フランス流ハイキングとは 3

週末はユリ君と走りに行ったり、ユリ君が一生懸命作るパン焼きを観察したりして過ごしていました。今回で三回目のユリ君のパン焼き。なんでも今回のパンは、かなり意欲的な挑戦でダークチョコレートを入れて焼く丸形のパンなんだとか。1日以上生地を寝かせて、250度のオーブンで焼き上げた結果は、、、。フリスビー。膨らみがほんの少ししかなくて、ちょっと失敗作。そんな失敗作もちゃんと今朝スライスしてミニ サンドイッチにして自分の昼食用に使ってもっていきました。今度また頑張るとのこと。我が家のパン屋さん、頑張ってもらいたいものです。

ドイツも週末から寒くて、日曜の朝は知りに行ったときは気温が5度。なかなか短パンには冷たい気温。でも走り始めると体が温まるので、長いズボンでは行きたくないんですよね。そうそう、スポーツと言えば今年の冬もスキー旅行がありそう、というかあるみたい。ユリ君は子供のころからスキーをしていて、僕は今年のはじめ初めてのスキー体験。この時は1週間、転びに転んで後半で滑るのがやっと半人前までに上達した感じ。

今年の夏ごろからユリ君が今年の冬もスキーがしたいというので、フランスで1週間スキーをすることに。そしたら最近になってユリ君の故郷の村でオーストリアに1週間スキー旅行にいくツアーがあって、ユリ君にスキーの先生をしてもらえないかというオファーが。会社が休みをくれるか、くれないかで返事保留にしていたのですが、先週晴れてGOサインが。なので、ユリ君は2週間のスキーホリデー。そして、類にもれず僕もスキーホリデー2週間。オーストリアではユリ君はたぶん子供の指導に当たるので、僕は他の先生の指導の下、初級者クラスでドイツ人の人に交じってドイツ語でスキーを教えてもらうことに。よく言えば、ドイツ語もスキーも一緒に学べるからありがたいと思わなきゃね。そしてたぶん1週間をオーストリアですれば次のフランスでの1週間を楽しく過ごせるんじゃないかなって思いもあるので。何事も考え事は前向きにね。

さてさて、フランス旅行。もう、何よりも景色が食べ物。オーストリアとドイツは森の中を歩く感じだったけど、プロヴァンスではヨーロッパでおなじみの食べ物がそこら中にあって、それを見ながら楽しむハイキング。

斜面に作られたブドウ畑。その間にオリーブの木。ブドウやちょうど収穫の時期の終わりごろっぽい感じで、オリーブの実はまだ青いまま。

ユリ君のお父さんとお母さんのハイキングで違うとこと言えばお昼ご飯。もちろん、僕たち二人だけの時みたいにバゲットのサンドイッチが食べ物なのですが、4人の時はミニボトルの白ワインを持参してランチ休憩に飲むんです。もちろんクーラーとかはないので少し生ぬるい白ワイン。けどね、これが美味しい。山の上の風が抜ける場所に座って常温よりも少し冷たいワインの味が奥深いこと。白ワインって冷やしすぎて飲まないほうがいいのかもなって思うほどに。しかもワインになるブドウ畑が広がる地域で飲むから、なにかワインの持っている高級感が薄れて、「こうやって地元で作って、ワインって飲まれていたんだな。」って思えることが何か新鮮でした。

アルコールを飲まない組は仲良し。

 

旬は終わってしまったけどラベンダー畑もまっすぐに並んだラインがきれい。取り残されたのか、収穫後に伸びたのか何本かの花も。

そうそう。あと歩いていて気が付いたのが見覚えのある草が乾燥した山道に生えてるんですよね。あれこれって、タイム!!しかもローズマリーも!!そんなに一か所のいっぱい生えているという感じではなくてほんの少し、ここに、あそこにという感じ。こんなにも乾燥した土壌も肥沃でない土地で育つのかと感銘を受けました。お父さんはその中からいくつか摘んで夕飯の料理に入れていました。

後は、道端にたくさんの実をならしたイチジク!!これも甘くておいしい。

目で景色を楽しみ、足で運動不足を解消し、口で味わう。フランスのハイキングはこれが一番!!

フランスのプロヴァンスをお散歩 その2

今日は雨の予報だったのですが、朝に少し雨が降ったけど今は秋の太陽が穏やかに家の中を照らしています。雨の予報だから昨日の午後に買い物に行ってきたのに、、、。しかも円、少しと遠くのスーパーまで。僕のアパートの近くに徒歩で7分のスーパーがあるのですが、値段と品揃えを考えるとこの少し遠くのスーパーが一番。しかもね、前回に良いものを見つけてしまったんです。それがザクロ酢。これを炭酸水に割って飲んでいるのですが、おいしい。しかも半額サービスの120円くらいで売られていたんです。一応1回試しに飲んで、おいしかったら買おうという作戦をとったので、その運びでこの買い物へとなったんですね。往復50分の道のりを頑張ったかいがあって最後の2本をゲットできました。よかった。

ユリ君は今日の朝から起きて、キッチンで何かをしているので何をしているのかとみてみると、パンの酵母菌のお世話。かわいい。

さて、休暇の話はフランスに移りました。ごめんね、長い間この話にお付き合いいただいて。あともう少しお付き合いください。

ユリ君のお母さんがいぜん、「私お寿司は食べれないと思う。。。。」って言ってたことがあって、確かにあんまり魚を食べない人にとっては生魚はハードル高いかもなって思っていたんですが。けどね、そのお母さんとお父さん、結構魚介類を食べるんです。ムール貝を蒸すのはあたりまえ、驚いたのは生のカキを食べていたこと。生ガキ食べれるなら寿司絶対に大丈夫だと思うんだけどなー。なんなんだろう、お母さんが寿司を避けてる理由は。探りを入れてみないとな。

