帰路につく日

7月の終わりから、今日までのドイツ滞在。やっぱり、短いですよね。今日の午後の便でロンドンへと帰ります。帰ったらしなくてはいけないことがたくさんあるのでまずはそれを順序良く片付けていこうかと。いつまでも休暇モードでいるわけにもいきませんしね。

今回の休暇は色々なことをユリ君と共有出来てよかったと思います。これからの2人の未来にも、道標ができたんじゃないかな。

1番良かったのは僕の生活スタイルの変わったことでしょうか。前は午前零時ぐらいまで起きているのは当たり前で、休みの日は午前9時に起きるみたいな生活だったのですが、ここにきて朝5時半起床の夜の9時半就寝という、原則8時間睡眠でまるで小学生の子供のような早寝早起き。食生活も午後6時過ぎには夕食で、ユリ君の習慣である必ずサラダを食べるというのも僕も一緒にしているのでかなりの量の野菜をこの2週間で取ったように思います。

10km走も週に2-3回。週末にはサイクリング、時々夕飯後の散歩と体も動かせているし、健康維持にも役立ってそうです。後、ユリ君はお酒を飲まないので僕もそれに比例するようにお酒の量が減りました。

この写真、ユリ君のキッチンからの眺めなんですが、この景色が好きなんですよね。いろいろな方向から人や自転車、車が来てはいなくなる。その中にも小さなドラマがあったりして、それをボケっと傍観者になってみているのが楽しくて。この景色ともしばしお別れです。

今日はいつものブレーメンからでなく、ハンブルクからのフライト。久しぶりのロンドン。違った風に感じるのかな?

ぼんやりとしたジュース

週末が終わって、月曜日の朝はすっきりと晴れたドイツ。やっぱり太陽が朝からあるのって幸せ感が増しますね。今日はユリ君が少し遅めの出社だったので午前6時の起床。いつものパンと、チーズまたはハムの朝食で出かけて行きました。残された僕は、日記をつけて、ドイツ語を勉強して、花の水やりが終わってこのブログを書いているところです。天気もいいのでこれを書いた後に10km走ってきたいと思います。

土曜日は残念ながら雨の天気で車で大きなスーパーで買い物に行ったほかはユリ君とおとなしく家で過ごしてました。夕飯にはユリ君がお得意のピザを生地から作ってくれておなかも大満足。そして次の日は朝は少し曇っていたものの午後から晴れたのでユリ君とサイクリングに。今回は前回とは違うルートで北海に。

北海と聞くと僕は中学校で習った北海油田ぐらいしか思い浮かばないのですけど、大陸棚のおかげでドイツ側は遠浅なんですよね。なので、潮の満ち引きが激しく、引き潮の時はかなり大きな干潟が顔を出します。潮風と干潟の泥を歩くのは健康にいいとのことで保養地としてドイツの高齢者の人を中心に人気の観光地なのだそう。

今回のところは入り江なのでそこまで観光化されてはいないのですが、多くの人が自転車やバイクで訪れていました。自転車に乗って1時間半ほどして北海を前に休憩。向こうに見えるのはどこの都市かとユリ君に尋ねると”オランダ”だそう。遠泳すれば着ける距離にほかの国があるって、島国育ちの僕には不思議な感覚でした。大陸に住むってこんな感じなんですね。

今回は短めで2時間でサイクリングをストップ。いい汗かいたし、何か冷たくておいしいものでもと思い、作ったのが。

 

後ろに写りこんでいるものでバレてしまったかな?そう。スイカジュース。

スイカジュースって聞きなれないですよね。けど、冷蔵庫に半分のスイカが数日置いてあるし、甘みも十分だろうから作りたいという欲求にかられちゃったんです。

スイカの飲み物で思い出すのは僕の大好きな作家の江國香織さんの1つのエッセー。彼女がアメリカに留学をしていたときに近くにあったフレンドリーズというお店で飲んだというスイカシェーク。この中で確か、ぼんやりと甘いその飲み物を気に入って飲んだということが書いてあったんですよね。たぶんね、あれは”泣かない子供”っていうエッセイ集の中に入っていたんだと思うな。これを読んだのは高校生のころで”ぼんやりと甘いスイカのシェークってどんなもんだろう?”ってよく考えていました。

