やっぱり、日本男児

ここドイツ北西部は今日も20度越え。と家でもここは北海からの風が強くてほかのドイツの地域に比べれば涼しいほうなんですよね。ロンドンは29度、パリは30度を超えている今日。僕の街よりももっと北にあるヘルシンキ、オスロ、モスクワのほうが最高気温が高いという予想が。しかもこれから数日先もそれほど気温は下がらないようで、こんなに暑いのはどれぐらいぶりかな?ってかんじです。多分僕がロンドンに来た年の夏2006年以来では?この年僕は8月に着いたのですが暑いピークは終わっていて、だけど芝生がどこも茶色でした。

ヨーロッパの夏は日本に比べると圧倒的に乾燥しています。ただ普段は夏の平均温度が20度ぐらいなので涼しいといった印象なんですよね。それに定期的に雨も降るし。ただいまは平均を10度上回る気温が毎日のように続いているので怖いのが、火災。現にスウェーデンでは国のいたるところで山火事が起きているとのニュースを聞きました。

スウェーデン、実は日本よりも面積が多いんです。だけど人口は日本が1億2千万に対して、960万人。1000万にも満たないんですね。それで、日本よりも大きな国土のあちこちで火事が一斉に発生したとなると手におえないというのが現状。今はどうやらポーランドなど隣国が助けに駆けつけているようですが、まだ鎮火をしてはいないようです。

暑い夏を望むヨーロッパ人ですが、今年の夏の暑さには辟易しているかも。

さて、この前の週末旅行についてもう一つ。それは、泊まったホテル。

この旅行、ユリ君の両親からのクリスマスプレゼントとして贈られたものなので、基本的に僕たちが手出しをすればいいのは目的地までの交通費。ただ、本当は違った場所で川をカヌーで下るというものだったのですが、雨不足のヨーロッパで川でカヌー下りができないとなれば意味がない。それで数週間前に行き先が急遽、変更に。もちろん新しく宿もとる必要が。ただ、駆け込みで夏休みの時期はどこもいっぱい。ユリ君とお母さんが電話で話し合いながらどこにするか話し合って決まったのが今回のホテル。ただユリ君に電話の後で、”とってもいいホテルだよ。サウナやプールもあるし、ハイキングに行くのも遠くなしね。夕飯はホテルにあるレストランで食べるようにしようとおもうんだよね。ただ宿泊料も高かったし、レストランも高いと思うから2日目の晩御飯はお姉ちゃんと僕が両親を招待しようと思うんだよね。”とのこと。さすが優しい子だなって僕は思っただけなのですが。

このホテル確かに素敵。サウナもドライのが2つ、スチームが1つ、屋内プールもあるし、雰囲気のいいバーも。レストランは夏時期はホテルの裏庭とテラス部分が食事をする間所となって解放感もあり。

ここに前日から泊まっていたユリのお母さんから、”男性同士のカップルが多かったんだけど。ここはゲイの人に人気があるの?だからここにしたの?”なんて前情報をもらっていたので僕の期待は高鳴ったのですが、”お母さん!!いったいどこにゲイカップルが!!”ってくらいに、80パーセントが定年後の白人夫婦ばっかり。それともゲイの子たちはすでにチェックアウトをしたのか、、、、。そこはわかりませんが,ゲイ感はなし。

さてレストラン。素敵なところでした。かわいらしい白藤のいすとか、小花が散ったクッションとか。緑の芝生の上にもテーブルがあったり、小さな噴水とかバンドスタンドとか。それでメニューを開けて、”おー。いいお値段。”ってな具合だったんですよね。それでも食前酒、前菜、メイン、デザートをおいしくいただきました。

僕は最初の日は鹿のお肉。付け合わせにピュレされたアンズと、ブルーベリーのソース。この果物と野生肉の鹿との相性がすごく素敵でした。そして2日目にはコルドンブルーに。簡単に言ってしまえばとんかつの中にチーズとハムが入ったものなんですよね。この豚肉のおいしいこと。”やっぱり僕は豚肉が一番好きかも。”って思えるくらいに。前菜のサラダも色鮮やかで、食べ終わった後の皿に残ったドレッシングがピンク色の染まっているのも可愛かったし、クリームトマトスープはシンプルなのに奥深い味。デザートはユリ君とシェアして、最初の日がクレームブリュレで、2日目はクレープ。これは目の前に着てカセットコンロで、オレンジジュース、アルコール、砂糖のソースを作ってくれます。アルコールを入れた時には一面に炎が!!