さ。何をフランスでユリ君のお父さんとお母さんとしたでしょうか? はい、正解。ハイキング。けど、僕に楽だったのが1日6-8時間の長さではなくなったってこと。4-5時間でちょうどいいし、ここはあまり標高が高くないので怖さも軽減されたこと。

昨日も言いましたが、ここあたりは土地の乾燥度合いがオーストリアに比べると半端ない。乾燥のためか針葉樹が多いこの地方の特徴かと。水の確保に生き残れなかった植物はこの写真のように枯れ木に。ね。木の高さもそんなに高くないでしょ。

しかも、岩肌がオレンジ色でむき出しの石がゴロゴロ。道も小石ゴロゴロなので、足元を滑らさないように気を付けないといけません。

この旅は4人だけでなくて、もう一人ゲストが。一人はちょっと違うか、一匹。お父さんとお母さんの愛犬、ロミオ君。このロミオ君、ユーラシア犬。ジャーマンウルフスピッツと中国産のチャウチャウの掛け合わせ。なんと僕たちカップルにぴったりの犬種。この犬種の犬はお父さんとお母さんは二匹目。その前のサミーは去年他界してしまいました。サミーは近くの川でも泳いでいたのですが、ロミオ君泳ぐのが怖いらしくて、ユリ君の両親はというかお母さんはそれをどうにか治したいらしく。

水には入るんですよね。けどね、足が付かないところには絶対に行かない。この時ものどが渇いていて川まで走って言って水を飲んで、足を冷たい水に浸して涼んでいたのです。お母さんがおやつを持っていて、それを水の流れにながしてみると、少しの間その姿を追ってあと一歩で深みにという所でとまっちゃうんですよね。かなりみんなで粘りましたが、失敗に終わりました。

 

 

フランス プロヴァンス地方 その1

秋の終わりがドイツの北西部には訪れたようです。これから週末にかけて天気は下り坂。気温も今日は最高気温が14度まで上がるものの、その後は10度から12度で推移する予報が出ています。朝の始まりも遅いので、なんとなく1日が薄い暗闇の中にはじまる感じがあってスッキリできないそんな気分です。

さて、スイスの国境に近いフランスで一夜を過ごし、いざ目指すはユリ君の両親の待つプロヴァンス地方。

日本でもプロヴァンス地方、有名かと思いますが、フランスに南に位置し、昔はローマ教皇も住んだことのある城壁の町アヴィニョンや、ゴッホが晩年を過ごしたアルルもここに含まれます。僕は今までフランスは2回訪れたことがあったのですが、どちらもパリだったので都会でないフランスはこれが初めて。

そして僕たちは高速はほとんど使わずに田舎道ばっかりを走るのでその地域の特徴が見えて窓からの景色に飽きることがありません。

昔、地理の勉強でフランスは食料に自給率が先進国の中でいいと聞いてたのを思い出すくらいに、畑が多い。ちょっと気になってネットで調べてみるとフランスは人口に対して130%。ちなみに、僕が最初に住んだアメリカ、大喜部農業の恩恵か119%、今住んでいるドイツが100%とは言わないけれど91%。ひとつ前に住んでいたイギリスがかなり落ちて74%。じゃ、日本は、、、。40%なんだとか。これって単純に考えて日本人口の4割には食料がないってこと?これは困りますね。なお、半世紀前まではイギリスやドイツがこんな感じだったようで、日本は70%台だったそう。生きるに必要な食料の確保は日本はこれからどうなってくるんでしょうね。

ってそんな暗い話をしたかったわけではなかったんでした。フランスに入ってから気が付くのがその乾燥した土地。オーストリアやドイツはみずみずしい緑の森などがよく見られましたがフランスは乾燥感が半端ない。

写真からもわかるように茶色が多いでしょ。

ホテルを朝早くに出たので途中のスーパーで朝ご飯を買うことに。クロワッサンとパンオショコラが各4つの8個が半額なのでそれを買おうと僕が勧めるのですが、チョコレートは嫌、不健康というので、僕がじゃ全部チョコレートを食べると言ってこれを買うことに。クロワッサンに挟める生ハムも購入。

お会計を終えて出ようとすると、ある袋が下がっています。大きなごみ袋が二つ。ひとつがペットボトルのキャップ回収の袋で、もう一つがワインのコルクの回収袋。さすがフランス、ワイン大国。ペットボトルのキャップは袋の10分の1も入っていないのにワインコルクは袋にもう少しで半分の量が。お国柄ですね。

途中に湖が見える駐車場があり車を停めて朝食タイム。まずは1人1個クロワッサン。食べ終わるとユリ君が、Takは残り4つのパンオショコラ食べて、僕はあと2つのクロワッサンを食べることにしようというのです。僕の考えが甘かったー。僕的にはどうこう言いながらもチョコレートのを一つくらいはユリ君が食べるだろうと思っていたんです。健康に気を付けても、休暇の悪乗りで食べるだろうと、、、、。絶対食べないというので、僕が全部食べることに。最後のはあまりにもチョコレートに飽きたので奇策にでました。パンオショコラを生ハムで巻いて食べてみたんです。いやいや、物は試し用ですね。これがね、おいしかったんです予想を超えて。チョコレートの甘さと、生ハムの塩加減の素敵なハーモニー。もしよかったら試してみてください。