そんな僕がスイカジュースを始めて飲んだのが、19歳の時。アメリカに単身で渡って語学学校に通っていたカリフォルニアのフレズノで。友達になったヨーコと何にもないダウンタウンにバスで出かけ、暑いからとカートでジュースを売っているおじさんを見つけたとき。そこにたくさんのジュースの種類とともにスイカジュースが置いてあったんです。わき目もふらずに即、スイカジュースを頼むとものすごく大きなカップに薄い赤の液体をたっぷり入れてくれるおじさん。味は本当にそんなにも甘くないスイカをそのまま絞った味。ぼわーっていうのがこのジュースを表すのに1番しっくりとくる言葉だなって思いました。それから特にスイカジュースを飲むこともなかったのですが。

今回はスイカだけでは物寂しくて、味がフラットになりそうだったのでライムを絞り入れることに。

作り方は本当に簡単。スイカ半分を綺麗にスプーンで取り出してそこにライムジュース1つ分をいれる。あとはジューサーでもミキサーでも液体にしてしまえば出来上がり。

今回のスイカジュース。今までになおいしさで、最初は飲むのを拒んでいたユリ君もおかわりをしたほど。ポイントはライムと十分に甘いスイカを使うことのようです。夏っていいな、そしてどことなくノスタルジックになってしまいそうな味です。

ユリ君のお得意レシピ

僕のブログをよく読んでいる人ならばわかると思うのですが、僕かなりの頻度で悪夢を見るんですよね。ドイツでの休暇中、せっかくなので夢日記をつけているんです。どんな夢だったかなとか、その時の心境とか。やってみると面白いもので、夢の中ではあんなにも怖かったけどどうしてあんなに怯えていたんだろうというものや、登場人物が突然に場面場面で変わったっりして支離滅裂だったり。

そんな昨日、久しぶりに夢の中で泣いていて現実にも泣いていたらしく、ユリ君に夜中に起こされました。夢から覚めて、夢の続きから泣くときってなんとなく泣いてるなって意識があって、すっと目が覚めてそのあと”夢だった。”という安堵感もありその後でもっと泣けてきたりするんですよね。僕のラッキーなところはそのあと少しぐずって(まるで小さな子供なんですが)また眠りに戻れること。

昨夜はその後にもう1つの小さな悪夢を見ていて、夢の中で思いっきり拳を振り上げて叩いたら現実にもベッドを殴っていてちょっとユリ君に当たってしまうといいうアクシデントも。

僕と隣で寝る人は意外と悪夢を見ている僕よりも苦労をしているのかもしれませんね。

さて、週末はユリ君が夕食を作ってくれるのですが、今回はその中でも彼の得意なボロネーズソース。

沢山の人がボロネーズソースを作ってくれたのですが、僕が思うにユリ君のが一番かなっと。そのレシピも教えますね。

 

このパスタ、スペルト小麦のパスタなんです。スペルト小麦とは今、僕達が食べている小麦の原種である古代穀物だそうで、何となく味や舌触りがそばを思わせる感じがあります。

さて、ユリ君のボロネーズソース。おいしくするコツは水分をなるべく残さないようにすることなのだそう。

オリーブオイルで小さく切った野菜たち(人参、玉ねぎセロリ)を40分ほど炒めます。野菜がしんなりと炒めあがったら別の皿に移して今度は同じフライパンでひき肉を炒めます。この時に肉は少しフライパンの下にくっつく位に炒めてください。そして同じ分量の赤ワインと牛乳を入れてアルコール分を飛ばします。量としては肉がお風呂に使っている感じかな。缶入りのざく切りトマトを入れ込み、ひと煮立ちしたところでガーリックと乾燥させた唐辛子、先ほど炒めた野菜をフライパンに混ぜ合わせます。そして弱火にし蓋をしてて煮込むこと2時間。待ちきれないときは1時間ぐらいでも問題ありません。その後、味を調えるために胡椒、塩を少々、お好みの乾燥ハーブ(オレガノ、タイムなど)、野菜のコンソメを入れて味付けをしてください。この時になるべく水分を飛ばすとおいしくなりますよ。

