優しい味は心にしみる

水曜日、週半ばですね。皆さん元気にしてますか?どうだろう、日本はまだ暑いのかな?ドイツ北西部はもう20度を超えない日がほとんどで、これから先の10日間の天気を見るとずっと雨か、嵐。夏はとっくに過ぎてしまったようですね。家の隣りにある木も葉の色が赤さを増して、秋の深まりを感じさせます。

そんな天気には何か温まるものがいいですよね。そこで作ったのが、野菜たっぷりのスープ。ね。、色からして野菜たっぷりですよって雰囲気でしょ。しかも、作り方もものすごく簡単なんです。

使う野菜は、ネギ1本、ズッキーニ1本、ジャガイモ大2個、セロリ2本、さやいんげん50g。ね、野菜たっぷりでしょ。あとは、これに1Lの水と野菜のブイヨンと塩で味付けをするだけ。

まずは野菜をすべて写真の様なサイズに切りましょう。これを油を敷いた深鍋で数分間炒めます。次に塩、ブイヨン(なければコンソメのもとや、何かのスープのもとでもいいと思いますよ。)をいれて蓋をして沸騰するまで待ちます。沸騰したら、ふたを取り除いて15分ほど火にかけます。この中で一番火の通りにくいのはジャガイモなので、ジャガイモが柔くなっていたらオッケー。一度味を見て、整えてくださいね。

これだけでも食べれるんですが、緑色のスープではないんですよね。この状態だと澄んだスープのままなので。お玉3杯分の具をスープ鍋から取り出して、ミキサーやブレンダーで液状にしてみれば、緑の液体ができるはずです。これをまたスープ鍋に戻せば今度はスープが鮮やかな緑色になっているはず。

ちなみに、この黄色のゴロっとしているのはジャガイモでなくて、パスタの一種。なかにヤギのチーズとほうれん草が入ったトルテリーニというもの。イギリスやドイツでは、スーパーなどの冷蔵の棚にあるんですけど、日本はないのかな?それでしたら、9月のお月見の頃だから、米粉のお団子を入れてもいいかもしれませんね。

トルテリーニを入れるときは一番最後。いれて数分で一煮立ちすれば大丈夫。ね、かんたんでしょ?日本はまだ暑いかもしれないけど、寒くなったらおすすめです。

さて、少し落ち込み気味だった昨日の僕。そんな感じを察してか、ユリ君が小さなプレゼントを。

これ、トフィーというお菓子でアメリカとかイギリスではとよく見かけるものなのですが。日本にはあるのかな?トフィーには硬いのと柔いのがありますが、これは柔いバージョンで、クルミ入り。やわらかいキャラメルって言えば通じるかな。グリコの昔食べて好きだった、アーモンド入りのお菓子に似ていて、ふわっと優しい味、

この箱には、頑張ったね(勇敢}トフィーと書いてあって、励ましのやさしさを感じました。楽しい時を大事な人と過ごすのもいいけど、ちょっと物悲しい時やつらい時はその存在感が2倍にも3倍にもかんじます。

ありがとう、ユリ君。

大声で歌えば、すべてはどうにかなる

新しい週のスタートですね。皆さん、いい月曜日が送れていますか?ドイルは少し肌寒さは感じるものの素敵な晴れの月曜日です。僕は相変わらず朝から早起きで、電話を掛けたり、あるテストを受けたりと忙しく過ごして、今ほっと一息ついてこのブログを書いているところです。

そういえば久しぶりに奄美群島の喜界島に住む友達とも電話で話しました。ヤフーのニュースで50年ぶりの記録的な大雨という記事があって、大丈夫なのかなと思ってメッセージを送ったら、その数分後に電話が。”いま、雷がすごい!!雨もバケツをひっくり返したような感じで振るし、道も水で沈んでいるところもあるよ。どうしようってくらいなんだけど。”との事。話を聞いてみると、喜界島は旧盆のお祭りがっていて親戚、家族が集まって友達の本家のおばあちゃんの家にいるらしいんです。ただ僕の友達は自分の家のご先祖様のご飯をかえるために、1人で一時戻ってきたときにこの雷の嵐に巻き込まれてしまったそう。そんなタイミングで僕のメッセージが届いたので、藁にも縋るおもいで電話したのだとか。久しぶりに話して話題に花が咲き、1時間ほど喋っていました。元気そうで、いつものように明るくて、何より。電話が終わるころには雷もいなくなったと安心していました。

