ハイテク君とアナログ君

週末はかなり冷え込んだドイツ北西部。日曜日の朝はマイナス7度。運河の大部分が凍っていました。だけど太陽はサンサンと降り注いでいたのでユリ君と走りに出かけました。それが太陽の性だからなのかわからないのですが、すべてがくっきりと輪郭をもって見えていつもは気が付かないこと、例えばある家の庭の木の大きさとか、ある家の大きな窓とその中のゆったりした雰囲気などが見えて新鮮な気持ちでした。これも春に近づいているという証拠なのかな?

春の気配を最近は至る所で発見します。例えば僕の家のなかの植物の新芽が伸びてきたり、クロッカスの緑が地中から結構伸びていたり、日が暮れるのが遅くなってきたたり。それとともに太陽の光が強い分、家の中の埃が気にもなりますが。そこも何となく愛らしいなって。

ユリ君と僕のとの違いと言うと、ユリ君はハイテクで僕はアナログっていう所かなって思います。未だに開いていないロンドンからの荷物の大部分を占めるのは本、CD、DVDなのですがユリ君は音楽、映画はパソコンで、読み物は電子書籍。僕は腕時計の短針と長針のついた腕時計で時間を確認しますが、ユリ君はケータイ電話。僕は日記などの書き物や買い物リストはペンと紙で、ユリ君はすべてケータイで。その違いが面白いなと思います。

僕達4月に引っ越しをするのですが、ここでもハイテク君とアナログ君の違いが。

僕は子供のころから模様替えとかが好きだったんですよね。自分の部屋の大きさ、すべての家具の大きさをはかって、縮尺を決めて図面を作ってそこにその時のテーマ、”探偵の住処”とか、”都会の喧騒から田舎に逃げてきた人の部屋”とかで家具の配置や役割を決めていたんです。

三つ子の魂百までなのか、今回も僕たちのアパートの図面が写真でオーナーから送られてきてそれをもとに紙面に起こして家具も測って、好きなところに配置できるように切り抜いて準備完了。ユリ君に見せたら、”よく頑張ったね。”って言ってくれて誇らしく思ったのが1っか月ほど前。

最近引っ越しが近くなってきたのもあり色々な家具とかを調べている僕。そんな僕の行動に気が付いたのか、先週末にユリ君のパソコンの画面にオーナーから送られてきた設計図が。”どうしたんだろう?”と思ったのだけど何も聞かずにいたんですね。すると1時間後に何か不思議な、けど見覚えのあるものが。

ユリ君がパソコンのソフトで3Dで引っ越し先のアパートの間取りを作成していたんです。しかもね、家具だって配置出来て、何といっても3D、、、。これには負けてしまいました。本当にパソコンで色々な事が今の時代って出来るんですね。

ピョンチャンってかわいい

平昌オリンピックが後半に入って、メダルの数も日本勢増えてますね。平昌って漢字で書くと男らしいけど、音的にはピョンチャンってかわいい日々ですよね。

スキー大好き人間のユリ君。スキー旅行の半年前からユーチューブのスキー動画、山からヘリで降りてそのままスキーで下降するみたなのを見せられ続けていた僕。なので、オリンピックが始まってからテレビ三昧かなっていたのですが、そんなこともなく。”あれ、ドイツは冬季オリンピックはそこまで盛り上がらいのかな。”みたいに思っていたんですよね。

それで日本の金メダルが決まった日、”日本金メダル取ったよ。”って伝えると、”お。よかったね。”みたいな返事の後に、”ドイツはメダルチャート一番だけどね。”との返答が。”何?”と持ってみると確かに堂々の一位。只今はノルウェーに抜かれて第2位ですが。金メダル13、銀7、銅5と輝かしい成績。それなら夏のオリンピックの前回であるリオ五輪でのメダルで比べてやると調べるとドイツが5位で日本はその次の6位。

ドイツって意外とオリンピックのメダル量産国だったんですね。

リオのメダルを取った協議を見ると、馬術、カヌー、射撃が強いらしく3つの競技だけのメダル数が17個。射撃っていうのがドイツっぽいなとは思います。意外なところで卓球団体が女子銀、男子が銅と強かったこと。卓球=アジア勢と思っていたのでびっくりです。ブレーメンに行ったときにスタジアムのポスターで、”ドイツナショナルチーム来たる!”みたいなのがあって、”いやドイツのナショナルチームなんて。”と思っていましたがこんなに強かったとは。反省。