これで出来上がり。

あとは好きなパスタと合わせたり、ラザニアの中に入れたりと用途も多岐になりますし、冷凍保存もできるので便利ですよ。試してみてくださいね。

人間電池切れからの充電

突然に、まるでケータイの充電が切れるように自分のエナジーレベルが一気になくなることってないですか? さっきまで元気にしてたのに突然に強制終了みたいな感じになること。昨日の僕はそんな感じで、びっくり。

特別に運動をしすぎたとかでもなくて、どちらかと言うといつもよりもだらしない1日を過ごして、仕事から帰ってきたユリ君と一緒に走りに行ったぐらい。その後、いつもなら僕が料理をするのですがユリ君の提案で”ジャンクフードの日にしちゃおう。”ってことで近くにあるユリ君おすすめのハンバーガーなどを出してくれるお店にテイクアウェーをしに。ユリ君が取りに行っている間に僕が付け合わせのサラダづくり。今回のサラダはパプリカ、赤玉ねぎのシンプルなものに。ただ、赤玉ねぎの辛味が強そうだったので小さめの皮まで食べられるブドウをいれて調整。

ユリ君のおすすめのお店のフライドポテトが熱々でしかもカリッと上がっていておいしいこと。塩加減もちょうどよくてマヨネーズもケチャップもなしで食べました。バーガーも大きくておいしかったんだけど肉の感触がちょっと僕の思ったのと違ったので次回はチキンバーガーにしようかなと考えているところです。

そんなおいしいご飯を食べて、今僕たち二人ではまっているアメリカドラマを見ながら夜の時間を過ごしていたのですが、突然に僕の電池切れ。なんとなく自然に夢の中に誘われていくようなそんな感じに。どうにか2話見ましたがすぐにベッドにはいって夢の中に。いったいどうしたんでしょうね。

そんな次の日の朝。頑張りましたよ。

 

アメリカンパンケーキを焼きました。イギリスのパンケーキは膨らし粉がはいっていないので本当にまっ平のペチャンコなんですが、僕が好きなのは厚みのあるアメリカ型。母がよく週末の朝にパンケーキを焼いてくれて、目が覚めると階下から匂ってくるパンケーキの匂いに”今日はパンケーキだ!!”と飛び起きてました。僕の家のはその横に目玉焼きが焼かれていてバターを付けたパンケーキの上にその目玉焼きを載せ、まだ固まっていない黄身を流しながらそれをパンケーキにつけて食べる食べ方が一番好きでした。バターの塩味と黄身の滑らかさとパンケーキの甘みが完璧なコンビネーションなんですよね。

ただ今回はブルーベリーが余っていたので、生地の中にブルベリーを練りこんで焼き上げました。

焼く係は僕で、飾りつけはユリ君。粉砂糖とブルーベリーのシンプルな飾りつけ。シロップはなしでしたが十分な甘み。あ、それと普段は生地に溶かしたバターを入れて焼き上げるのですがバターがなかったので入れずに。そのかわり少量のオリーブオイルを入れてしっとりさせることに。

今日は残念ながら雨の多い1日となりそうですがパンケーキの力で楽しく過ごせそうです。

軽くふうわり手作りニョッキ

寒さに加えてどんより雲のドイツの朝。なんとなく外に出るのが億劫になってしまいそうなんですが、あとで走りに行ってきたいと思います。休暇の時は何となくダラダラと時間を過ごしてしまいがちなので週2-3のペースで走って体力維持を心掛けているところです。

8月も半ばになって日本はお盆の帰省の頃なのかな?ヨーロッパにはこの季節に実家に帰るというよりは、太陽を探しに休暇に出かけるということが多いので、ついついお盆を忘れがちになってしますんですよね。

休暇の話といえばこの前面白いなと思ったことが。ユリ君の両親と昼ご飯を食べていた時にホリデーの話になって、10月に日本に行くと言ったら。”またなんで10月なんかに、、、。”という返答が。なぜこんな反応なのかなって考えてみるとドイツは10月なんて片足を冬に突っ込んだようなもの。そんな時にわざわざ観光しなくても、もっと早めの8月とかに行けばいいのに。ということだったんだと思います。なので、日本は8月は35度以上の日が続いて、息もできないくらいに湿度も高いんだよ。それに比べると日本の10月は天候も落ち着いていて、温度もドイツの夏ぐらいの20度だから行楽日和なんだよ。と伝えると納得できたよう。