そうそう。2日目にレストランに行くときに暑いしタンクトップにしようと思ったら、ユリ君からダメ出しが。”ちゃんとした服を着てほしい。”と言われて昨日と同じじゃ嫌だったので、いいことを思いついたんです。それが、、、、、。

甚平!!そう、この前に日本から遊びに来ていた友達が僕とユリ君にプレゼントとして持ってきてくれたんです。甚平、確かにフォーマルではないけれど、ドイツ人には分からないだろうし、何かあったら”日本の伝統的な夏の洋服です。”っていえばいいかなっておもって。

自分でいうのも何ですが、にあっていると思いますよね。物凄く日本男児的な感じがして、僕は好きなんですよね。現に今も甚平を着てこのブログを書いているのですが。”やっぱり自分は日本人なんだな。”って思えて大好きです。

ユリ君の家族に大好評だったし、この服のためかそれとも2日間続けてここでご飯を食べたためか、支配人やそこの奥さんも挨拶に来てくれて、素敵な夕食となりました。

 

週末旅行は魔女の地で

今日は昨日よりも暑くなりそうなのが朝の段階で感じられました。最近、朝の1時間から1時間半は外のテラスで書き物をしているんですよね。今日はそれが外に出た瞬間に生暖かさが感じられる温度。今日は27度まで上がって、金曜日には29度。もしかしたら30度を超えてしまうかも。そうなると、ドイツはどうなってしまうんでしょうね。多分プチパニック。こんなこと言うと40度越えをした熊谷市に怒られそうですが、この町の夏の平均気温は20度。なので、30度だと灼熱地獄状態をみんなが感じるんです。なんたって寒いのが当たり前なのでクーラーなんてものが家にはもちろんないし、僕の学校にさえつていないのですから。基本的に窓を開けるという原始的なやり方。ラッキーなことに僕の今住んでいるアパートは空気循環システムがあって一定温度を保ってくれているので穏やかに過ごせています。

さて、週末旅行。ユリ君の両親、お姉ちゃんと犬1匹で過ごしたわけです。ドイツ語の波の中を泳いできました。もちろん時には英語でお姉ちゃんやお母さんが時にフォローをしてくれたのですが、基本はドイツ語。昔だったら全く分からなかったことが少しだけわかりだして来ているかなって感じれるほどの成長なのですが、どの日も楽しい日々となりました。

2日目は朝ご飯を食べて、近くの山へとハイキングに。2時間の山歩きは川沿いを歩いたり、滝が出てきたり、山道の木漏れ日の中を進んで行ったりと気持ちのいい朝の始まりに。その後は運転して途中であったレストランで昼食を食べたら貯水池へ。これがまあ、大きな貯水池、というか湖。しかも周りを木々で囲まれている穏やかな立地。ここでカヌーを。暑い夏のために水量は少なめでしたがそれでも3時間カヌー2艘かりて探検に出発。ユリ君の両親が1艘、僕、ユリ、お姉ちゃん、そして犬のエリーがもう一隻に。

犬が乗ってカヌーを漕ぐのは難しいこと。なぜなら犬は動くから。特にまだ子犬の分類に当てはまるエリーは水が珍しいのか右に行ったり左に行ったり。その小さな動きでもカヌーが大きく揺れるんですよ、面白いことに。浅瀬の岸があったのでそこでカヌーを下りて泳ぐことに。最初に泳ぎ始めたのは意外にお姉ちゃん。それから僕が入って、お父さん、ユリ君は浅瀬で足まで長いこと使っていたのですが思いを決めて泳ぎ始めました。夏で太陽が出ているけど結構な冷たさ。ワーワー叫びながら子供みたいに泳いでました。時には子供のようにはしゃぐのもいいですよね。