冬はどうなのかなって見てみるとバイアスロン(クロスカントリースをして射撃)やルージュやボブスレーのそり系の競技が強いようです。後はジャンプとかクロスカントリーが。滑降、回転などのアルペンスキーはドイツはどうやらメダルはないよう。確かにアルペンでメダルを取っている国々は素敵はスキー場が多い国(オーストリア、スイス、フランス)が沢山。ユリ君もスキーに行くならドイツはないというくらいにドイツのスキー場はそこまで面白みがないのだとか。スロープが緩やかすぎるらしいんです。だから、アルペンでメダルがドイツ勢が取れないのも何となく納得です。

今夜はユリ君を誘ってオリンピックでも見ようかな。

 

ユリ君のスポーツ精神はフェアなのか?

また新しい週の始まりですね。2月も後半に入って、春の訪れを感じさせることが多く目に入るようになってきたように思います。外の木々は固く閉じているけれども新芽のつぼみのようなものがつき始めているし、鳩のつがいはまだ葉っぱひとつない木に巣作りをしていたり、地面には春の訪れを告げる花、スノードロップが至る所で花をつけていたりと見ていて心がスキップしてしまう今日この頃です。

と言っても気温はまだまだ寒いんですよね。最低気温はマイナス1-3を行ったり来たり、あと日本と違って温暖の差がないので最高気温でも今日はあったかいなと思っても3度ぐらい。日本はこの時期、暖かな日だと13度ぐらいまで上がったりしますよね。それがね、ここでは皆無。頑張って7度ぐらいでしょうか。今、この、街の週間予報を調べてみたら週末に一気に気温が下がって最低気温マイナス6度、最高零度だそう。これはまた運河の水が凍りそうです。

そんな寒い日は家にいるのが一番なので、週末も市場やスーパーに買い物に行くのと、走りに出かけたほかはただただ家の中で。前にも話したと思うのですが、ユリ君が勧めてくれて僕もハマってしまってゲームがあって、Civilization 6という自分の国をもって政治、宗教、文化機関や科学技術などを自分で決めて国を作っていくという物なんです。この6の改訂版が最近出て2人で同じ地図上で同盟国同士として戦っているんですが、正々堂々のスポーツマンシップって何だろうって思ったことがあって。ま、ゲームがスポーツかと言うと賛否両論あるでしょうけど。

僕とユリ君の国は同盟国なので、お互いに兵を送って戦争をして領土を奪うと言う事はなのですが、お互いの敵を一緒に攻めると言う事はあるんですよね。その敵の領地が僕とユリ君の国の間とかになると、その敵国にある数個の領地を一緒に奪い合うことがあるんです。

僕は自分の領地に近いところ2つを攻め入っていて、ユリ君も自分の領地に近いところを攻め入っている。僕の頭の中では、”なるほど。ユリはあそこの領地を欲しいんだな。じゃ、邪魔をしないでおこう。僕はこの2つの領地に集中、集中。”と2つの都市を攻撃してもうすぐ陥落と言うときに気が付くと隣にユリ君の騎兵隊が。そしてユリ君が最後の止めの一発をいれてこの都市はユリ君のものに。”なんで、僕が陥落した都市を横取りするんだよ。”って非難するけど、”だって、僕もここの領地がほしかったんだもん。それに攻撃は順番ずつだから、それを考えていればTakの手に落ちることだってあったんだからさ。”と悪びれもしないんですよね。

もちろん僕は不機嫌になったのは言うまでもないんですが。

けどね、考えてみたんです。ユリ君のあの横取りはフェアかアンフェアか。スポーツマンシップだったのか。

ユリ君、ドイツ人のステレオタイプがそのようであるようにルールにはきっちりと従うタイプなんですね。ここは本当にはっきりしていて、もし他人がズルをしていようとも自分はルールに従う。そんなタイプ。なので、なぜユリは僕が明らかに攻め入っている場所にまで来て、土地を奪い取っていったのか。と考えて気が付いたのは僕が勝手な思いやりで自分の中の正義を作っていたなっていう事。”ユリ君が、あそこの領地を取りたいなら僕は手を出さないでおこう。僕はじゃ、こっちを取るからユリ君もわかってくれるよね。”って勝手に頭で自分の正義を作っていたんですよね。それを度返しされたものだから、不機嫌になってしまった。ただ、ルールの観点で言えば何問題もないわけで。戦争中になったらどこの領土に攻め入っても問題はない。つまりスポーツマンシップにのっとったフェアプレイであるという事。