そんな大荒れの南の島とは違って、牧歌的な気候のドイツ北西部。昨日もこんな感じの、素敵な日曜日だったんです。ユリ君も僕も”でかけたい!でかけたい!!でかけたい!!!”病を発症して、いざ出陣。

こんな日は自転車乗りで決定!!

ユリ君が自転車を2台持っているのと、ドイツは本当に自転車専用の道路、それに自転車で巡るルートが多様にあってたくさんの自転車に乗っている人を街中でも田舎道でも見かけるんですよね。チェックポイント様な地図があるところや、休憩所、それにルートを記した標識も本当に沢山あって迷うことも疲れすぎることもないように出来ています。田舎の町で迷ったら、そこら辺の人が”どこどこに行きたいなら、その道だよ。”とか教えてくれたりと親切。なので、ユリ君とのサイクリングはこれで3回目。僕たちの新しい趣味になりつつあります。

ルートはいつもユリ君任せ。僕は後ろをついて行って、”うわー。綺麗な家だな!!”とか、”牛がいる!羊がいる!ポニーがいる”と騒いでいるだけ。お笑いで言うとユリ君が突っ込みで、僕が完全なるボケです。

今回は今までで1番完璧なルートだったなって思います。小さくメルヘン的な小さな集落をいくつも見れたし、対岸のオランダを見ながら潮風かおる道を通ったり、両脇に木が整然とならんだ木陰の道を通り抜けたりと様々な風景を楽しめました。

”天気が良くて、気持ちがよかったね。けど、かなりの距離を走ったね。”と聞くと、ユリ君から”きょうは60km走行したよ。”と言われビックリ。僕の中で60kmって物凄く、果てしない距離って感じがあって、車や電車なら60kmねって思えるけど、自転車でってなるとね。だけど意外とそこまで苦になる距離ではないなってことが今日の経験で分かりました。

自転車に乗っている間、もちろん2人で喋ったりもするんですが喋っていないときもあるわけで。そんな時僕は1人で歌を歌っていました。だってあまりにも牧歌的だし、人はあまりいないし、開放感がたまらなかったから。

最初は、”線路はつづくよ”とか、”おかをこえゆこーおよー”などの旅の気分が出る童謡を歌って、その次にTKの歌、篠原涼子のLady Generationや hitomiの Go to the Topなどを口ずさみ、そのあと山口百恵や中森明菜など最近なぜか聞いてしまってハマっている昔の歌姫たちのシリーズに突入。”そういえば、男性歌手の言うた歌ってないなー。”と思って、福山雅治の桜坂や、ユズの夏色を。けど、一番ペダルをこいでいてあったのは大黒摩季の熱くなれ!かなー。

そんな半大声で歌っている僕を横目に何にも気にしないユリ君。彼の唯一知っている日本語の歌、”ポニョ、ポニョ さかなのこー”って歌ってました。歌も歌えたし、体も動かせて、素敵な景色も楽しめる。サイクリングおすすめですよ。

夕飯はユリ君が作ってくれたので、僕がデザートを。

フルーツはざく切りの桜桃とラズベリー。白いのはムースなんです。ムースって意外と簡単できるんですよ。まずは卵白1つを少しツノがたつまで泡立てます。ほかのボールのホイップクリーム150mlと砂糖40gをいれてこちらも軽くツノがたつまでかき混ぜてください。後は先ほどの卵白を入れて混ぜればできあがり。ただしこの時、かき混ぜるのでなく、やさしく織り込む感じで。後はそのまま食べてもいいですし、このように果物を入れてもオッケー。無0スはそのままにしても、果物と一緒でも15分ぐらい冷蔵庫で冷やしたがいいですよ。