遠く離れたアジアの国の季節の移ろいなんて分からないですよね。僕もヨーロッパに来るまでは夏がこんなにも気温が上がらないものかと知りませんでした。だから知ってるつもりって怖いなって思ったりもします。そこに初めて訪れてわかること、また住んでみて初めて分かることも多いから。なので、ユリ君家族との会話は色々な発見をももたらしてくれるのです。

そんなドイツの日々の中で食事は大切ですよね。

ユリ君は月曜から金曜日まで仕事をしているのでこの5日間は僕が夕飯の担当で、週末はユリ君が夕飯の担当の分業制。本当ならばドイツ料理を作ってあげようと思うのですが、僕のドイツ語ではレシピを読めないのでまだ英語のレシピで夕飯を作っています。日本食もと思うのですがドイツの田舎でそこまで食材がそろわないので、、、。日本食は日本に観光で訪れたときに存分に楽しんでもらおうかと。

 

これなんだかわかりますか?手作りのジャガイモで作ったニョッキなんです。ニョッキはイタリア料理で芋でできた団子みたいなものかな。日本にいたときにも1回作ったことがあったのですが、その時はどっしりしたものが出来たんですよね。ただ、レシピの本を読むには上手く作れればふわっとした触感の軽い出来になるとの事。

ジャガイモを皮付きのまま茹でて、火が通ったら皮をむきます。そしてここで潰さずにできることならポテトマッシャーを使って潰すのが空気が入りやすくなっていいのだとか。残念ながら僕はこの器具を持っていないのでパスタなどの面を水切りをする穴の開いたボールの穴を使ってマッシュしました。そこに卵を加えてドロドロになったら小麦粉を入れてなんとなく生地のように1つにまとまって来たなと思ったらそこで終了。細長く伸ばして親指サイズに切っていきます。

ニョッキの調理の仕方は簡単。沸騰しているお湯に入れていき、ニョッキが浮かび上がったら中まで火が通ったという証。

今回はそのニョッキに野菜たっぷりのトマトソースと絡めて、その上にモッザレラチーズを載せてオーブンで焼いたものにしました。

そして食べてみてびっくり。本当にふうわりと軽いニョッキが出来上がっていたんです。これ、冷凍でも保存できるのでいいですよ。このレシピはまた使えそうです。

ランチの誘い

朝日とともに目覚めるので、起きた瞬間に太陽が出ているのか出ていないのかが最近重要に感じています。だって、同じ1日を始めるなら太陽の光を浴びての方が気持ちがいいですよね。

そんな昨日は素敵な朝日が。ユリ君の家の前には運河が流れていてその水面に朝日が映ると眩しくて。けど、その眩しさが好きだったりするんですけれどね。僕は山で育って川なども上流に近いので川幅とかも狭くて流れも速い。なのでこんなにも水面に反射する光を見慣れてないんですよね。

今でも思い出せるのが高校の修学旅行。四国に行ったときに目の前が海で朝日が海全体を光らせていて目が開けられないほどの眩しさに。太陽の日差しも暖かで、”これが海の大きさなんだなー。”って思ったことを記憶しています。

 

そんな気持ちのいい朝を迎えて、朝はドイツ語の勉強にいそしんでいると電話が。ドイツの番号で、ユリ君のお母さんから。ユリ君のお母さんは英語が喋れるのでっ僕たちの会話も基本的には英語です。”オランダでの身近な休暇を終えて車で帰っているところで、ユリ君の仕事場に寄ってみんで昼ご飯を食べましょう。”との提案。高速を運転中で後、30分ぐらいで高速の出口につくからそこで会おうという約束をして、僕も歩いて25分ほどかけてその出口に。