ユリ君と生活してて最近気が付くのが、勝手な思いやりを正義にしてそれをフェアとして生きている自分がいるなって気が付くことが多いんですよね。これ、日本人的な特徴である思いやりの精神から来てると思うのですが、それをユリ君に求めてもいけないし、それを僕が鼓舞しすぎてもいけないんだなっていう事。その間の丁度いいところをお互いが時にぶつかり合いながら探しているように思います。

 

忘れててゴメンね。

ここ数日間は寒いけれど晴れていて心地が良かったのんですよね。それで走りに行って来てユリ君に”気持ちよかったよ。”ってメッセージを送ったら、次の日は雪、雨と下り坂だよ”って返信があって。その通りの天気になりました。あの穏やかの冬の太陽はどこへやら。朝方から雪が降ったようで7時前に仕事に出かけて行ったユリ君を見送った時にはうっすらと雪化粧をしていました。午前9時ごろまでは時に吹雪の様になっていたのですが午後からは霧が立ち込めているのか、ぼやけた白い幕が街を覆っています。

さて、昨日はバレンタインデーでしたよね。イギリスドイツもこの日をお祝いするのですが、義理チョコはないし女の子が男の子にチョコをあげる感じではないんですよね。好きな人のプレゼントをするって習慣で花が一番の贈り物でしょうか。

僕はこの商業じみたこの日がそんなに好きではないので、ミニと付き合っていた時は何もせずに普通の日だったんですよね。だから、ユリ君と一緒に住み始めて最初のバレンタインだったのですが何もしないでおこうって思ってたんです。ユリ君からも何の相談もなかったし。

ユリ君が帰宅して僕のいるリビングには入ってこずにキッチンに直行。変だなっておもってキッチンを覗いてみるとユリ君とともに大き目の細長い段ボール箱が。”小包が届いていたみたいだよ。階下の人が受け取って玄関先に置いておいてくれたみたいだよ。”といわれ、”いったい何だろう?しかも僕にあててなんて。”ってここでもピンと勘が働かない僕。

ちょっと考えて、”あ。バレンタインデーか!!”って開けてみるとバラの花10本、かわいい熊の置物、小さなボトルのスパークリングワイン、そして板チョコが中に入っていました。メッセージにはドイツ語でかかれていて。最初の時にイギリスへ送った花束の様にこの花束もまたそれ以上の喜びを得れますように。”みたいなロマンチックな文面で、何とかわいんだろうと思ってしまいました。

ってここで気が付いたのが、これで僕たちが離れては過ごしていたけれどバレンタインデーは付き合って3回目なんですよね。1回目はドイツから宅配でバラの花が送られてきて、去年はバレンタインデー前に僕を訪ねてきて白いバラの小鉢を買ってくれたなって思い出して、、、。それなら今年もあるよね。なんで忘れてたんだろう。ひどい男だななんて思ってしましました。

ただね、ちゃんと大事にしてるんですよ。最初にもらったバラの花束の2本はドライフラワーにして今もこのアパートにあるし、小鉢のハート形の入れ物もある。ただ時に記憶がすっぽりと抜けちゃうんです。

ごめんね、ユリ君。来年こそはロマンチックに演出するからね。そんな反省の今日のブログでした。

遠回りも悪くないのかも

ドイツとイギリスのどちらでも言える事なんですが、寝ている間に喉が渇くんですよね。多分口を開けて眠っているからなんでしょうが。面白いことに日本ではこれがなくて、、、。やっぱり日本って湿度が高いんですね、夏でも冬でも。なので枕もとの水は僕にとっては必要不可欠。最近思うのが悪い夢を見た後って喉が渇いてたりするので、この乾きが悪夢の元なのかなとも、、、。昨夜も悪い夢で目が覚めて水を飲んで一呼吸。その夢の何が僕の感情を揺さぶるのかなと考えながらいると、確かに内容はちょっと悲しいもんだったけれど”人生遠回りをしていいんだよ。”っていうようなメッセージ性があるなって思えたらなぜだか妙に合点がいってその後すぐに眠りに落ちることができました。

どうです、人生の遠回りしてますか?