道もスムーズで午後2時過ぎにはお父さんとおかあさんに合流。スーパーで買い物を済ませていざ、最後の1週間の滞在先となる家に。

結構な広さの家でした。かわいい作りで寝室は4つも。僕たちが選んだのはこの部屋。なぜって、眺めがいいから。

オリーブの木がはえていて、左側の低い緑はラベンダー畑の一部。そしてオリーブの木の奥と背が高い木の間の黄緑はブドウ畑。これぞプロヴァンスという風景が何よりも心を躍らせました。

 

1日で4ヵ国。

昨日は雨の一日だったのですが、今日は穏やかな秋の日差しが差し込んでいます。昨日は僕が夕飯を作る横でユリ君のパン焼きが始まって、夜の9時前に焼きあがりました。今回は前回のと違って大きいし、小味があってとても美味しい仕上がりに。ユリ君はさっそく今日の昼御飯用のサンドイッチにそのパンを使っていました。僕も10時のおやつに2切れ。そうそう、昨日びっくりしたことが。シャワーをいつも通り浴びていたんですよね。それで、ボディーソープをタオルにつけてパチンとふたを閉めたら、たぶんその蓋の端にボディーソープが付いてたらしく、その占めたと同時にピストルで発砲したかのように僕の顔めがけて飛んできたんです。その距離30cm。顔ってあんなにも広いのにどうしてでしょうね、完璧な直線ラインで左目のコーナーに入ったんです、その放出されたボディーソープが。シャンプーが目に染みるように、ボディーソープも目に沁みるんだなとそんなことを考えれるくらいの痛みだったのですが、洗い流しても何か流れた感が薄かったので、装着していたコンタクトレンズをシャワーを浴びながら取ったです。そしたら、拷問かと思う痛さが。これが本当の沁みるか!!と体を震えながらひたすら流れてくるシャワーのお湯で目を数分間洗う僕。コンタクトがあんなにも痛みのオブラートになっているなんて。昨日はコンタクトは着けずに眼鏡で1日を過ごしました。

さてさて、旅の話。ドイツ南西部から次に目指すはフランス南部のプロヴァンス地方。実は、ここにユリ君のお父さんとお母さんが家を一ヶ月借りて滞在しているので、遊びに来なさいとのご達しがあったため。ただね、ドイツ南西部からその町まで、だいたい1000km。1日では無理なので、この日はドイツ、オーストリア、スイスを通ってフランス入り。1日で4か国。さすがヨーロッパ。ちなみにパスポートチェックは国境ではありませんでした。

国がわかってくれば景色も変わります。

多分古くからある橋だと思うのですが、今でもしっかりと使われています。地震がないというのはその分昔の建物が残されるのでいいですよね。この橋の背景を見ればわかるのですが、けっこいの崖。

そしてよく見てみると

ところどころに穴が。しかも自然の洞窟という感じでない穴の開き方じゃありませんか?古代狩猟民族がすんでいたのかななんて考えていたら、、、。この景色が。

崖の真ん中に突然に現れたのはお城。なにも歴史的な背景を語った看板などがなかったのでわからないのですが、僕が思うにこの崖にはかなり前から人が住んでいたのではないかということ。もしくはトルコのカッパドギアのように宗教弾圧に逃れた人々が隠れ名が住んでいたのではと、、、。そしてその町は大きくなってこの城を築いたのではないかと、、、。車の旅はこんな子も白い発見があるからいいですよね。

その日泊まったホテルはスイスの国境を越えて、フランスに入ったばかりの町に泊ったのですが、久しぶりに、「ここに泊って大丈夫なのかな、、、。」とかすかに身の危険を感じる感じのホテルでした。朝に何事もなく起きれてほっとする自分がいました。朝早い8時には出発をしユリ君の両親がいるフランス南部へと車を進めました。

たまにはドイツの町を観光 ベルヒテスガーデン

ユリ君に最近新しい趣味ができまして。それがね、パン作り。週末に初めてとなるパンを焼き、昨日は2回目の生地を作っていました。なにやらサワードウを使ったパン。パン作りだとイースト菌みたいなイメージがありますね。これはイースト菌でなく天然酵母で作ります。先週の金曜日にパン屋さんからその天然酵母が届いて、今は冷蔵庫の中で育っているようです。何かぬか漬けのぬか床みたいな感じです。最初のパンのお味は、最初にしては100点満点の出来。果たして、今回はどうなるのでしょう?焼き上がりは今日の夜かと。

さて、今回はドイツの旅の最終日。この日はハイキングではなくて、近くの町であるベルヒテスガーデンへと小旅行。と言っても王様の湖からバスで20分。宿泊先のディスカウントカードがあればこのバスは無料。

まずはベルヒテスガーデンは第二次世界大戦好きならピンとくる場所なんですよね。実はナチスがというかヒットラーがイーグルネストとしられる山荘をこの町の均衡に建てられたことで有名です。ここは本当に最高幹部しか滞在できなかったらしいです。また塩の産地としても有名であり、今でも塩の博物館や、塩抗を見ることができます。人口は8000人弱。

街の東側を山水豊富な川が流れ、そこから少し上がって町の中心地が。それからもっと上がればこの展望台に。ここは民家の裏にあるような場所で、ほかに人がいなくて静かでよかったですよ。この町も観光地なのですが、王様の湖と比べれば圧倒的に少ない。そこもよかったです。