自己自讃的過ぎなのかも

週末ですね。昨日の夜はユリ君が昔の同僚と飲みに行ったので、僕は1人でユリ君のおすすめのコンピューターゲームをしてました。もともとゲームなどはしない僕なのですが、”これ、面白いよ。きっと好きなはず。”と言われ、特にすることもないのでやってみると、”おー!!!面白い!!!”気が付いたらユリ君が帰ってくるまでしてました。そのころには目が疲れすぎてびっくりなほどに。ほどほどにしておかないといけませんね。

そして今日の土曜日はいつもよりも朝寝坊。僕は9時前に起きたのですが、ユリ君はどうやら8時ごろから起きて隣でネットのニュースなんかを読んで過ごしたようで、僕が起きると同時にシャワーを浴び、朝ご飯を作ってくれました。僕たちの料理当番は平日が僕が作って、週末がユリ君という分配。

今朝の朝食はブロッヒェン(日本で言う食パンでなくて小さめの塊のパン。)に香辛料たっぷりの目玉焼き。やっぱり、人が作ってくれるご飯というものを何でもおいしいですよね。自分で作るよりもおいしく感じるのは心理的なただの錯覚なのか、どうなのか。ものすごく最近そのことが気になります。

土曜日の僕たちの日課もあって、それがマーケットに行くことと、掃除。

ドイツの生活も少しづつ現実味を帯びてきて、今日は郵便局で銀口座の手続きに必要なことを終わらせてきました。もちろん、ユリ君の隣に金魚の糞のようにくっついていただけなんですけどね。マーケットは青空市場のような感じでいろいろなお店が並んでます。僕たちがよく使うのは魚屋さん、肉屋さん、卵屋さん、八百屋さんとパン屋さん。今回はパン屋さんで新作のカボチャ入りのパンにしてみました。

掃除はね、僕が平日のなかで台所、トイレ、お風呂の水回りを綺麗にして、週末はルンバが掃き掃除をしてくれるので、床のモップ掛けをその後にすると言った内容。僕の掃除能力は低めなので、ユリ君が仕上げをする感じですね。今日も僕がこのブログを書いている間にモップ掛けを終わらせてました。

掃除の能力って、皆さん高いですか?僕ね、掃除をするのは嫌いでもないし、散らかっているのも嫌なので掃除をするのです。だけでその完成度がよくないみたい。最初はそれに気が付いていなかったんですが、そういえば”あれ、ここの掃除忘れてない。”みたいなことがよくあったなって思い出して。もちろん僕はそこの掃除をしていたので、”あれ、やったよ。”みたいな感じで返事をしていたのですが。

それで、よくみると確かに完璧な綺麗さではない、、、、。

それで、どうしてこんな結果になるのかなって考えてみたんですが、、、、。”掃除をしたという事実に満足”してたんですよね。”今日はよく掃除をしたね。頑張りました。”って自分をほめることに重きがあって、そこが70%綺麗か、100%綺麗かっていう所に重きを置いていないという、自己崇拝型な僕。”褒められて伸びるタイプ”だと自分が思っているので、自分の満足感で、お腹いっぱいになっていたんですよね、(笑)だから、ちょっと最近は反省してもう少し頑張っているんですけれどね。

後、もうひとつ気が付いたことが。掃除をしてる時に勝手に1人で空想の世界にいるなって。こう書くと怪しい人なんですが、、、、昨日は、ユリ君がもらってきて育ててるトマトがあって黄色の花のつぼみが多く窓辺に落ちていたんですよね。それを見てたら、”あー。こうやってトマトの実になったあとは綺麗に咲いてた花は地面で枯れていくんだね。もの悲しいなー。”なんて思っていて掃除をしてたら、中には頑固に窓辺から動かないものも。”そっか、もう少し自分の育った場所でもう少しいたいんだねー。”なんておもってそのままにしちゃうっていうね。物を擬人化しすぎるのやめないと、いけないなー。

皆さんはどうですか?掃除上手ですか?