これは世代によるのかもしれませんが、僕が子供の頃って効率性を重視されていたように思うんですよね。計算ドリルを5分間以内により多く解いたがいいとか、自習ノートの1日のページ数が多いほうがいいとか。だけど僕より少し下になると俗にいうゆとり世代。彼らと仕事をしていて思うのはスピードでなくてその内容の濃さだなって思うときがあります。洗い物とかの時に僕たち世代はスピード勝負で85パーセントぐらいの綺麗さでOK。だけどゆとりの子たちは時間内に終わらないかもしれないけど100%の綺麗さにこだわるみたいな。僕の周りの子を見ただけの観点からこの話はしているのでもしかしたら違うかもしれないけれど、そんな風に思えるんですよね。

なので、僕たちの世代はA地点からB地点に行くのに最短距離を探そうとりかかっちゃう。これは様々な事に当てはまって、効率性ナンバー1みたいな考えがやっぱり抜けなくて。けど、ブログを読んでいれば分かるように僕のドイツでの新生活って効率性とはかけ離れたようなところにあって、社会での出世や給料の多さが人生の成功のバロメーターであったとしたら、ものすごく底辺であることは間違いないのですが。その物差しでは生きていかずに自分の物差しで物事を見て判断していこうと生きてきているつもりなので、その考えには屈しないという意気込みもあるのですが。時にこの効率性優先の考えが頭を占領するんですよね。

”大丈夫?ドイツに移り住んでほとんどお金稼いでないけど。”とか、”36歳からの語学学習って本当に役に立つレベルまで持っていけるの?趣味程度になちゃうんじゃないの?”とか。考えたらきりがないんですけどね。

普段は”これが僕の決めた人生。好きなように生きてやる。”って猪突猛進的な思いで生きてるんですが、やっぱり頭の片隅にはいるんですよね。”効率性悪いんじゃない、この生活”って思っている自分が。だから今日の夢は助かりました。夢の中に出てきたおじさんに、”最短距離で行っても距離が短いだけでゴールは一緒なんだから別に遠回りしたっていいんだよ。と言うか君は遠回りを選んでいるんだから。”って。

遠回りした分、長い道のりになるけれど長い分そこで出会う人の数も経験も増えるのだろうから、それを自分の武器にしていこうと思う水曜日の朝でした。

窓辺から遥か地に思いを馳せる

穏やかな晴れの日が窓いっぱいい広がっています。太陽の光を窓を通して感じるのですが、その光線が暖かで。穏やかな風もそよいでいて、”春だな。”って思ったりするのですがこれはあくまでも部屋の中からの感想で、運河の流れの鈍いところでは氷が溶けずに残っています。このブログを書き終えたら、近所のスーパーに買い出しに行こうかな。冬場の太陽を全身に浴びてこようと思います。

人の感情って些細な事で上下するって思いませんか?どうなんだろう。これは個人差があるのだろうけど、僕はその振れ幅が大きい気がするんですよね。今まで楽しいなと思っていたのに、突然に悲しい気分になってたりして。その理由があるわけでもないので、”なんでこんなにブルーなんだろう?”なんて自問をしてもその答えは出なくて。それに付き合わなきゃいけないユリ君は大変だろうなって思います。

そんな時って僕は音楽が物凄く助けになって。20代の時は自分が歌うことによって気分が上がっていたんですよね。家の中ですきなうたを2-3時間歌うとどうにかスッキリとする感じがあって。それがどうやら30代の後半に入ってくると変わってきたようで、言葉のない音楽をよく聞くようになってきました。今までは聞きもしなかったクラシックのチェロやピアノの数種類の楽器で奏でられるものとか、ジャズもその一つ。ジャズは夜明け前に聞くと本当にその音の世界から想像できる景色が素敵で。なので、朝に聴くことが多いかな。

朝の書き物をして、9時ごろから運動をするのが僕の大体のスケジュール。今日はストレッチや腰などの運動と、体幹を鍛える運動を。その音も似と選んだのがネイティブアメリカンのフルート曲。これが本当に素敵で、ストレッチしながら色々と考えちゃいました。