街の中には小さな道路や、急な岩面にめぐらされた遊歩道などがあり、アップダウンも結構あるので秘密の町といった雰囲気が。しかも家々が物語に出てくる家みたいであいらしい。

ここですることと言ってもお土産を買うこともなく、ただひたすら歩く、歩く、歩く。ただユリ君にはもう一つの目的があったんですね。それは、Käsespätzleを食べること。これユリ君の好きな料理のひとつで、パスタとはまた違う麺の料理で、それにふんだんのチーズがまぶされている一品。これだけでお腹いっぱいになること間違いなし。たぶん、想像しにくいでしょうから写真を撮ってきました。

この上のオレンジがチーズじゃないんです。これは、たぶん揚げた玉ねぎ。チーズはどっぷり麺とともに溶けてます。僕たちはこの注文時にサラダ入りますかと聞かれ、いらないといったのですが、お隣のおばあちゃんは、これプラスサラダを食べてました。どんだけの胃袋なんだか!!

お腹もいっぱいだし、これでバスに乗って帰るのもね。せっかくだから歩いて帰ろうかということで決まり。どんだけ歩くの好きなんでしょうね、僕たち。

僕はバスで来た道を変えるのだろうと思っていたのですが、さすがユリ君。ネットで車の通らない道を探してきました。それがこれ。

澄んだ川の横を歩くのどかな道。途中にここの歴史を乗せた看板もあって、勉強にもなりました。この道がどうやらオリジナルの王様の湖へと続く道。皮を横目に見ながら湖につく、なんていいルート。その行先では有名な画家がその美しさに感銘され、絵を描たそうです。その後、この川沿いには鉄道が開通。川を横に見ながらの鉄道の旅っていうのもいいなー。なんて看板を読むたびに、その時代の風景を頭に思い描かずにはいられませんでした、

2時間弱の歩きだったのですが、本当に飽きることがありません。もし時間があるなら、ぜひこのルートで王様の湖に入ることをお勧めします。感動が3倍蔵違うはず。しかもほとんど平坦なので、ハイキングはちょっとというひとにもおすすめです。

一番の魅力は何と言ってもこの川の水の美しさ。

王様の湖 いよいよ入水 2

週末を終えて、新しい週を迎えましたね。今週はあまり気温が上がらない予報が出ているドイツ北西部。最高気温も13度だそうで、朝日が昇ってきて空が出てみると確かに寒い。来週の日曜日には夏時間が終わり、そうなると冬の足音が聞こえてくる、そんな時期。

週末はユリ君と一緒に走りに行ったり、買い物に行ったりと穏やかな時間を過ごして、今はまた一人の時間が持てる平日が。ドイツ語テストにも合格して、何か仕事がないかと2つほど先週末に応募してみたのですが、今のところ何の返事もなし。今はユリ君と僕の写真のドイツ語版ウェブサイトを作成中です。

さて、話を王様の湖に戻しましょう。名前が素敵ですよね、ただ、王様とはあまり関係ない様です。ドイツでは3番目の深さがあり一番深いところだと190m、ドイツ一の美しい湖とよく言われます。確かに、澄んだ美しい水が印象的。しかも水を汚さないのに徹底していて、観光用のボートがあるのですがなんと電気で動いています。しかも最近の事でなくて、100年以上前の1909年には電気ボート以外のボートの走行を禁止したのだとか。さすが、エコ大国ドイツ。

僕たちはもちろん、ハイキング目的でこの地を訪れました。この湖は最後の氷河期で氷河が作り出しや地形なんですよね。そのため、切り立った壁みたいに山が湖を取り囲んでいます。僕たちは朝は早くホテルを後にして始発のボートに乗ることに。朝一だからと言って、人が少ないなんてないんですね、始発から満員。しかも半数以上がアジア人。本当に、アジアの国に来たのかって程のアジア人の多さ。朝日がちょうど山の向こうから顔を出して、朝もやを空へと巻き上げている美しい景色を見ながら湖面を進んでいきます。

このボート、途中で止まってトランペットの演奏会が。実はここは、やまびこが凄くてトランペットの音が響いた後にすぐ呼応するんですよね。朝の光の中でその伸びやかな音の心地よさったらありません。

ボートは3か所に停まります。2番目の丸い帽子を被ったような教会がある降り場が有名ですが、僕たちは最後の降り場まで。2番目のところが有名なのでほとんどの人が下りるのかなと思っていたのですが結構の人が最後まで行くようでした。8時半のボートに乗って最後の降り場についたのは9時半ごろ。なのでゆったりとしたボートの旅が楽しめますよ。

そして最後の降り場で降りたのですが、ハイキングに行くのはすべてヨーロッパ人、アジア人は誰一人ハイキングに行かないんですよね。確かに短い滞在時間や、いろいろな所を効率よく回りたいのもわかるんですが、ハイキングこそ、ここの楽しみ方なんですよね。なので、もし来る人がいたらぜひ1日かけてのハイキングをお勧めします。

さてまた、始まった長いハイキングの旅。最初は湖を右に見ながら少しずつ上がっていて、なんとなく平和的な雰囲気。周りに木も生えていて怖さもそこまでなって余裕をもっていたのですが、、、。途中から結構な高さで、しかも鉄のロープが出てきて。そう、このロープを握ってください、危ないから。ってことですよね。確かに落ちたらそのまま湖までさようなら見たいなところ。このころから平常心はなく、ただひたすら進む僕。1時間ほどすると崖はなくなり開けた土地に。まだまだ上り坂は続きますが、心には余裕があるので歌を歌って前に進みます。なぜかTK音楽が次から次に思い起こされて、僕の青春時代の思い出とともに歩みを進めました。