食わず嫌い的なことって駄目だね

火曜日の朝。ドイツの北西部は、太陽の光眩しくて夏がまた舞い戻って来たようです。今日の最高気温は27度。ヨーロッパ北部にとってはかなりの真夏日です。日本はまだ暑い、、、っていうという話はあるでしょうが、それどころではないですよね。北朝鮮のミサイルの話。今朝も6時に起きてユリ君と朝ごはんを食べていたのですが、”北朝鮮が日本に向けてミサイルを発射したみたいだよ。”との事をブツブツ。詳しい情報を彼にせがむと、日本の上空を越えて海に落ちたとの事。フェイスブックにもその事についてのアップデートが沢山。世界が落ち着いていない状態で、この先の不安が多いですね。

ドイツでの引っ越しに送った荷物などの片づけをしているのですが、結構な衝撃が輸送中にあるようで、中に入っていた数点のものが割れていました。特に大事なものでもなく梱包の仕方が甘かった僕に責任はあるのですが、ここまでどんな風にこの箱たちは扱われてきたのだろうと思うと不安になるような感じでした。

ユリ君の家の中に自分の昔使っていたものがあるというのは不思議だけど、新しい生活が始まったんだなっていう思いも沸いて来て不思議な感じ。まだまだドイツの生活も、文化も、言語に対してもひよっ子ですが、頑張っていきますね。

ユリ君の僕への誕生日プレゼントは、ドイツ第2の都市ハンブルクでの観光。僕はユリ君と来る前にハンブルクは数回訪れたことがあるので、今まで行ったことがないところを選んでくれたのですが、僕らの旅らしく特に観光をするわけでもなく、ぶらぶらと散歩をしながら、”こんな家はいいね。”とか、”こんな地域だったら住んでみたいな。”とか他愛もないおしゃべりで時間を過ごしました。会話の中で、僕が大体において”この家に住みたい!!あの窓があるとこが寝室にしたい。”とか空想的なことを言うと、ユリ君が”ここは車どが多いからねー。”とか、”電車が近くを通っているから五月蠅そう。”とかと現実的な意見を述べる感じ。これがちょうどいいバランスなんだなって思います。

さて、夕方になって時間を気にするユリ君。午後7時で夕飯は何にしようかと話していたのですが、近くのピザ屋さんに。”ハンブルクにいるのにピザかい!”って思っていたんですが、ユリ君はピザが何よりも好きだし、ここは最近出来て人気だからとそこでの夕食に。”あと30分したらここを出なきゃ。8時にはいかなきゃいけないところがあるから。”とせかされそこから歩いて10分ほどのところに行くと、大きな建物が。どうやらコンサートホールをっぽい劇場に。

大きな壁面にはバレエの写真などが。”そういえば、昔の情熱大陸でハンブルクのモダンバレエ団に日本人の女性の回があったなー。それかな?”なんて思って近づいていく僕たち。”バレエ見たことないけど、好きかもしれないな。”なんてボソって言ってたら、ユリ君は???顔。

劇場についてみてそこにあるポスターを見て合点。バレエのコンサートではありませんでした。そこにあったのは、日本の太鼓集団、YAMATO。海外公演を精力的にやっている集団ってことは知っていたのですが、その時は何も知らなかった僕。

”太鼓かー。しかもコンサートホールでするってことは2時間あるのか、、、、。太鼓だけ聞いていれるかな、、、。途中で眠ってしまったらどうしよう。”なんて思いをしながら会場に。僕達2人だけでなく、ユリ君の1番上のお姉ちゃんも一緒に。

感想は、”食わず嫌いをしちゃいけないな。”ってことを学んだことでした。太鼓を2時間なんて、退屈しそうなんて思っていたのですが、気が付けば時間はあっという間。なんとなく静寂で、モノトーン、そこに鳴り響く太鼓の音みたいなイメージを持っていたのですが、ダンサブルだし、衣装はカラフルだし、プログラムの構成がまた絶妙でした。太鼓の演奏でまじめな感じが続いて、”ちょっと飽きそうかも、、、。”なんてことを思っているとコミカルな芝居めいた演奏が始まって、その世界に戻されてまた楽しんでいる自分がいることに気が付くんですよね。あの絶妙の間は素晴らしいの一言。