ユリ君の両親と会うのは結構ひさしぶりかな。去年のクリスマス以来かもしれませんね。両親の車に乗せられていざ、ユリ君の仕事場に。ユリ君の仕事場はそこから車で30分ほどの北海に面したところに。なので、車内は僕とユリ君の両親の3人のみ。僕の勉強しているドイツ語がどれくらい上達したのか、オランダでの休暇の話やそのほかの休暇での話をして気が付くと目的地へ。

ユリ君の勧めでフェリー発着所の横にあるレストランへ。こんな観光地の横のレストランなんておいしくないのでは、なんて思ってもいたのですが、、、。これがおいしかったんです。眺めも良くて晴れた北海の海が見え、遠くには島々そしてその間を行きかう船やフェリーの姿が。ただの昼食だけれども、何となく旅行に来たような気分に。

僕は今が旬だと電車の中のおばちゃんに教わったMatjesを注文。付け合わせでサラダとずっしりとした薄切りのパン(日本でいうパンとはちょっと違うんですよね。いつか調べておきます。)。塩味のニシンがおいしいこと。ユリ君は3種の魚のあげものとゆでたポテトの付け合わせ。お父さんとお母さんは、僕のニシンの塩漬けを切ってピクルスや玉ねぎを生クリームソースであえたものをチョイス。ちなみに僕の料理は甘みの強いシュナップ付き。これアルコールが高めで、お口直し的感覚で飲むんだと思うのですが。アニスシードの香りたっぷりでした。

その後ユリ君は仕事に戻り、僕たち3人は再び車で帰路に。途中の道で卸してもらってスーパーで買い物をして無事に僕も家に帰ることが出来ました。

ユリ君と付き合って、ドイツにまた新しい家族が増えて、そしてその親交が会うごとに深まっていって幸せな限りです。

笑われるかもしれないけれど

最近の天候が晩秋みたいなんです。

って言ってしまうと日本に住んでいる人たちからすると笑ってしまいそうな文章ですよね。8月といえば日本では夏の真っ盛り。残暑厳しいと始まる残暑見舞いも始まらない盛夏の頃。

ただ、ドイツは8月というのに秋の訪れというか冬の始まりを予感させるような日々が最近続いています。今は朝の9時前なのですが僕は長そでのパーカーを着てこの文章を書いていて、机の上には熱々の紅茶が。”この温かさがいいんだよね。”って思えるほど。

今僕がいるドイツの街はロンドンよりも北にあって緯度でいうとサハリンの北部。だから寒いのもわかるんですが。今の気温は15度です。日本は東京で37度なので同じ北半球でもこんなにも違うんですよね。世界って広いなって思わせてくれる瞬間です。

とはいっても僕が到着したときは気温が27度ぐらいあって夏らしい気候だったんですよ。この数日か突然秋めいて来て、僕はびっくりですがユリ君としては、”今寒いということは9月ぐらいにもう1回ぐらい暑い夏の気候が戻ってくるよ。”との返事が。そう信じてみようかな。

見てください。こんな風に夏めいたことだってしてるんですから。

西瓜。夏だなって思わせる風物詩ですよね。ユリ君どうやら西瓜が好きなようで少し寒くなった今でも冷蔵行の中に半分入ってます。甘みもほど良くて水分を多く含んでいておいしいですよね。この写真は朝ごはんの一部として出したのですが、ユリ君にとっては西瓜が朝ごはんに出てくるのは嫌なようでした。僕の家はかなり暑い朝は西瓜が朝ごはんに出ていたと思うんだけどな、、、。ボーイフレンドが異国の人だとこのように国の習慣の違いや考え方の違いで時に難しかったり、またそこが面白かったりするんですよね。大事なのはお互いに半々で譲り合うことなのですが。

この写真。朝日を受けて西瓜の果実と白い皮の部分がキラキラと輝いていて思わず写真を撮ったのですが。なんとなく自分の少年時代を思い出させてくれる気がして。西瓜って僕の中で小学生のイメージが強いんですよね。夏休みのどこまでも続くような休みの日と学校のプールで泳いだ後のけだるさと、炎天下の中で遊んで汗かいて、家に帰って食べた西瓜の冷たさと甘さ。