そして3日目はこれもまた、朝のハイキングから。今回は奇岩のあるルート。

ね。面白い形の岩で所。さすが、魔女や悪魔が集まってくるお土地柄。この写真で見える起立した岩の側面を5人組がロッククライミングにチャレンジしてました。この日は風も強いから大変なはず。僕なら絶対にできない。ロッククライミング。

お姉ちゃんとはここで別れて、ユリ君の両親とは駅まで送ってもらってさよなら。そこから4時間半かけて家へと帰りました。

日本の家族、イギリスの家族、そしてドイツの家族。僕はどんどんと家族の仲間は増やしているように思います。いろいろな人が気にかけてくれるということは本当にありがたいことなんだなって思えた週末旅行になりました。

魔女と悪魔の地へ

7月もあと1週間足らず。早いものですね。7月の終わりということは日本の学校は夏休みに入ったところなのかな?日本ではかなり猛暑のようで、40度を超えたところもあるようですよね。40度!!僕は日本でも標高の高いところに住んでいたので、そのような暑さはなかったのですがそれでも十分に暑かったのを覚えています。熱中症って良く日本のニュースを見ていると聞きます。これって室内でもなるというので、驚きました。僕の子供のころは熱射病はよく聞いていたのですが、熱中症って聞いたことがなくて。暑くなったら家の中で過ごしなさいっていうものだったので、時代とともに”あたりまえ’も変わってくるものなのだなって感じています。

ドイツもこの数週間は夏の日が続いています。もちろん日本のような温度まではありませんが、毎日が20度以上とドイツでは真夏の温度。雨も最近ご無沙汰で、どうやら農地は水不足問題が出ているとか。朝方は曇りだったここドイツ北西部も今は真っ青な青空に太陽が元気に辺りを照らしています。

そんな先週末はちょっとおでかけ。金曜日から日曜日の2泊3日でハルツ地方へと出かけてきました。

ハルツ地方といえば魔女や悪魔が年に1回集まるブロッケン山があり、詩人のハイネや、文豪ゲーテにも愛された土地。僕たちの住む北ドイツにおいて高い場所でもあるんですよね。だって北ドイツって本当にまっ平らな土地ばかりしかないんです。中学校でオランダは海面下よりも下にある国土が多いって習いませんでした?そのオランダとつながっていることもあって、げんに僕の住んでいる街は海面下以下のところにあります。なので、山登りとなるとちょっとお出かけが必要なんです。

電車を乗り換えて4時間半ほど。そして、そのために起きた時間は朝の4時15分。5時に家を出て5時36分の電車でハルツ地方へ。ハルツでは前日についていたユリ君の両親が絵金迎えに来てくれました。

実は今回の旅、ユリ君の両親からのクリスマスプレゼントだったんです。数週間前に行き先がこのハルツに変更になり、旅の内容もハイキング、カヌー、そしておいしい夕飯。というものになって素敵な時間を過ごしてきました。

お父さんは70代半ば、お母さんは60代前半。だけど、二人とも元気。さすがに日々スポーツをしているだけあってちょっと道草で写真を撮っていようものなら、あっという間にその姿が小さくなるほどのスピード。

この日は18kmの距離を歩きました。穏やかな木漏れ日の中で緑深い森の中を歩く楽しさ。そして幸運にもラズベリーが実る時期だったんだですよね。歩くたびにラズベリーの茂みに小さな実が。特に日が当たったところのものは口の中に入れると角砂糖のように甘い。4人とも歩いては食べ、歩いては食べを繰り返しました。

サマーベリーと呼ばれるものがこれからも続々と実りそうな感じでしたよ。そのほかに食べれたのは山イチゴ。そして実をつけ始めていたのがブルーベリーとブラックベリー。これから一ヶ月もすれば収穫の時期なんではないかな?