それと、彼らが観客との距離をいつも身近にとっていてそこにちゃんと重きを置いているところも素敵でした。”僕ら一員として、このコンサートを盛り上げていこうよ。”というウェルカムな雰囲気。しかも言葉を使わずに体の動きだけでその誘導をする能力。脱帽です。

たぶん自分だけでは絶対に行かなかったこのショー。もし一生行かなかったとしたら、人生損してたな。って思えるほどのパフォーマンスでした。自分の国の人がこんなにもパフォーマンス能力があって、人々を楽しませることが出来る。日本人だって、こんなにやれるんだぜ!って誇らしく思えました。

彼ら、これからもドイツ、オーストリアとヨーロッパツアーが続くようです。機会が会ったら、ぜひ!!

こんな機会をくれたユリ君に、感謝。このコンサートを通してユリ君の少しは日本についてわかってくれたらいいのですが。どうなんでしょうね。10月の日本の一時帰国がたのしみです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=TDhXg3Vd06k

帰路につく日

7月の終わりから、今日までのドイツ滞在。やっぱり、短いですよね。今日の午後の便でロンドンへと帰ります。帰ったらしなくてはいけないことがたくさんあるのでまずはそれを順序良く片付けていこうかと。いつまでも休暇モードでいるわけにもいきませんしね。

今回の休暇は色々なことをユリ君と共有出来てよかったと思います。これからの2人の未来にも、道標ができたんじゃないかな。

1番良かったのは僕の生活スタイルの変わったことでしょうか。前は午前零時ぐらいまで起きているのは当たり前で、休みの日は午前9時に起きるみたいな生活だったのですが、ここにきて朝5時半起床の夜の9時半就寝という、原則8時間睡眠でまるで小学生の子供のような早寝早起き。食生活も午後6時過ぎには夕食で、ユリ君の習慣である必ずサラダを食べるというのも僕も一緒にしているのでかなりの量の野菜をこの2週間で取ったように思います。

10km走も週に2-3回。週末にはサイクリング、時々夕飯後の散歩と体も動かせているし、健康維持にも役立ってそうです。後、ユリ君はお酒を飲まないので僕もそれに比例するようにお酒の量が減りました。

この写真、ユリ君のキッチンからの眺めなんですが、この景色が好きなんですよね。いろいろな方向から人や自転車、車が来てはいなくなる。その中にも小さなドラマがあったりして、それをボケっと傍観者になってみているのが楽しくて。この景色ともしばしお別れです。

今日はいつものブレーメンからでなく、ハンブルクからのフライト。久しぶりのロンドン。違った風に感じるのかな?

ランチの誘い

朝日とともに目覚めるので、起きた瞬間に太陽が出ているのか出ていないのかが最近重要に感じています。だって、同じ1日を始めるなら太陽の光を浴びての方が気持ちがいいですよね。

そんな昨日は素敵な朝日が。ユリ君の家の前には運河が流れていてその水面に朝日が映ると眩しくて。けど、その眩しさが好きだったりするんですけれどね。僕は山で育って川なども上流に近いので川幅とかも狭くて流れも速い。なのでこんなにも水面に反射する光を見慣れてないんですよね。

今でも思い出せるのが高校の修学旅行。四国に行ったときに目の前が海で朝日が海全体を光らせていて目が開けられないほどの眩しさに。太陽の日差しも暖かで、”これが海の大きさなんだなー。”って思ったことを記憶しています。

 

そんな気持ちのいい朝を迎えて、朝はドイツ語の勉強にいそしんでいると電話が。ドイツの番号で、ユリ君のお母さんから。ユリ君のお母さんは英語が喋れるのでっ僕たちの会話も基本的には英語です。”オランダでの身近な休暇を終えて車で帰っているところで、ユリ君の仕事場に寄ってみんで昼ご飯を食べましょう。”との提案。高速を運転中で後、30分ぐらいで高速の出口につくからそこで会おうという約束をして、僕も歩いて25分ほどかけてその出口に。

