が急降下。別に大したことでもないようなことなんですが、人生の障害に弱い僕。頑張らなきゃなって、自分を奮い立たせてるところなんです。

そんな暗い雰囲気もまとって1日過ごしてももったいないし、自分もつらいので気分を晴らすものがないかと、探していたら、、、。見つけてしまいました。”赤ずきんチャチャ”って漫画、皆さん知っていますか?僕がね。いくつぐらいだろう、、、。小学生の高学年かな?妹が小学校の低学年でちょうど、漫画などに興味を持った頃で、その時に買っていたのがリボン。その中に赤ずきんチャチャは連載されていたんですよね。僕も、妹に借りて読んでいたんですが、少女漫画らしからぬギャグ漫画で抱腹絶倒。キャラクターもみんな個性的で愛らしくて、この漫画のとりこに。妹も好きだったようで、時に単行本をも買ってきてそれも僕は読ませてもらっていたんです。

その後、この漫画はアニメ化されて興味をもって見たんですが、僕のイメージしていたキャラクターの声と声優さんの声がかなりかけ離れてガッカリ。しかも、漫画ではないような変身シーンや、悪の大王を多を倒すなど原作とかなりかけ離れていたのにも驚きました。(調べてみたら、スポンサーのおもちゃ会社がそのころセーラームーンが流行っていて、何か変身用のおもちゃを一緒に売り出したいからと、このような物語変更がなされたのだとか。大人の事情なんですね。)

ということもあり、アニメ版をオンタイムではほとんど見たことがなかったのですが今回数話だけを見る機会が。これがね、僕の気分を盛り上げてくれました。

人生は、赤ずきんチャチャのようにいきるべし。って教わったような気がします。

気分を上げてくれたのは懐かしさもあってでしょうが、この登場人物がみんな普通じゃないんですよね。チャチャは見習い魔法使いで、世界一の魔法使いセラヴィー先生の弟子。魔法で、”花束”を出そうとしたら”鼻束”が出てきたり、火を出すバーナーを出そうとしたらバナナが出てきたりと、おちょこちょい。それでも日々楽しく、失敗にくじけることなく毎日を過ごしているし、オオカミ少年のリーヤは本当におバカ。時にオオカミに変わるもどちらかと犬のように見えて、怖さなくして可愛さ1000倍。魔女のドロシーは世界一の魔法使いになりたくて幼馴染のセラヴィーを倒そうと考えるもいつも厚化粧や、顔のしわなどについてセラヴィーからいじられて終わる始末。世界一の魔法使いセラヴィーでさえも、いつも小さな人形に腹話術で会話をするという”変態”気質もち。その他にも個性たっぷりのキャラクターがいて、笑えます。みんなどこかしら弱みがあるけど、それを自分で分かった上で、時にそれを使いながらも楽しく生きてる姿に人生の教訓を感じるんですよねー。(深く考えすぎかな,、、。)

ドイツに引っ越してきてから僕の生きていける能力があまりにも低くて、まるで子供。だからなのか、この赤ずきんチャチャの心境が身近に感じられるのかもしれません。

みなさんも、ちょっと元気がない時はこの漫画、おすすめです。

 

大声で歌えば、すべてはどうにかなる

新しい週のスタートですね。皆さん、いい月曜日が送れていますか?ドイルは少し肌寒さは感じるものの素敵な晴れの月曜日です。僕は相変わらず朝から早起きで、電話を掛けたり、あるテストを受けたりと忙しく過ごして、今ほっと一息ついてこのブログを書いているところです。

そういえば久しぶりに奄美群島の喜界島に住む友達とも電話で話しました。ヤフーのニュースで50年ぶりの記録的な大雨という記事があって、大丈夫なのかなと思ってメッセージを送ったら、その数分後に電話が。”いま、雷がすごい!!雨もバケツをひっくり返したような感じで振るし、道も水で沈んでいるところもあるよ。どうしようってくらいなんだけど。”との事。話を聞いてみると、喜界島は旧盆のお祭りがっていて親戚、家族が集まって友達の本家のおばあちゃんの家にいるらしいんです。ただ僕の友達は自分の家のご先祖様のご飯をかえるために、1人で一時戻ってきたときにこの雷の嵐に巻き込まれてしまったそう。そんなタイミングで僕のメッセージが届いたので、藁にも縋るおもいで電話したのだとか。久しぶりに話して話題に花が咲き、1時間ほど喋っていました。元気そうで、いつものように明るくて、何より。電話が終わるころには雷もいなくなったと安心していました。