主な考えは僕がよく訪れたアメリカの地方都市、アルバカーキ。ここには何かあるたびに訪れて、ミニから別れを切り出された時も一ヶ月ほど滞在した場所。アメリカの南西部に位置してニューメキシコ州で一番大きな街。スペイン文化を色濃く残し、そこにネイティブアメリカンの文化もあり、また近代文化の影響も混ざって不思議な空気間の街なんですよね。四季もはっきりしてて、夏は猛暑、冬は極寒。

この土地のいろと、建物が印象的。大体において一戸建て平屋が多くて茶色いアドービ建築を似せた建物が至る所に見られて、遠くには高い山が。そしてある方角の山は赤色。この山肌が太陽に色を染められる時が綺麗で。車で少し走れば全部の山が真っ赤で、山の頂上は平らと言う景観も見られてこの州につけられたニックネームの様に魔法の土地と呼ばれるのにふさわしい場所。

暖房で温められた部屋の中から運河の流れを目にし、遠い土地であるアルバカーキの思い出に浸っていたら、ものすごく恋しくなってしまいました。なんなんでしょうね、突然に表れるこんなメランコリーな気分は。今日はその思い出にどっぷり浸ろうかと思います。

Tak流のおもてなし

週末が終わりましたね。寒さがまだ続いているドイツ北西部。昨日寝ている時に何かカラカラと音がするな雨だな、って思っていたのですが。どうやら雹が降っていたたようです。今も小雪がちらついていて風にふわふわと舞いながら窓の外を動いています。まだ寒さは緩まないようですね。ただ気温は氷点下を下回らないとの事なのでそこは嬉しいなと。

先週末は色々と新しいことがありました。

まずはインスタグラムを今更ながら始めました。なぜ今までしてなかったの?って言われるんですよね。写真家と言うお仕事もあるので。実は僕の前の携帯のカメラの質が物凄く悪くて、、、。プロの片隅にいる身としては少しでもちゃんとした写真を投稿したいというのもあって、新機種になったこの時を機に始めることに。新機種と言ってもユリ君のおさがりなんですけれどね。それでも写真の質の高さ。ビックリです。日記のような感覚で1日に1回ぐらいアップできたらいいなとは思っているのですが。僕の日常がもう少し、わかる内容にしようかなって。例えば、道で歩いてふと見つけた景色とか、その日の夕飯だとか。数行の文章とともに皆さんにお届けできたらなと思っております。興味がありましたら takazumiuemuraで検索してもらえれば出てくるかと。

後は、このユリ君と2人暮らしのアパートに僕の友達がロンドンから泊まりで遊びに来てくれました。僕が引っ越してきてから、このアパートに寝泊まりする人は僕達2人だけだったので他の人がいるというのがなんとも新鮮で。僕たちの出来るだけのおもてなしをさせてもらいました。

ブレーメンに着いた僕の友達2人。この2人とはもう長い付き合いで5年ぐらいかな。気心知れて、頻繁にあっているわけでもないのだけれど会えばその離れていた時間を感じさせないものがあって、一緒に過ごすのも楽な2人。ブレーメン駅で待ち合わせをして一通り観光をしました。準備がいい彼女たちはちゃんとブレーメンの観光名所をプリントアウトしてきていたのでそれを見ながら進むことに。物凄く可愛い雑貨屋さんで、チョコレートの試食をさせてもらったのですが本当に驚くぐらいのおいしさで3人とも即購入と言う僕たちの単純さ。けどね、これは本当においしくてキャラメルの小さなかけらが入ったトリュフ。口の中でリッチに少しづつ溶けていくのが極楽。ユリ君のお土産に僕は購入しました。レストランはドイツ料理を。片言の英語をしゃべるおじさんウェイターに気に入ってもらって3人とも食後酒をただでもらちゃいました。多分、彼の中では僕たちははるばる日本からやってきているという設定になっているようだったので、そこは訂正せずに。

僕の街へ着いたのは午後5時過ぎ。ユリ君が車で迎えに来てくれました。そして夕飯はレビューランキングこの街で第2位の魚料理店に。と言っても田舎町だからそんなにたくさんのレストランがないんですけどね。僕も初めていくレストランで、久しぶりのカレイを食べました。骨が多くて大変だったけど、おいしかったー。

土曜日は僕がケーキを作り、ユリ君が夕飯を担当。観光をメインとすると何にもないと言っていいほどの僕の街。近所のスーパーに行ったり、市場を探検したり、運河沿いを散歩と都会暮らしの2人の経験できないような穏やかな田舎暮らしを体験してもらうことに。昼ご飯は塩漬けの半生の魚を挟んだサンドイッチを屋台で。