西瓜って高いものでもないのだけれど、なんとなく特別感があったなって思います。

西瓜にまつわる僕の思い出と。西瓜にまつわるユリ君の思い出。彼はいったいどんなイメージを西瓜にもっているんだろう?こんど聞いてみなくちゃな。

電車に揺られて、いくつもの国境を越える

ドイツは穏やかな朝を迎えています。最近ものすごく早起きな生活をしていて目覚めが日の出という健康生活。だけど、朝早く起きると空気は澄んでまだ冷たいし、いろいろなことを沢山できるのでこの生活スタイルが気に入ってもいるんですよね。

僕のロンドンのフラットは朝日の感じはわかるんですが直接的に日が差し込んでくるのは午前10時ぐらいなので、このユリ君のフラットのように朝日が昇ってくるその時の大きな光みたいなのはないんです。だからその太陽の明るさと暖かさを感じられるのは嬉しいことです。

さて今日は時間を少し戻して、僕がドイツまで旅してきた道のりについての話を書こうと思います。

普段はロンドンから飛行機でドイツに飛んでそこから電車で2時間というのがお決まりのパターンでったのですが。今回は僕の街からユリ君の街まで電車で行こうというものに。飛行機チケットがこの時期高かったのと、電車だと持ち込み荷物の規制がゆるいし沢山持っていけるのもあってこの旅程に。

朝の5時11分の電車ででかけてユリ君の街につくのが午後5時半。イギリスとドイツには時差が1時間あるので11時間ほどの電車の旅なのです。順番としては僕の街からロンドン中心地の駅であるセイントパンクラス駅に行き、そこでユーロスターに乗り換えてベルギーの首都ブリュッセルに。15分の短い乗り換え時間で今度はドイツの新幹線であるICEにのって大聖堂でも有名なケルンで乗り換えてユリ君の街まで。

ちなみに電車のチケットはウェブサイトで購入。自分で印刷して持っていくだけなんです。

見てわかるようにただのコピー用紙です。そこに乗客の名前とQRコード、そしてロンドンからの乗り換えの電車の名前や駅名が書いてあるだけの簡素なもの。

ロンドンでの出国手続きも簡単でした。荷物検査の向こうに小さなデスクがあってそこがイギリスの出国デスク。その10歩先にもう1つのデスクがあってここがフランスの入国デスク。その後はユーロスターに。ユーロスターって僕が学生の頃にイギリスとフランスを結ぶ海底トンネルができてそこを走るってニュースになっていたのを思い出させます。多分中学生かな?テストの問題に出た気がするんですよね。イギリスに住んで10年以上もたつのに実はこれがユーロスターに乗るのは初めてなんです。車内は旧型だったのか少し古いなって感じで。乗り心地は悪くはありませんでしたよ。

ブリュッセルの乗り換え時間が15分なので駅に着く少し前に席を立って降車口で待機。ただ、乗り換え用の通路があって余裕をもってICEに。こちらはドイツの新幹線とあって車内もきれいだし、携帯を充電で切るようにコンセントも完備。残念ながらこの快適な電車は2時間足らずで下車。

ケルンでは1時間半ほどの乗り換え時間があるので駅になるベンチに座って読書をすることに。ここで気が付いたのが物乞いの人の多さ。しかも本を読んでいる僕に近寄ってきていろいろな言い訳でお金をねだられるんです。僕はすべてNOで通して次の電車のプラットフォームへ。

これが最後の電車なのですが、4時間という長丁場。ユリ君から僕が乗るこの時間の電車は旧型だからと言われていたのですが、乗って納得。昭和時代を感じさせるレトロな特急。僕はボックス席を予約していてそこは3人1列で対面の6人掛け。幸運なことにも混んでいなかったので最後の駅まで3人だけ。座席の上には網棚とその下には長方形に長い鏡があって空間を広く見せる工夫が。テーブルもガチャリと倒す感じの旧式で、けどそこが味わい深いなって思いながらのスタート。

走り始めて40分。突然に電車が止まりそこから15分ぐらい動かず。車掌さんが行ったり来たりしていて、何かが起きた模様。アナウンスが流れるもドイツ語のみ。すると、真向いの中年の女性が英語で何が起きているのか教えてくれました。どうやら前を走っている電車に不備が起きて同じ線路にいる僕たちはそのせいで足止めを食らっているのだとか。