ホテルについて夕飯前にユリ君のお姉ちゃんが愛犬とともに参加。5人1匹の週末旅行がこうしてはじまりました。

ベルリン旅行は快晴なり

クラスの途中で腰が痛いなって気が付いて、家に帰った今も痛んでどうしたものかなって、、、。実は来週の水曜日が引っ越しの日なんですよね。水曜日は本格的な引っ越しで日曜日には軽く物を運び入れるのでそれまでには腰が治ってもらわないと困るなって。特に体を動かしたり、無理したわけではないのに何故かな?寝相が悪すぎたのかな?何が原因であれ、痛いものは変わらないので腰のストレッチなどをして労わろうと思います。

さて今日のクラス。今しているところはぐういぇんにも引っ越しがトピックなんですよね。それで一枚に部屋の写真があって、”この部屋好きですか?嫌いですか?その理由は?”と言うものがあってクラスメートとペアを組んで話し合うんですけど、僕のシリア人のパートナー、”この部屋は明るくていいけれど、絨毯がないのはダメだよね。”って発言が出て、おーーー!!っておもちゃいました。やっぱりアラビア語圏では絨毯は大事なんだなって。その後、クラスで話し合うときも絨毯が必要不可欠なんだなって思えるような例文が多かったです。ペルシャ絨毯の生まれたアラビア圏ならではの生活習慣ですよね。

さて、話をベルリンの旅に戻します。

ホテルにチェックインをして、そこからベルリン市内の西へと移動。そこにあるのは、、、、、。

動物園。これ、ユリ君のチョイスで前にも来たことあるらしいのですがまた行きたいらしくて。僕の中に動物園という選択はないので最初はびっくりしたけれど、僕だけのやりたいことを押し付けるのもいけないので、承諾して動物園に。

この日は曇りか雨の予報だったのですが、予想を覆すほどの晴天に。この日は祝日なのでお店はお休み。なので昼ごはん後の動物園には長い列が。僕は並ぶ著いう事は基本的には嫌いなのですが、太陽の光も温かだしほかにすることもないから待つのもいいかなって。そしたら意外と早く列は動きました。そして動物園の建物がお洒落。アラビア式の建物とか、テーマが分かれているようです。本当に広くて結局、閉演時間までいました。

この太陽の光の下でみんな動物たちも日向ぼっこ。

可愛いよね。この動物園には色々なサルがたくさん飼われていて、山があったり、登り坊やロープがつるされていたりで、その中を自由自在に動く猿の姿がかわいいらしくてかなりの時間のこの猿コーナーにいました。

そしてその途中にビックリすることが。このお猿さんコーナーにいた時にユリ君の後ろをついてくる女性が。???って思ってよく見ると、ユリ君のお姉ちゃんが!!このお姉ちゃんはデンマーク住んでいるのでまさかベルリンで会うなんて思ってもいなくて。お姉ちゃんの家族もこのイースターホリデーを使ってベルリンに遊びに来ていたんだそう。この大きな都市で、全く同じ所に同じ時間にいるなんて、、、、。さすが家族。

ユリ君のお気に入りはカワウソ。ピクサーのファインディング・ドリーでラッコが出てくるでしょ?あれがユリ君に似ているねって僕が言って以来、どうやらカワウソがお気に入りの様。そうそう、カワウソもラッコも英語ではOtterなんですよね。

最初はお昼寝していたのかからっぽで、誰も見ている人がいなかったのです。ところが、ユリ君という仲間が来たためか突然に僕たちの目の前に穴から出てきてくれたんです。独特の鳴き声がかわいい。しかもユリ君に似てる。

僕は世界の鳥を集めた館が好きだったかな。そうそう、パンダもいましたよ。

その後は水族館も。けど水族館は爬虫類館もつながっているので、僕は水族館だけ。ユリ君だけの爬虫類館を楽しんでもらいました。僕は蛇がどうしてもダメなんですよね。水族館には何も期待していなかったのですが、クラゲはきれいだなって見入っちゃいました。