そして日曜の夕方に2人はロンドンへと帰っていきました。どうだったのかな、楽しんでもらえたのかな?もし僕のところに遊びに来たい人たちがいたら、こんな風に”田舎生活の楽しみ方”というものしか提供できませんのでご了承ください。

銀世界の作り方

雪て意外と早く積もるものなんですね。今朝、それを発見して驚きました。雪国に住んでいる人は、”そんなのあたりまえだよ。”と思われるかもしれないけど、、、、。

今朝もいつもの様に6時15分に目覚めて、ユリ君がシャワーを浴びている間に、朝ご飯の支度を。外を見てみると雨だけど、何となく雪もいるのかな?っていう天気。地面はアスファルトが群れているだけ。ユリ君と朝ごはんを食べてユリ君は出社。僕はいつもの様に窓から見送って、温かな紅茶を作って日記などの書き物を。その後、冷たくなった紅茶も残り少ないので新しい紅茶を入れようと立ち上がって、窓の外をみたら銀世界に。

時間で言うと1時間ほど。一面が真っ白でした。積雪の量はそんなにもないのですが、こんなにも短時間でこの白さになるのかと感心しました、その30分後には雨が降り、今は雪の姿さえなくなってしまいましたが。僕の中では、”一晩かけて”みたいなイメージを持っていたのでその事実が物凄く新鮮でした。

さて、この田舎の町に友達が遊びに来ることになりました。2人は来月イギリスから、そして1人は4月終わりに日本から。僕にとってこの町に友達が来るのは初めてで、ドキドキ。

問題はね、この町は何もすることがないという事。ロンドンならば公共の交通機関がいっぱいあるし、その頻度も多い、そして観光名所が何でもある。ただこの町は、、、、。北海以外には何もないかも、、、。と言う所なので。近くの大都市も電車で2時間半。どうしようと思って、素直に告白。”何もすることないけど、何もせずに心の休暇をするには一番だよ。”と。

やはり僕の素敵な友達。”それがいい。”との優しい返事。なので、観光名所には行かず僕の家でひたすら、穏やかに過ごすことにしました。もちろん、北海に散歩に行ったり、ドイツのスーパーに探検に行ったりはしますけれどね。

基本的には家にいて、ケーキ作りをするとか、ソファーでチーズフォンデュのようなみんなで楽しみながら食べれる食事をするとか、温かな飲み物で取り留めのない話をずっとすると言うのがメインのイベントになるかと。

そんな休暇でもいいのなら、いつでも、だれでもウェルカムです。

朝起きたらば

朝起きたらば薄っすらと雪化粧をしていたドイツ北西部。昨日の夜に降っていた雨がいつの間にかに雪に変わっていたようですね。その雪のためか、いつもよりぼんやりと明るいリビング。温かな紅茶をもってしばらく窓辺から運河と、その向こうにある雲を眺めていました。朝にぴったりなジャズの音楽が耳に心地よくて、こんなどんよりの曇り空も悪くないなって。

すると突然に空のトーンが一つだけ下がって、雪が降り始めました。水分を多く含んでいるのか雨のような感じで縦に降る雪で、車や犬を連れて歩く人々がその雪のなかを歩いて行く姿は情緒がありますよね。

僕がよく読むブログの人からのコメントで、悪天候ばかりの愚痴を言ってると気分も落ち込んでしまうよね。とあり。確かにそうだなって イギリスやドイツなど、冬は本当に暗いんですよね。しかもお日様の顔をあまり見ることもない。だから何かと悪天候に文句を言ってしまいたくなるんですが、こんな曇りの雪の日は素敵だし、あまり見ないからこそ時に顔を出す冬の太陽を物凄くありがたく思える。この薄暗い冬も込めて愛さなきゃいけないんだなって。

そう思うと、人生も恋愛にも同じことが言えるのかもしれませんね。生きていると晴れの日ばかりじゃなくて、曇りの日や嵐の日だってあるし、パートナーだって自分と違った価値観を持っているのでぶつかり合う日もあれば、何となく意地悪になってしまう日もある、だけどそれをも含めて、愛していかなきゃいけないんだなって。強風の日があって、雨があって、台風もあって、時には全身ずぶ濡れで、もう耐えられそうにない日もあるけど、突然の太陽の光に、”あー。こんな日もあるよね。暖かで、穏やかで、気持ちがいいな。”って思える日もあるという事。