森が開けて視界が開けてきました。太陽も気持ちがよい程度に降り注いで、最高のハイキング日より。

ユリ君ン何時もハイキングしてるでしょ。もしかしたら、ずっとしゃべっているの?って思われるかもしれませんが、、、。うーん。四六時中は喋っていないですね。僕の場合は、歌を歌っているか、妄想の世界にいることのほうが多いかな。ハイキングのいいところは歩きながら本当にいろいろなことを考れるところだと思うんですよね。何か見た景色や、ものがある思い出や、考えを喚起させそこから自分なりの考えが生まれたり、人生を反省してみたり。時には物凄い、発見を自分自身の中に発見できたりして。あの感覚はいいですよ、経験すると。

お昼ご飯は眺めの良い場所で。360度、山だらけ。しかもまだ9月だというのに近くの山は雪景色。遠くから見ると美しいけれど、毎年何人かの人はこの地域で命を落とすそうです。滑落や、頭上に石が落下してきたりだとか。この数日後にも亡くなった人がでたとネット記事が。ただ、僕たちが進んでいる道は中難度などで死者がでるのはあくまでも上級者向けのコースだそうですが。

そしてユリ君がひとりで出かけて、”絶景が見えるよ!!”と戻ってきます。おとなしくついていくと、確かに絶景が。ただ、恐ろしく高い。

写真とは罪なもので高さって伝わりにくいんですよね。かなりの高さがあり、この木があっても怖いくらい。ただラッキーなことに携帯の電波が入って母にビデオ電話でこの景色を見せることができました。それでも、この高さは伝わらなかったようで、、、。百聞は一見に如かずといいますが、足を運んでこそわかることってありますよね。

写真の難しさってそこなんですよね。高さが伝わらなかったり、その場所に吹く風の冷たさや、匂いは届けられることができない。そこをどのように伝えることができるか、少しでも自分が感じた思いを写真に込めることができるかということも、写真の面白さではあるんですけれど。いつもその、もどかしい思いに悩まされます。

ここからいったん下って、その後また中難度の道に。ここがね、なかなかの恐怖体験でした。急斜面の道に倒木が横たわっていて、道部分のところだけチェーンソーで切り取られていてそこをまたいで渡ったり、急な岩場を鉄のロープだけを頼りに降りたり。心臓が2割ほど縮みました。ただユリ君もよく僕の扱いを心得ていて、「頑張ったね。勇気あったね。」とか、「以前に比べると高さへの免疫力ができてるね。」って褒める、褒める。僕は単純なので、そんな言葉を聞くと素直にうれしくなるんですよね。

王様の湖 本格始動 ケーニヒス湖 1

昨日はユリ君の冬用のタイヤを装着したいとのことで昔住んでいた町まで出かけてきました。仕事終わりのユリ君に拾ってもらって、久しぶりの町。ここは僕がドイツ語を習っていた町でもあるんですね。夕飯もこの街でと言うことになって、家族経営のファースト店へ。

そんなに大きなお店でないのもあるのだけれど午後7時前だというのに沢山のお客さんが。ここで食べるスペースは10席くらいしかないので、殆どのお客さんがテイクアウェー。システム的にはオーナーのおじさんがカウンターで忙しく詰め込んだり、フライドポテトをつめたり、注文をキッチンに叫んだりしていて、その人と目をあって、”何にする?’って言われたら注文します、ただ変な間を作ったり、何かが起きておじさんの意識が逸れてしまうと中途半端なことに。今回はユリ君が注文途中で他のお客さんの料理が出てきて、すべてを注文する前にそっちに行ってしまったおじさん。多分おじさんの中ではユリ君注文済みになってしまって、次のお客さんの注文へと。そこはちゃんと訂正して、どうにかすべて注文を終えました。

けど、注文したからって安心できません。自分が注文をしていたものを、ちゃんと聞いておかないいけないんですね。「チキンバーガー!持ち帰り!!」とか、「カレーソース付きウィンナー!!」とかね。問題なのは前のお客さんが頼んでいる場合もあるし、いったいどれか誰なのかわからない感があるんですが、ここで買い物をする人はちゃんとわかっているようで混乱もない感じ。僕たちはそこで食べるのでお皿に乗せられてくるので目星をつけやすいんですけどね。

勿論こんな上級者のオーダーは僕には無理なのでユリ君任せ。それにしても個々のプライドポテトの美味しさ。外はカリカリ、中はしっとりで今まで食べた中で断トツの1番。しかも毎回、同じ高クオリティー。本当に素敵なファーストフード屋さんです。

その帰り道はお腹が破裂しそうなくらいに食べたので運動を兼ねて公園を通っての長めの帰り道。40分くらいかな?午後7時過ぎだったのですが、最近はこの時間真っ暗。やっぱり、秋ですね。そうですよね、だって10月ももう終わりなんですもんね。温度も下がっているし。

そうそう、季節の変わり目と言えば、ドイツ南西部の旅でもそれを感じました。昨日はハイキングでなくてザルツブルクを訪問した話をしましたよね。今日はね、、、もうわかったかな、、、。そう、ハイキングの話です。ね、いったいどれくらいのハイキングをしたんだって話ですよね。うーん。21日のうち17日間。ね、体育会系の合宿並みです。

今回のハイキングコースはなんでも山の頂上をつたわりながら進むというもの。ユリ君曰くこの辺りは木も多いし、頂上でも平らな感じの道だと思うとの事。それで朝9時からスタート。

