様々な色の中を

暑さが昨日よりは少し和らいだロンドン。そして月曜日はイギリスでは祝日で3連休になるんですよね。ただ、イギリスは日本に比べて祝日が少なくて、この後はクリスマスまで祝日なし。貴重な祝日です。

さて、話をまたドイツのハイキングの旅に。

僕は端くれながらも、写真を撮って生きているんですよね。だから、ハイキングバッグの中にはカメラが。カメラを持って歩くと本当に重いんですよね。肩にずっしりと重みが。こんなに重いなら、カメラを置いていけばいいのにっていう重さ。

だけど、素敵な景色に出会えるのならば、それをカメラに収めることができるのならば、”重くても頑張る!!”って思うのがフォトグラファーの心意気なんですよね。

今回は色の美しさをとらてた写真をおすそ分けです。

青空が湖面に美しく映り、そこに横たわる巨木。この水の中でこの木は少しづつ解体されていつか姿を消すんだなって思うと不思議な気がしますね。

 

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同じ青空をバックにしても赤い実をならせて緑の葉を広げる木と、枯れてしまった木々の群れ。似たような感じの写真になのにそれぞれに違った印象を受けるのも写真の面白さだなって思います。

青と緑の他にも、ピンクや黄色の花々も咲いていました。穏やかな時の中で少しづつ歩みを進めて、変わる景色や風景の中で溶けこめるのはハイイングの醍醐味。

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この蝶々がある場所に本当にたくさんいて、一番驚いたのが人を怖がらないんですよね。何十匹の蝶がこの花の周りを飛び回ったり、止まっていたり。ユリアンが指を伸ばしてとまるか試していましたが、どうやら彼の指は蝶々のお気に入りではなかったようです。

 

 

至る所で、こんなにも

イギリスはここ数日、30度を越す真夏日でもう疲れています、、、。最近はエアコンがあるところも多いのですが、地下鉄でも、パブでも、お店でもクーラーがないところって多いんですよね、未だに。そんなところだと、こんな30度を超える日は暑くて、、、。

ちなみに僕の働いているお店も、クーラーなしでしかも熱が店内から逃げないので外の方が涼しい程の暑さに。多分、35度くらいでしょうか。その中で10時間ほど働いているとね、疲れもひとしおですよね。

さて、そんな疲れを忘れさせるためにもドイツのハイキング旅行の話へと戻しましょう。

時に川沿いを歩いたり、森の中を進んだりと、視界が開けたりと色々な景色を楽しめるのがこのハイキング。

まるで、ヘンゼルとグレーテルの世界。パンくずを落としてもこれじゃ帰ることも無理。そんな森の深さ。

すると、ユリアンが茂みに入ってゴソゴソ。

そこにあったのは、これ。

 

 

野生のブルーベリーとラズベリー。これが本当に至る所に生えてみをつけているんですよね。ブルベリーの木は膝ぐらいの大きさで小ぶり。ラズベリーの方が背が高く、野生種のためかスーパーのよりも小柄。

ユリアン曰く、あまりしたのみは取らないこと。狐や犬がおしっこをかけて、その寄生虫がいるかもしれないから。食べるなら直射日光があまり当たっていないところで育ったものを食べるべき。なぜなら甘みが増すから。

確かに木によっては酸っぱすぎるもの、逆に本当に甘いものもあって、そのアタリ的な甘いものを探すのに僕は結構がんばりました。かなりの数ハイキングをしながら食べたように思います。

また、この日ではなかったのですが野生のプラム(こちらもスーパーの大きさの5分の1の大きさ)を食べることができました。これは本当に甘かったー。

ハイキングってこんな楽しみもあって、いいですよ。

縦にそびえ、横に流る

朝起きると10時過ぎという朝寝坊。ユリアンも僕も仕事など忙しくてこの旅の前まで十分な睡眠がとれていなかったため、遅くまで眠ってしまうという事態に。本当はもっと早く起きてハイキングに行くつもりだったのですが、出鼻をくじかれた感じに、、、。

遅めの朝ごはん、そして昼ごはん用のサンドイッチ作り。中身はドイツの美味しいチーズと、ハム。それと果物にウィンナー。(日本のウィンナーとまったく似たようなもの。イギリスにではあんまり見かけないんですよねー。しかも日本のように再度温めなくてもいいんで、楽チン。)

天気も晴れ。借りていたホリデーアパートの大家さんが、”明日、明後日と雨の予報だからね。どうなるかしら?”と前日に言われていたので、”さすが晴れ男。”と自負しながらアパートを後に。

ハイキングのコースはユリアン任せで、”今日は23キロぐらいだよ。この辺りで4番目に高い山に登るからねー。”との情報を頼りにスタート。僕はカメラを持ってのハイキングなので荷物は肩にずっしりと重いんですよね。

町の中心を抜けてハイキングコースに。

森の匂いが体じゅうを覆って、呼吸を深くすると緑の深い匂いが少しずつ広がっていく感じ。僕の日本の地元は山に囲まれたところにあるので、懐かしさも。

そしてその森を潤している水の流れ。”さわさわ”と”ざわざわ”の間のような音を時にたてながら流れていく美しさ。木が育つには水が不可欠というのは当たり前のことだけど、それが営みとして目の前で観れるというのは幸せですよね。百聞は一見にしかず。そして聴覚も、嗅覚も視覚、触覚でそれを感じられる心地よさ。

そんな”自然”。だけど、ここには人が作った道があり、石橋がある。ただ、人間性が目立っていることもなく、そこにある森と川に混ざり合って一緒に生きている感じ。”共存”と呼び合えるのはこの様な感じなのかもしれませんね。お互いがあまりに自己を主張しすぎすに、互いの必要性は理解して、生きてく。これって、人間同士の関係性でも言えることですよね。

ね。人間もこうするとうまく自然と交わって、その一部みたいじゃないですか?