うーん。生きていくって本当に奥が深いですね。

さて、家の引っ越しがだんだんと本格化してきました。

昨日、オーナーからインターネットに関する返信が。僕は詳しくはわからないのですが、どうやら高速のインターネットは家の近くまで来ていて、その数十メートルの差で僕たちの引っ越したいビルには届いていないらしいのです。ただ、この高速インターネットの配線をその数十メートル先から延長して僕たちの敷地内に入れ込めば高速インターネットも受信可能に。ただ、費用はここのオーナー持ちになるとの事。決して安い値段ではないのですが、このオーナーがその費用は負担をすると言ってくれたので、じゃ契約をしましょうかと動いているところです。4月中旬の引っ越しになるようです。

なので時間があれば新しい家具はなにを買おうかウェブサイトで調べている感じかな。これが楽しすぎて、あまりのめり込まない様にはしているんですけどね、、、。ひとまず欲しいのはダイニングテーブルかな。片側はベンチシートにして、反対側は椅子を2脚。その後、余裕が出来たら新しいソファーとか本棚かな。そしてワードローブ。うーん。出費ですね。ちゃんと考えながらいかないとね。

あれ。いつの間にか雪がやんで、晴れ間がのぞいています。素敵な1日になりそうです。

 

 

引っ越しの行方と、日曜日の幸福

週末が終わって、また新しい週が始まりましたね。素敵な週末になりましたか?僕の週末は土曜日は忙しかったものの、日曜日はゆっくりとした1日になりました。

まず土曜日は、もう一つのアパートを見てきました。ここは本当に田舎で、駅までは徒歩8.5km。”かなり気に入ったら”と言う確認をユリ君と互いにして、見てきました。かなりの広くて寝室が3室、今、ダイニングテーブルがおけるほどのキッチン、ただここに住む自分が想像できなかったんですよね。僕はこのインスピレーションを大事にするので。ユリ君としては、家のすぐ近くの道が交通量が多いのに、寝室の窓がその近くであるのが嫌だったらしく、帰りの車の中でここは違うねと言う事でお互いの意見を確認。

その後、ユリ君の仕事場の近くの駐車場で車を充電。ユリ君の車はハイブリッドで、何かあると充電したがるんですよね、、、。なので、そこから金曜日に見たアパートを見に行こうと片道1時間、往復2時間歩いてもう一度見てきました。こんかいは外回りを重点的にチェック。建物の経っている方角をみて、太陽光は入ってくるかとか、その建物の周りの家々の様子や、近くのスーパーの品ぞろえなど。

2時間と言う長い歩きでしたがアパートについて、ユリ君の仕事についてなどずっと話していたので、その関係がまたいいなって歩きながら自分一人で考えていました。お互いに伝えたいことがあるって言うことは素敵な事ですよね。

帰り着いたのが夕方の6時半で、夕飯を作り始めても遅くなるからとピザをオーダー。このピザが家族用のかなりの大きさで、しかもチーズもたっぷりだったのに、ものすごくおいしくて二人で完食。だけどその後はお腹が苦しいほどにパンパンに。

なので、ユリ君と日曜は穏やかに過ごそうねと決めて、少し遅めの朝ごはん。

パンケーキにラズベリー。仕上げに少しだけの粉砂糖を振って完成。日曜日に作るパンケーキは僕の中で、穏やかさと幸せの象徴。それからは特にするわけでもなく、昼ごはんに。昼過ぎから少しずつ晴れてきて、太陽の光が街を照らし始めました。太陽を浴びることも含めて、走りに出ることに。かなりの寒さでしたが、太陽光が目に眩しくて、冷たい空気が肺に入ってきて気持ちよかったです。

夕飯はユリ君と一緒にボロネーズソースづくり。その過程で、アパートの話になって、、、、。”金曜日のアパートにする?”って話になってそれからメールをオーナーに。遅いネットの件もオーナーがどうにかしてくれるという電話も土曜日にあったし、ユリ君なりの解決策もあるようなので今のところ問題はなし。

オーナーからも、”ぜひ”との返事をもらって、引っ越しが半分決定しました。

引っ越しはすぐにではなくて4月のの半ば。それまではここでの生活を楽しみたいと思います。