登り始めると霧の深いこと。そしてかなりの急斜面。けどね、高所恐怖症の僕には霧って有難いんですよね、高さを感じないから。どんどんと進んでいくと僕たちの姿は霧の中へ。そしてキルを出ると、、、、。

晴れ間のところも見えるほど。ただ、これからも上には雲が沢山。少し前までは夏のような天気だったのですが、このドイツ南西部に来た最初の夜にかなりの大雨が降ったんですよね。本当に道が流れのはやい川のようになるほどの雨。そして、雷、雷、雷。

それがね、どうやらあの日から季節が動いたようで。僕たちがあの雨を受けていた間に2300mの標高の山頂付近は、、、、。

雪。ちなみにこの写真にある家はオーストリア。ここはドイツとオーストリアの国境なんですね。これから先に足を少し進めてみたのですが至る所に雪が。歩き道にも。そうすると滑る可能性もあるので、ユリ君が引き返そうかと。

まさかこんな言葉が出るとはね。「うん!」と即答して帰ります。本当は7時間ほどのハイキングになる予定だったのですが、今日は4時間。そして、早めにホテルに帰り着いたので暑いシャワーを浴びて、お昼寝。久しぶりのお昼寝は気持ちがいい。

今回のホテルは夕飯も出るので、自炊する必要もないし、レストランを探しに行かなくてもいい。これは、ハイキングの後には本当にありがたい。ドイツには結構多いんですよ、夕飯込みのホテル。

 

ザルツブルクで日向ぼっことお茶の時間 8-2

今日はどんより曇り空のドイツ北西部。温度もそこまで上がらずで、秋の穏やかな気候ではなく、肌寒さが前面にでき来ている感じで。木曜日は掃除の日なのでモップ掛けや、水回りの掃除なんかをしてても、外が寒くて曇り空だとなんか気分がのりませんよね、、、。今日は前に住んでいた町にユリ君と行かなくてはいけないので、後程40分かけてユリ君の仕事場まで出かけてきます。いい運動になりそう。

さてさて、ザルツブルクでのお話。昨日は街についた雰囲気をお伝えしたのですが、あまりにも観光客が多いので人ごみ嫌いの僕たちは人間の少ないほうへと足を進めていきます。

かなり長い石階段を発見。ね、雰囲気あるでしょ。なにか不思議なところへと連れて行ってくれそうな気配。町の中央にある小高い丘の部分に昨日写真で乗せたお城はあるんですけど、どうやらこの小高い丘はここだけではないようで。

視界もかなり広がって、雨雲も遠のいて太陽を感じるいいお天気に。この坂道、住宅地に入っていくのですが、どの家も昔から立っているような風情で、しかも大きい。由緒正しき家の人とか、お金持ちしかここは住めなさそうな雰囲気が。

実はこの道、あの丘の上のお城につながっていて、急な坂の上にある入口の門まで歩きましたが、人間が多いのでそこへは行かず。ただ、かなりの急降下のケーブルカーがあったので鑑賞。ユリ君、こういう乗り物好きなんですよね。このケーブルカーが動きます迄、待ってました。

ここはね中継地点の駅みたいなところで、これから同じくらいの距離また下がっていくわけなのですが。御覧の通りケーブルカーでお城の中へと直行します。たぶん1分ぐらいの乗車時間。ただしジェットコースターのような急斜面を上っていきます。

僕たちはその後、お城とは反対側へと歩みを進めます。すると人もほとんどいない、だけどいろいろな所に歴史があるであろう建物とかが見えてくるんですよね。ここは穴場の観光スポットです。しかもあのお城がきれいにここからだと撮れました。昨日の写真のようにね。

またその反対側も遠くに山をたたえて素敵な景色。ここにベンチがあって僕たちは30分ほど休憩。足元にどんぐりが落ちていたのでお土産に。今はね、プランターに植えてます。来年にでも芽が出てくれないかな。

お気づきのとおりザルツブルクに来たというのに僕たちは観光名所を訪ねるでもなく、人のいない場所を探して、挙句の果てにベンチで日向ぼっこというね、独自のスタイルを貫いていたわけですが、、、。

オーストリアに来て、おいしいケーキを食べて帰らないなんてもったいない!!そう、歴所の教科書の出てきたハプスブルク家の栄華を極めた時にお菓子文化も花開いたんですねー。ドイツではケーキを表す言葉に2種類あって、バームクーヘンで有名なクーヘンとトーテ(日本語表記だとトルテ)。何が違うんだろうなって思ってたんですが、クーヘンは本当にシンプルな感じのもの。ね、バームクーヘンって物凄くシンプルな見た目じゃないですか。でトーテはクリームがあったり、スポンジの間に果物のがあったりと豪華な感じ。たぶんね、そんなちがい、だと僕は思っています。だから日本のケーキってドイツ語的にはほとんどがトーテなんじゃないかと。ユリ君に説明を求めましたが、説明のしようがない。感覚的なものだからって言われました。

ユリ君、お酒も飲まない、タバコも吸わない、普段の飲み物は炭酸水、毎日8時間以上の睡眠という健康優良児なのですが、甘いもの好きなんです。もちろん僕も。なので、せっかくだからトーテを食べようということに。

ここでユリ君の本領発揮。ホテルやレストラン、末は映画やテレビドラマに至るまでカスタマーレビューを気にするユリ君。そうと決まったら携帯を取り出して検索。「今日は残念ながら評価1番の店は店休日。だけど、2番のところは開いてるからそこにしよう。」と即決。僕はケーキさえ食べれればどこでもいいのでついていくことに。