太陽の光も場所や時間によって燦々と注いだり、穏やかに漏れてきたり。その光が作る森の陰影がまた、写真家を魅了するんすよね。

 

 

 

 

連絡までに

ブログが滞っていて、申し訳ない。実は先週の木曜日から昨日までドイツに居て、昨日の夜遅くに帰ってきたんです。

今回はユリアンと初めての休暇を過ごすというのがメインイベントで、お互いに24時間を共に数日、自分の家でなく他の場所でもちゃんと仲良くいれるのかという実験もこめての今回の旅。”この旅の終わりには喧嘩別れしているかもね。”なんて冗談を言いながら、結果は喧嘩をすることなく楽しい旅行となりました。

ユリアンが選んだ旅先は、ドイツの中央部より少し北にあるハルツ(Herz)地方。魔女の住む場所として有名で、森と水に囲まれた素敵な場所でした。詳細は写真とともにブログでお伝えしますね。

なぜ、この地をユリアンが選んだかというとハイキングのため。

今回はかなりの距離を歩きました、登りましたよ。

初日は着いたのが午後5時ごろで、まず荷物を置いてひと休憩。スーパーに買い物を行くのに遠回りをして、この日8km。次の日から本格的なハイキングが始まり、この日は23km。次の日は31kmだけど、この日は標高差が最も高くて、550mからスタートして北ドイツで一番高いブロッケンまで1142mまで登り、その後600mまで下がって今度は北ドイツで2番目の山(971m)に登ってまた降りて戻るというルートに。そして次の日はユリアンの友達を含めて4人で25kmのハイキングに。なかなかのハードコアなスケジュールでしょ。

けど、その甲斐あって素敵な景色と出会えたのも事実。皆さんにその素晴らしさが伝わるようにブログで後ほどお伝えします。

これ、泊まっていたところから歩いて10分ほどのところなんですが、空が広い!!

 

道は続く

最後のブログが7月の終わりで、気がつくと8月も8日間が経ってしまったのですね。テレビではリオオリンピックが放送されて、日本はお盆の前で真夏の暑さに大変な頃なのではないかと思います。

イギリスも最近は太陽が眩しい日々が続いていて、夏の季節を楽しんでいるところです。昨日の日曜日は友達の家に呼ばれて、バーベキューを楽しんできました。イギリスの夏といえば家の庭でのバーベキューなんですよね。夏の花々に囲まれて、おいしいラム肉やバーガーを食べる。それにお供するのは冷たいビールやシャンパン。夏の風物詩ですよね。

最近ブログの更新が滞っていたのが、ユリアンが5日間ほど僕の家に滞在していたからなんです。日曜日の朝のユーロスターに乗って帰って行きました。

今回も恒例のハイキングに行ってきましたよ。この前に行ったハイキングの続きをして、全行程を3回目で完歩しました。今回のルートは前回よりも短くて最初は素敵な景色で二人のテンションも高かったのですが、後半はあまり景色の良さを感じさせるところはなく、車通りの多い道を歩いたりとそこまでの感動がなく、結果論的に前回のところが一番だねという結論に。

なので、僕のハイキング仲間を連れて次回は前回にユリアンといったルートに行こうと考えているところです。

あまり感動的ではなかったとはいえ、素敵な景色にもちろん巡り会えはしたんですよ。

 

ね。素敵な景色でしょ。この川の上でボートを漕いでい釣りをしている人や白鳥などの水鳥が泳いでいたりと、まるで絵画の一部を表したかのような、そして時間を巻き戻したかのような、そんな景色。イギリスの原風景的素朴さがそこにはありました。

今回は13kmの総距離。途中で昼ごはんも食べて、お腹も大満足。サンドウィッチ、バナナ、茹でトウモロコシに、おにぎりも。ただ、おにぎりの海苔はユリアン曰く”死んだ海の匂いがする”とのことでおにぎりの中身だけ食べていました。

死んだ海の匂いって斬新な表現ですよね。

もちろん、ユリアンも僕も歩くのは好きなのですがこんなにハイキングに行くのは実は練習でもあるんです。ドイツで買った僕のハイキングシューズに僕の足を慣らすこと、リュックサックにカメラや食料を入れて長距離を歩く練習。

なぜ練習をするかというと8月、9月と1日20km以上のハイキングにユリアンと出かけるためなんです。

二人とも歩くのは好きだから大丈夫だとは思うんですけれど、下準備は大事ですもんね。

どんなハイキングの旅になるのか今から楽しみです。ハイキングの道はまだ始まったばかり、これから長い旅路となりそうです。