恋するベルリン

春ですね。だけど、日本ではもう春真っ盛り、、、というよりも桜も散って春の感じがないのかな、、、。 だけど、ドイツはまさに今が春の始まりで、天気は晴れているし気温も最高気温が18-19度と何とも穏やかな日々。春に踊りだしたくなるのもヨーロッパに住むと何となく頷けます。僕はまだ冬の布団で寝ているのですがユリ君は暑いからと言って早々の夏の布団に。さすが体温高い人間は違いますね。

今日も最近は日常のスケジュールに組み込まれたドイツ語教室に行ってきました。毎日、何らかのアラビア語圏の文化や習慣を学んでいます。授業の内容も良くて、学校が帰ってきて出された宿題をして、明日の予習をすると言うのが大体の流れに。初めてまだ1週間ほどですが、かなりのボキャブラリーを学びました。後は、ドイツ語の言い回しとか、考え方なども入ってくるのでそこは本当に興味深い。

さて、今日はドイツ語教室の話はいったん置いといて、イースターの休みに行ったベルリンの話に。

実はベルリンに行ったのはこれが2回目。1度目はイギリスに住んでいた時に日帰りでミニと友達で出かけたんですね。けれども何といっても日帰り旅行。しかも季節は極寒の1月。寒かったー。観光バスのおじさんがいい人で、”学生料金で乗せてあげるよ。”と乗せてもらって市内を見て終わっただけだったんです。

ただ今回は3泊4日という長いもの。その旅行の事実はそんなにも楽しみにしていなかったと言うと言葉に語弊がありますが、すっかり忘れていたんですね。ただ、ある時に家具のショールームがベルリンにあると言う事に気が付いて、今度の引っ越しの際に必要になる家具の下見ができるではないか!!との単純な理由で火が付きました。それから家具や蚤の市、行きたいところをネットで調べて自分なりのベルリン旅行を計画。ユリ君にもその流れを伝えました。

僕は性格上何かでスイッチが入ると、一気に加速度が増すんですよね。ただっ怖いのが、興味を失うと瞬く間に飽きてしまうと言う恐ろしい双子座気質。今でも思い出すのが携帯のゲームでかなり熱中してやっていたパズルゲームがあってそれこそ時間が経つのも忘れて遊んでいるのがあったんです。それでユリ君がロンドンに遊びに来た時にも遊んでいて、”ゲームしすぎじゃない。”ってことを言われて、確かに中毒性があるのでやめたがいいなって思ってゲーム自体を携帯から消去したんですね。それ以来一切そのゲームをやりたいとも思わないし、どんなゲームだったかも思い出せないという事が。あんなに好きだったのに、あそこまでスパッと切り捨てた自分にビックリしました。

今回の旅のテーマは1920年代から第2次世界大戦前までに美しい文化都市であったベルリンを訪ねるというものに。

このようなテーマが一応あるんですが、特にそれに所を訪ねるというものではなくて、その雰囲気や名残をこのベルリンという都市から感じ取ろうという意味です。なので、そんなにも期待しないでくださいね。

僕たちの住んでいる街からベルリンまでは電車を1回乗り換えて、片道5時間。片田舎に住み始めてから5時間ぐらいの電車の旅は長くなったと思わなくなったことは有難い。ロンドンに住んでいた時にこれを聞いていれば、”どんな長旅なんだ!!”って驚いていたのは間違いありません。しかも朝6時過ぎの電車とあって起床は5時。みんながまだ眠りにつく中を移動しました。

午前11時過ぎにベルリン中央駅に到着。物凄く近代的な建物で、真ん中が吹き抜けのような構造で僕たちの乗ってきた長距離列車は地上階、そしてその上をローカル電車が走っていて、何となく映画のセットのような雰囲気。