ユリ君の両親と会うのは結構ひさしぶりかな。去年のクリスマス以来かもしれませんね。両親の車に乗せられていざ、ユリ君の仕事場に。ユリ君の仕事場はそこから車で30分ほどの北海に面したところに。なので、車内は僕とユリ君の両親の3人のみ。僕の勉強しているドイツ語がどれくらい上達したのか、オランダでの休暇の話やそのほかの休暇での話をして気が付くと目的地へ。

ユリ君の勧めでフェリー発着所の横にあるレストランへ。こんな観光地の横のレストランなんておいしくないのでは、なんて思ってもいたのですが、、、。これがおいしかったんです。眺めも良くて晴れた北海の海が見え、遠くには島々そしてその間を行きかう船やフェリーの姿が。ただの昼食だけれども、何となく旅行に来たような気分に。

僕は今が旬だと電車の中のおばちゃんに教わったMatjesを注文。付け合わせでサラダとずっしりとした薄切りのパン(日本でいうパンとはちょっと違うんですよね。いつか調べておきます。)。塩味のニシンがおいしいこと。ユリ君は3種の魚のあげものとゆでたポテトの付け合わせ。お父さんとお母さんは、僕のニシンの塩漬けを切ってピクルスや玉ねぎを生クリームソースであえたものをチョイス。ちなみに僕の料理は甘みの強いシュナップ付き。これアルコールが高めで、お口直し的感覚で飲むんだと思うのですが。アニスシードの香りたっぷりでした。

その後ユリ君は仕事に戻り、僕たち3人は再び車で帰路に。途中の道で卸してもらってスーパーで買い物をして無事に僕も家に帰ることが出来ました。

ユリ君と付き合って、ドイツにまた新しい家族が増えて、そしてその親交が会うごとに深まっていって幸せな限りです。

電車に揺られて、いくつもの国境を越える

ドイツは穏やかな朝を迎えています。最近ものすごく早起きな生活をしていて目覚めが日の出という健康生活。だけど、朝早く起きると空気は澄んでまだ冷たいし、いろいろなことを沢山できるのでこの生活スタイルが気に入ってもいるんですよね。

僕のロンドンのフラットは朝日の感じはわかるんですが直接的に日が差し込んでくるのは午前10時ぐらいなので、このユリ君のフラットのように朝日が昇ってくるその時の大きな光みたいなのはないんです。だからその太陽の明るさと暖かさを感じられるのは嬉しいことです。

さて今日は時間を少し戻して、僕がドイツまで旅してきた道のりについての話を書こうと思います。

普段はロンドンから飛行機でドイツに飛んでそこから電車で2時間というのがお決まりのパターンでったのですが。今回は僕の街からユリ君の街まで電車で行こうというものに。飛行機チケットがこの時期高かったのと、電車だと持ち込み荷物の規制がゆるいし沢山持っていけるのもあってこの旅程に。

朝の5時11分の電車ででかけてユリ君の街につくのが午後5時半。イギリスとドイツには時差が1時間あるので11時間ほどの電車の旅なのです。順番としては僕の街からロンドン中心地の駅であるセイントパンクラス駅に行き、そこでユーロスターに乗り換えてベルギーの首都ブリュッセルに。15分の短い乗り換え時間で今度はドイツの新幹線であるICEにのって大聖堂でも有名なケルンで乗り換えてユリ君の街まで。

ちなみに電車のチケットはウェブサイトで購入。自分で印刷して持っていくだけなんです。

見てわかるようにただのコピー用紙です。そこに乗客の名前とQRコード、そしてロンドンからの乗り換えの電車の名前や駅名が書いてあるだけの簡素なもの。

ロンドンでの出国手続きも簡単でした。荷物検査の向こうに小さなデスクがあってそこがイギリスの出国デスク。その10歩先にもう1つのデスクがあってここがフランスの入国デスク。その後はユーロスターに。ユーロスターって僕が学生の頃にイギリスとフランスを結ぶ海底トンネルができてそこを走るってニュースになっていたのを思い出させます。多分中学生かな?テストの問題に出た気がするんですよね。イギリスに住んで10年以上もたつのに実はこれがユーロスターに乗るのは初めてなんです。車内は旧型だったのか少し古いなって感じで。乗り心地は悪くはありませんでしたよ。