おー!可愛らしいお店。まるでジブリ映画に出てきそうですよね。御覧の写真が実はこのケーキ屋さんのお店全部。そう。食べるスペースは店全体の3分の1強。テーブルも小さなものが7隻くらいかな?それで僕たちが付いた時には2組の人が待っていました。

待つのか、、、、。実は僕待つのがそんなに好きではないので、「他のところにする?」と言おうとしたのですがユリ君の心はどうやらここに決まったようでワクワク顔。じゃ、と思って待つこと20分。中に入れました。

そしてユリ君はラズベリーたくさんのトーテを。ぼくはこれ。

まー。プロの写真家なのにピンボケ、、、、。右はこれも小さいころから聞いたことがある生クリーム入りのコーヒー、ウィンナーコーヒー。子供のころはなぜ、ソーセージ?って思ってたんですけど、今となればね、ウィーン流コーヒーってことが理解できます。そして左の何かわかります?これね、モンブラン。ちょっと日本の感じとは違いますよね。タルトの底のような記事のお皿に栗のクリームはしっとり感はありますがポロポロとこぼれます。そしてね、この栗クリームに囲まれた中心には生クリームが。そしてそろそろ下のタルト生地だなっていう所にラズベリーの半固形ソースが。甘すぎず、季節感あふれるこの見た目は素朴なモンブラン。僕は気に入りました。

もしオーストリアに行く機会があったらぜひ、ケーキを食べることおすすめします。

 

 

ザルツブルク観光 8-1

昨日は豚の塊肉を2時間半弱火でじっくりと料理、それに味付け卵と茹でたジャガイモを夕食にしたのですが、おいしすぎて。お肉があんなにもホロホロなるなんて。素敵ですね。和食がそんなに好きでないユリ君にも好評で、一安心。今日はその煮汁と、昨夜の残りの豚肉があるのでこれで炊き込みご飯をしてみようかと考えています。

そうそう。僕ってドイツに関して何にもユリ君に会うまで知らなかったんですよね。興味深い国だなとは思っていましたし、リサイクリング先進国だとか、車産業が盛んだとかの知識はありましたが特に観光名所を調べるでもないし。なので、すべての情報はユリ君伝いに入ることが多いんです。特に観光については。僕は基本的にどこに行きたいという願望もなく、ユリ君が「ここに行ってみよー。」というのに金魚の糞のようについていくスタンス。そうするとね、地名とかってドイツ語で教えてもらうじゃないですか。そしてブログで書くときに書かなきゃと思って困ることがドイツ語の音と日本語の表記のあまりの違い。なぜ?って思うくらいに違う。

例えば、オーストリアのラウリス地方の後に宿泊したのがKönigsseeという所で王様の湖って訳なんですが、僕が聞こえる音的にはカタカナにするとクニグゼーって感じなんですよね。それでカタカナにして調べるけどない、、、、。そしたらなんと、日本語だとケーニヒス湖なんだって。その隣町のBerchtesgadenもベヒテスガーデンって響き。だけど日本語表記だとベルヒテスガーデンなんだって。奥深い。この旅とは関係ないのですがKölnという大きな都市があってドイツ語的にはクゥォーンっぽい音なんですが英語だとコロンって音で、日本語だとケルン。困った困った。

さて、僕たちの2番目の滞在地はこの王様の湖。オーストリアのラウリスではアジア人僕一人って状態だったんですが、一気にここでアジア人の大行列。アジア、アジア、アジア。多分ほとんどが中国の観光客。それだからかお店には中国語で書かれてある所も。すごいですね、中国の人でヨーロッパにまで旅行する人はお金持ち感が伝わってきます。みんな来ている服、バック、カメラなどが高級ブランド。バブル時代に日本人がヨーロッパに押し寄せた時もこんな感じだったんでしょうね。

さ、今日もハイキング?って思った人います。実はこの日はねハイキングいかなかったんです。なぜかというと天気予報が雨だったため。しかも初日の夜は至るところで雷鳴が聞こえ、これでもかって程の雨が降っていたので。久しぶりの嵐の天気に遭遇で僕は楽しくベランダの窓から眺めてました。

そんな悪天候気味な天候と、いつも頑張ってハイキングについていく僕のためにご褒美が。それが、ザルツブルク観光。

ザルツブルクはまた、オーストリアに戻るのですが王様の湖からバスで1時間ちょっとでいけるんですね。このザルツブルク一時期はドイツに属していたこともあったのだとか、なので国を超えてもつながりが強いんです。バスはホテル滞在時にくれるカードがあってこのカードでいろいろな割引が受けられるんですよね。例えば観光地の入場料とか、この地域のレストランでのディスカウントだったり。このザルツブルク行きの1時間ほどのバスの旅も割引対象で一人往復で5ユーロ。700円って安いでしょ。

ザルツブルクってどうなんだろ。日本人になじみがあるのかな?クラシック音楽が好きな人は知っていると思うのですがモーツアルトの出身地なんですね。それもあって街中は何かにつけてモーツアルト。あと、ミュージカルが好きな人にもなじみが深いかも。サウンドオブミュージックの舞台になったのもこの街とその周辺なので。そしてこの街の中にある小高い丘の上にはお城が。このお城が街のどこからも見えて素敵です。