荷物が多いのでホテルで預かってもらおうと向かいます。ホテルに着いたのが正午前。チェックインはいつできますか?と聞くと、今でも大丈夫ですよ、という予想外の返答が。鍵を渡されて部屋に入ると、、、。

底には完璧すぎる空間が。この写真からその素晴らしさが伝わるといいのですが、、、。シンプルな家具だけど、そのデザインや飾りつけの仕方が半端なくお洒落。一足踏み入れて、”ユリ君、さすがにホテル選び上手いよね。”と伝えました。これ本当にユリ君はホテル探しが上手なんですよね。話で聞いていたのは、”ある所を予約したけれど、もっと安いところが見つかったから変更したよ。”みたいなじょうほうしかなかったんです。なので、狭くて簡素な感じのホテルなんだろうなって思っていたのが、まさかこんなにも素敵な所とは。本当に、”このホテルで4日間過ごしてもいいかも。”と思ったほど。

荷物をおろして、ある所へと向かいました。さて、どこに向かったのでしょうか?前のブログでも少し書いたのですが、そうあの場所です。

 

 

スキー旅行 オーストリア5 最終日

今日も氷点下始まりのドイツ。寒い、寒いと言ってはいますが春は確実に来ているんだなって最近感じることが。何気なく散歩をしていた数日前。今までは土色かくすんだ緑色しか地面にはなかったのに黄色いものが。よく見ると小さな花。福寿草みたいな感じで小さいんだけど、花弁が福寿草に比べて少し丸みを帯びている気もするし、、、。何の花なんでしょうね?イギリスでは春の訪れを知らせる花は白く可愛い花を咲かせるスノードロップ〈名前からして素敵ですよね。〉。この花もよく見たら咲いていました。そうなるとこの黄色の花が何なのか気になる。後でユリ君に聞いてみようかな。けど、ユリ君は花とか植物には興味がなさそうだけど。ちなみにユリ君が気に入って買った植物がハエ取り草みたいなやつで、まるで小学生。後、走っている時にかなり自然あふれる匂いが漂っているなって思ったら、どうやら畑に天然肥料をまいて準備をしていたよう。今まで何もなかった農地がまた植物で満たされるのも近そうです。

さてスキー旅行の話もこれが最後。長々とド素人の下手なスキー話を数回にもわたって書いてきましたが、どうぞもう一度だけお付き合いください。

スキーもこれが最終日。昨日の大泣きの事もあり、最終日とあって心は軽め。ただ6日目にもなると筋肉痛、初日のスキー靴ずれでできた足首の痛々しい擦り傷、あと転倒で炒めている足の付け根の疲労の蓄積がかなりのものに。ユリ君に、”今日はおてやわらかに。”とだけ伝えておきました。

最終日のスキーはユリ君、ミニと僕の3人。まずはアパートの隣にあるゴンドラで山の山頂へと移動。

ね。結構な高さがあるでしょ。これでどんどん標高をあげていきます。最近ワイルドにひげを伸ばしているミニ。

この日は夜に雪が降ったので柔らかな雪が多くて、ブレーキが掛けやすくて滑りやすい事。昨日の氷の表面とは大違い。まずは青いコースを数本。そしてユリ君がここから、”ついておいでー。”とコース外の新雪で埋もれているところを滑り始めました。これが新感覚。ズボズボって沈むような感覚と、前に滑る感覚が一緒に味わえるんですよね。雲の上を歩いてるような感覚が一番正しいたとえかな。楽しいんですが、結構足腰を使うのが大変でした。