それがきっかけで4時間の長い旅の間ときおりこのおばちゃんと話すことに。おばちゃんは最終駅でフェリーに乗りかえてある島に行き、そこであるコンサートを見に行くんだとか。しかも1週間という休暇もかねて。車掌から流れる景色で面白いものがあると、”ここは造船業が盛んで、小さな町だけれども行政は潤っているのよ。”とか、”このレンガ造りの建物は少年院よ・”など。僕のいく街の名前をいったら、”数日前の新聞にマチェス<ニシンの塩漬け>が今は旬で、その街に有名な製造所があるって書いてあったわよ。”など親切に教えてくれました。

結局、電車は40分遅れでユリ君の街に到着。それでも、この遅れがあったからこそこの女性と話すこともできたわけだし。よかったなって思いました。

長い旅ってその旅程でいろいろな人に会えるからいいですよね。今回も素敵な旅の始まりとなりました。

気が付けば8月も

皆さんご無沙汰してました。一か月以上もブログを書かずにいましたが、戻ってきましたよ。

実は7月の初めごろからおなかを壊したりと体調がよくなくてブログを休んでいたのですが、その後もいろいろなことが僕の周りで起きていて今やっと落ち着いた時間を持てている状態です。

早いもので2017年ももう、8月ですね。と言うことは今年が終わるまでに5か月もないということなのですね。時間が過ぎるのってどうしてこんなにも早いのでしょうか。しなくてはいけないことは山のようにあったり、これがしたいなっておもっているのに、気が付くとほとんどが手つかずのままに何も現状と変わらないみたいなことが多くて、、、、。そんな自分やその現状に少しだけ落ち込んだりしてみたり。

さて、そんな日常を抜け出すためではないのですが今ちょっとロンドンを離れています。今いる僕の場所は夕方の雨に虹が浮かぶ場所。

素敵な景色でしょ。青空の中に見える虹も爽快な感じがして素敵だけど、夕暮れの虹って淡くてどこか少しだけもの悲しさみたいなものを含んでいて僕は好きだなって思います。

これ、ユリ君の家のベランダから見える景色なんですよね。この窓は東側にあって朝は晴れていれば眩しい朝日や朝焼けが見えて1日の始まりにこの窓に立って思いっきり深呼吸をして太陽を全身に浴びて1日を始めるのがここ最近の日課になっています。

ドイツでの休暇がちょうど今2週間たったところで、自分の時間をたっぷりと自分のためにとれてその中で自分がしなきゃいけないこと、したいとおもっていることを積み木を重ねていくようにこなしていくのは楽しいなと感じてもいます。

自分だけの時間をだれにも邪魔されずに取れるのは幸せだなって実感できている今回の休暇です。

僕の中の子育て

気がつけば2017年ももう少しで半分が過ぎてしまうのですね。早いものです。今年は本当に僕にとっては変化の年で、いろいろな未来に不安もありつつ、新しい可能性に突き進んでいく年になってきています。

イギリスの夏の風物詩といえばバラなんですよね。街の至る所でバラが咲いています。僕の中でバラは病気になりやすく育てるのが難しい問いう思いがあって育てようとは思っていなかったんです。これは蘭も同じなんですが。

ただ、バラの鉢ものをユリ君から今年のバレンタインデーの時にもらって、自分なりに工夫しながら育ててたんですよね。すると、

 

どうにか咲いてくれました。今のところ2輪の花が咲いています。育てにくいと思った蘭の花はミニから2年前のクリスマスに、バラはユリ君からと僕の愛する人から苦手意識していたものをもらってちゃんと育てられているというのはなんとも面白い気持ちになります。今は蘭もバラも隣同士で仲良く育っています。

そうそう。日本の帰国の際の宿がほとんど決まってきました。熊野古道では築100年の一軒家を安い値段で借りれることに。また出雲ではこれぞ日本旅館というところに泊まります。(この旅館は少し奮発しましたよ、日本の良さをユリ君にわかってもらいたいので。)ユリ君にとっては初めての日本。王道の観光地を今回は全部外して、それでも日本の面白さを伝えれる旅にできればいいなって思っています。