ザルツブルクは人口15万人でオーストリアでは4番目に大きな都市です。市内の歴史地区はユネスコ認定の世界遺産でもあるのです。

こんな風にカラフルな建物が多いんですよね。さすがザルツブルク、ここでもアジア人の多さに驚きました。ロンドンに住んでいた時はアジア人だろうが、アラブ系だろうが、アフリカ系だろうが周りにたくさんいたのでそんなにも気にしなかったのですが、ドイツに住み始めてなにせアジア人が少ないので目にすると仲間意識を持っちゃうんですよね。それに圧倒的にアジア人観光客が多いっていうのも目に付くものかと。あんまり有色人種の観光客がアジア人を別にすると少ないってこと。

さてそんな街並みに気になったのがこれ。

可愛らしいお店の看板。さすがハプスブルク家の影響なのかどれも華美。これがねお店の特色を表していて素敵だなって。日本の看板と言えばみんなちぐはぐな色で、自己主張が強いでしょ。周りの景観に馴染ませるというよりも、目立ってなんぼみたいなね。それがここでは統一感があって素敵だなと、街並みも含めて。

もちろん大企業だってちゃんとこの街のルールに従っていました。リスの中の黄色のMでわかりますよね。マクドナルドの看板。

 

最初のころこそ街の中で教会を入ってみたり、卵の殻で作られたクリスマスオーナメントのお店をのぞいたり、ユリ君の好きなマジパンをチョコレートでコーティングしたお菓子を食べたりしていたのですが、人が多い。人ごみ苦手な僕たちは人のいないところを求めて散歩することに。続きはまた、あす。

 

オーストリアを後にしてドイツ南西部へ 7

夜明けが遅いドイツ北西部。朝に起きる時も、ユリ君を仕事に見送る時も闇の中。8時15分過ぎにやっと、東の空が明るい感じが見えてきます。特に今はまだ夏時間が終わっていないので日の出が遅いのですが、、、。やっぱり朝日の上がる中1日を始めたいなってないものねだり。しかも昨夜、僕はなかなか眠りにつくことができなくて、、、。困りました。朝方までひたすら浅い眠りで、、、。ひとりだったらね、ベッドサイドの電気でもつけて眠くなるまで読書と思うのですが、眠りの浅いユリ君を起こすのも可哀そうだし、ほかの部屋へ行くのも面倒だしで眠れない頭のままいろいろな考え事をして朝を迎えた感じです。

だからかちょっとだけ、頭の中に霞がかかった感じが。今その霞の中でこの文章を書いている、こうやって文字にすると素敵に聞こえるから面白いですよね。少し濃いコーヒーで作ったカフェオレがゆっくりとお腹へと伝わっていきます。台所では今日の夕飯のための豚の塊肉がゆっくりと煮こまれている、そんな平和な僕の火曜日の午後。

穏やかな時間も必要ですよね。昨日のブログに書いたように、サウナと温水プールでハイキング疲れを癒して、次の日にはオーストリアにさようなら。と言ってもね、次の目的地はそこから車で2時間もかからないドイツの南西部。ドイツ地図を見るとわかるんですけど、南西部に本当にポコって飛び出した部分があるんですよね。それが目的地。

ただその前にユリ君がある物を見つけて、、、、。なんでもね、冬場はスキー場で、だけどそうなると夏場の収入がないので作ったらしいのですが、それが一人乗りのローラーコースター。なんかね、山の頂上からレールが下りてて、その一人乗りのコースターに体育座りのような感じで座って股の間に棒があって、それがブレーキ。それで滑って降りてくる。もちろん、レールの上を乗ってくるので崖に落ちたりはしないんです。

山の上まではスキーリフトか自分で頂上まで登るかの2つ。ユリ君はもちろん歩きを提案。僕もコースが見たいので歩くことに。頂上までは歩いて1時間ちょっとかな?

僕たちが付いた時は曇り空だったのですが、朝に雨が降ったようで雨が降る場合はこの乗り物中止なのだとか。最初は、「そりゃ、雨だと人もこれには乗らないだろうしね。」と運営会社の利益の事を考えての中止だと思っていたのですが、頂上に上る道とこのレールが並行している部分があってこれがかなりの急斜面にあるんです。しかも、看板もあってドイツ語の横に英語でも、「雨が降ってきた場合に直ちに乗り物から降りろ!!」ってあるんです。ということは何か。雨が降ってレールが濡れるとブレーキの利きが悪くなるとかそういうこと?それでこの急斜面を下りるとなると命の危険さえあるのでは、、、、。なんて不安になる僕。

すると上のほうから金属音が。どうやら誰かがこの乗り物に乗って滑ってくるよう。心配そうな僕を励まして、「大丈夫。誰かが下りてきてるから、見てみればいいよ。急カーブではスピードを一気に落とせるのもわかるはずだから。」というと確かに向こうから男性が下りてきます。それが、早い早い。急カーブ+落下の部分なんて一瞬。なんだ、今駆け抜けたものは!!みたいなスピード。

「いまのはたぶん、係の人だね。ブレーキかけてなかったもん。」ってもうそんな慰め通じません。山の途中で僕は引き返して、ユリ君だけが頂上から優雅に下りてきました。ユリ君って本当に勇気あるんですよね。仕事の訓練でもヘリコプターの中に入って逆さにされてプールに落とされてそこから脱出とかあるので、こんなの朝飯前なのでしょうが、、、。

その後は次の宿へと足を進めました。このホテルはなんと朝食と夕飯付き。そしてなんともかわいい見た目。

部屋も広々で、ベットのエリアとくつろぎスペースがあるのは嬉しい。ただ、バスタブはなし。けど、このくつろぎスペースのソファと椅子が本当に素敵な座り心地で最高でした。