そんな大荒れの南の島とは違って、牧歌的な気候のドイツ北西部。昨日もこんな感じの、素敵な日曜日だったんです。ユリ君も僕も”でかけたい!でかけたい!!でかけたい!!!”病を発症して、いざ出陣。

こんな日は自転車乗りで決定!!

ユリ君が自転車を2台持っているのと、ドイツは本当に自転車専用の道路、それに自転車で巡るルートが多様にあってたくさんの自転車に乗っている人を街中でも田舎道でも見かけるんですよね。チェックポイント様な地図があるところや、休憩所、それにルートを記した標識も本当に沢山あって迷うことも疲れすぎることもないように出来ています。田舎の町で迷ったら、そこら辺の人が”どこどこに行きたいなら、その道だよ。”とか教えてくれたりと親切。なので、ユリ君とのサイクリングはこれで3回目。僕たちの新しい趣味になりつつあります。

ルートはいつもユリ君任せ。僕は後ろをついて行って、”うわー。綺麗な家だな!!”とか、”牛がいる!羊がいる!ポニーがいる”と騒いでいるだけ。お笑いで言うとユリ君が突っ込みで、僕が完全なるボケです。

今回は今までで1番完璧なルートだったなって思います。小さくメルヘン的な小さな集落をいくつも見れたし、対岸のオランダを見ながら潮風かおる道を通ったり、両脇に木が整然とならんだ木陰の道を通り抜けたりと様々な風景を楽しめました。

”天気が良くて、気持ちがよかったね。けど、かなりの距離を走ったね。”と聞くと、ユリ君から”きょうは60km走行したよ。”と言われビックリ。僕の中で60kmって物凄く、果てしない距離って感じがあって、車や電車なら60kmねって思えるけど、自転車でってなるとね。だけど意外とそこまで苦になる距離ではないなってことが今日の経験で分かりました。

自転車に乗っている間、もちろん2人で喋ったりもするんですが喋っていないときもあるわけで。そんな時僕は1人で歌を歌っていました。だってあまりにも牧歌的だし、人はあまりいないし、開放感がたまらなかったから。

最初は、”線路はつづくよ”とか、”おかをこえゆこーおよー”などの旅の気分が出る童謡を歌って、その次にTKの歌、篠原涼子のLady Generationや hitomiの Go to the Topなどを口ずさみ、そのあと山口百恵や中森明菜など最近なぜか聞いてしまってハマっている昔の歌姫たちのシリーズに突入。”そういえば、男性歌手の言うた歌ってないなー。”と思って、福山雅治の桜坂や、ユズの夏色を。けど、一番ペダルをこいでいてあったのは大黒摩季の熱くなれ!かなー。

そんな半大声で歌っている僕を横目に何にも気にしないユリ君。彼の唯一知っている日本語の歌、”ポニョ、ポニョ さかなのこー”って歌ってました。歌も歌えたし、体も動かせて、素敵な景色も楽しめる。サイクリングおすすめですよ。

夕飯はユリ君が作ってくれたので、僕がデザートを。

フルーツはざく切りの桜桃とラズベリー。白いのはムースなんです。ムースって意外と簡単できるんですよ。まずは卵白1つを少しツノがたつまで泡立てます。ほかのボールのホイップクリーム150mlと砂糖40gをいれてこちらも軽くツノがたつまでかき混ぜてください。後は先ほどの卵白を入れて混ぜればできあがり。ただしこの時、かき混ぜるのでなく、やさしく織り込む感じで。後はそのまま食べてもいいですし、このように果物を入れてもオッケー。無0スはそのままにしても、果物と一緒でも15分ぐらい冷蔵庫で冷やしたがいいですよ。