ブリュッセルの乗り換え時間が15分なので駅に着く少し前に席を立って降車口で待機。ただ、乗り換え用の通路があって余裕をもってICEに。こちらはドイツの新幹線とあって車内もきれいだし、携帯を充電で切るようにコンセントも完備。残念ながらこの快適な電車は2時間足らずで下車。

ケルンでは1時間半ほどの乗り換え時間があるので駅になるベンチに座って読書をすることに。ここで気が付いたのが物乞いの人の多さ。しかも本を読んでいる僕に近寄ってきていろいろな言い訳でお金をねだられるんです。僕はすべてNOで通して次の電車のプラットフォームへ。

これが最後の電車なのですが、4時間という長丁場。ユリ君から僕が乗るこの時間の電車は旧型だからと言われていたのですが、乗って納得。昭和時代を感じさせるレトロな特急。僕はボックス席を予約していてそこは3人1列で対面の6人掛け。幸運なことにも混んでいなかったので最後の駅まで3人だけ。座席の上には網棚とその下には長方形に長い鏡があって空間を広く見せる工夫が。テーブルもガチャリと倒す感じの旧式で、けどそこが味わい深いなって思いながらのスタート。

走り始めて40分。突然に電車が止まりそこから15分ぐらい動かず。車掌さんが行ったり来たりしていて、何かが起きた模様。アナウンスが流れるもドイツ語のみ。すると、真向いの中年の女性が英語で何が起きているのか教えてくれました。どうやら前を走っている電車に不備が起きて同じ線路にいる僕たちはそのせいで足止めを食らっているのだとか。

それがきっかけで4時間の長い旅の間ときおりこのおばちゃんと話すことに。おばちゃんは最終駅でフェリーに乗りかえてある島に行き、そこであるコンサートを見に行くんだとか。しかも1週間という休暇もかねて。車掌から流れる景色で面白いものがあると、”ここは造船業が盛んで、小さな町だけれども行政は潤っているのよ。”とか、”このレンガ造りの建物は少年院よ・”など。僕のいく街の名前をいったら、”数日前の新聞にマチェス<ニシンの塩漬け>が今は旬で、その街に有名な製造所があるって書いてあったわよ。”など親切に教えてくれました。

結局、電車は40分遅れでユリ君の街に到着。それでも、この遅れがあったからこそこの女性と話すこともできたわけだし。よかったなって思いました。

長い旅ってその旅程でいろいろな人に会えるからいいですよね。今回も素敵な旅の始まりとなりました。

僕の中の子育て

気がつけば2017年ももう少しで半分が過ぎてしまうのですね。早いものです。今年は本当に僕にとっては変化の年で、いろいろな未来に不安もありつつ、新しい可能性に突き進んでいく年になってきています。

イギリスの夏の風物詩といえばバラなんですよね。街の至る所でバラが咲いています。僕の中でバラは病気になりやすく育てるのが難しい問いう思いがあって育てようとは思っていなかったんです。これは蘭も同じなんですが。

ただ、バラの鉢ものをユリ君から今年のバレンタインデーの時にもらって、自分なりに工夫しながら育ててたんですよね。すると、

 

どうにか咲いてくれました。今のところ2輪の花が咲いています。育てにくいと思った蘭の花はミニから2年前のクリスマスに、バラはユリ君からと僕の愛する人から苦手意識していたものをもらってちゃんと育てられているというのはなんとも面白い気持ちになります。今は蘭もバラも隣同士で仲良く育っています。

そうそう。日本の帰国の際の宿がほとんど決まってきました。熊野古道では築100年の一軒家を安い値段で借りれることに。また出雲ではこれぞ日本旅館というところに泊まります。(この旅館は少し奮発しましたよ、日本の良さをユリ君にわかってもらいたいので。)ユリ君にとっては初めての日本。王道の観光地を今回は全部外して、それでも日本の面白さを伝えれる旅にできればいいなって思っています。

起こらない未来に

灰色の空の向こうにかすかかなブルーが見える、そんな朝のロンドン。窓から流れ込む空気も少しだけひんやりとしています。

日本に10月に一時帰国するのですが、最近はその日程組を考えていて、この飛行機にしようか、電車にしようか、フェリーにしようかと時刻表などと長い間にらめっこしたり、ホテルのウェブサイトを大量にチェックしたり。そんなことをしているといつの間にか、夜中も遅い時間になってしまって、、、。ちょっと睡眠時間が短くなっています。

僕1人だけの帰国なら、実家の熊本に帰って終わりなんですけどね。今回はユリ君も来るし、彼にとっては初めての日本。だけどそこまで人混みや騒音が嫌いなユリ君にどんな日本を好むのか。考えて考えて考えているところ。

今のところ考えているのは、

関空着、大阪1泊、奄美群島の喜界島で3泊、熊野古道でのハイキング、島根の日本旅館で昔ながらの旅館体験、出雲神社、博多で1泊。残りの日々は阿蘇でという感じにしようかなって。

けど、何か考えすぎっちゃうところがあって。台風が来たら全てがダメになるなとか、昔ながらの日本食をユリ君が食べれなかったらどうしようとか、トイレが和式だったら。などなど。

これって他のことでも言えるんですけれど、まだ起きてもいない未来のことを不安に思ったり、悩んだりすることがあるなって。もしかしたら起きるかもしれない、だけど起きないかもしれない。それはその時にしか、またその周りの状況かによっても変わってくるので今考えていても仕方ない物事たち。それに心とらわれて、悶々とした心情で長い時間過ごしていたりするんですよね。

転ばぬ先の杖でなく、転ばぬ先の全身防護服みたいな。自分を起きるかわからない未来の物事に心配するがあまりに過敏になりすぎている時があるなって。

ちょっと深呼吸でもして、落ち着かなきゃなって思います。だって、せっかくの旅。楽しいほうがいいですもんね。それに、旅のアクシデントはよくあることだし、それが忘れられない思い出になることも多いですもんね。

ちょっと肩の力を抜きます。

 

イギリスの厄年

今日は夏日のイギリス。外は夏服の人で溢れかえっていました。明日は数度下がるそうですが、週末にはロンドンは今年初めての30度越えと猛暑になる予定で、夏真っ盛りです。

そんな明るい日差しとは裏腹に、今朝は恐怖の陰で始まりました。起き上がって朝ごはんを食べながらBBCのニュースをつけるとそこには燃え上がった高層のビルが。ロンドンの西部、大きなショッピングモールがある近くの公共住宅である高層ビルでの火災が発生。話では4階部分で夜中の1時頃に発火、その後ものすごいスピードで20階越えのビルを一気に炎と煙が多い今も死者数も、行方不明者も何人なのかわからないということ。この高層ビルは120戸400−500人が住んでいるという話もあり、今の死者12人ではすみそうにありません。

今もBBCのニュースを聞きながらこれを書いているのですが、消防士の人が驚いているのが全ての階が中から全て燃えているということだそう。これって普通は起こらなのだそうです。確かに逃げてきた人の話では、逃げようとして家の玄関を開けたら共用の老化は煙で一杯で前が見えないほどだったということ。

イギリスはこの数ヶ月、マンチェスターでの爆発テロ、ロンドン橋での殺傷テロ、そして今回のビル火災と惨事ばかり。人間に厄年があるように国や地域にも厄年のようなものがあるのでしょうかね。

僕の地元である阿蘇もここ数年間厄年のようです。皆さんも記憶に新しい去年の阿蘇の地震。その前は阿蘇山の爆発に降灰、そしてその数年前には阿蘇谷で至る所で地滑りが起き、洪水に。今年は阿蘇に何も不幸が起こらないといいなと願ってやみません。

テレビをつけても、ラジオを聞いても、新聞を読んでも心が重くなってしまうニュースばかりのイギリス。何か明るくなれるニュースが聞ける日がすぐに来るといいのですが。