そしてコースに戻ってしばらくいると、”あれ、これはどうやら青ではないな。”って気が付いたんです。コースのレベルを示す色とルートの番号が至る所に表示されていて、今いるところはどうも中級者向けの赤っぽい。ただここで文句を言ってもしょうがないし、度胸試しにやってみるかと気分転換してユリ君とミニについていく僕。途中までは何にもない穏やかなスロープ。すると突然急な斜面が。”ここか。これが赤なのか。”と思いながらも転倒せずにクリアー。それからまた穏やかな場所があり、先が見えないところで止まるユリ君。”気が付いてるうと思うけど、今赤のコースなんだよ。”うんとうなずく僕。”さっきの急斜面が赤っぽかった。それでこれからはもう急斜面ないよね。”と言う僕に、”大丈夫。そんなに難しくないから。ついてくればいいよ。”って言われてその先の見えない景色へと進むと、これがね急斜面。しかも欠航したまで見下ろせるやつで、、、。けど昨日の二の前にはなりたくないのでここも必死についていきました。するとリズムが生まれて落ち着いて滑れるんですよね。結局は赤のスロープをちゃんと滑り切ることができました。

昼食に一度アパートに戻ってまた青のコース。そして最後と言うときに、今まで僕とミニはゴンドラで下ってアパートに帰っていたのですが、もう一つ方法があるんですよね。それがアパートの横のスロープをたどって帰るという物。このスロープ、アパートに最初に来た時にみんなで”こんな急なのは無理だよね、黒の上級者向けじゃない。”と話していたもの。ただ上級者用の黒ではなくて中級者用の赤だったんですが。それでも最後にこの落差があるのは怖い。

だけど最後。3人で下ることにしました。このコースは山の頂上からふもとまでの長丁場。気合いを入れてくだってみたのですが、なだらかあり、急斜面ありと面白いスロープで途中でスキーを楽しんでいる自分がいることに気が付きました。ユリ君に、”スキーが楽しいって思えるのは多分終わりの方だから。”って言われた意味が納得。やっとその境地に立てたんだなって。サイドの急斜面も見事乗り切って滑り切りました。

このスキー旅行、スキーもできるようになったけど何より精神的に強くなったように思います。

お菓子作りの上手なKちゃんが先生を務めたユリ君に感謝を込めてスペシャルなケーキを焼いてくれました。このスキーをする人の絵も素敵ですよね。味もとってもおいしかった。

こうして僕の初めてのスキー旅行は幕を閉じました。

スキー旅行オーストリア4 負けず嫌いの代償

寒い朝のドイツです。今日の気温はマイナス7度。昼でもマイナス1度までしか上がらないようで、、、。暦の上では春ですが、温かな春の陽気とは行きそうにないですね。

ブログを書き終えて走りに行ってきましたよ。家を出て最初の感じたのがもちろん寒さ。こんな寒いのに何走ってるんだろうな、なんて思っていると手袋と帽子を忘れたからかなり寒いんだと言う事に気が付きました。ただ、今更引き返すのも何なので走りを続行。太陽の日がさんさんと照っていたので走り始めて15分後には寒さを感じないほどに。ただまだスキーの疲れが残っている調で足に若干の違和感が。

昼ごはんの後に、昨日ブログに書いたように郵便教化へ1人で行ってきました。郵便局は家から歩いて15分ほど。道中、”この手紙を送りたいんです。一つはイギリス、一つは、オーストリア。”なんてフレーズを繰り返して、郵便局に着いたのが午後2時10分ごろ。自動ドアを入って真っ直ぐ、、、、あれ。シャッターが閉まってる。近くにいたおじさんが、今閉まっているよと言ってくれて営業時間をチェックすると、なんと12時半から午後2時までは平日は昼休みなんだとか。”2時間、昼休み!!”ってことにビックリ。確かに街の中の小さなお店は1時間蔵閉まることがあるんですよね、お昼ごはんの時間帯。それをも踏まえて2時過ぎに行ったのに、、、、。仕方がないので、郵便局の後に予定していた買い物を済ませて2時半過ぎにまた郵便局へ戻っることに。今度は無事に切っても買えて、終了。対応してくれた女性職員も感じがよくて、これでまた1つ経験値上げました。僕にとってはこんな小さな事がドイツ生活の励みなんですよね。

さて、スキー休暇について。今日は後半の4,5日目。

4日目、Kちゃん、A君、マーロンは近くの街に遊びに行くという事で、事実上スキー初心者は僕1人に。この日は最初の数日を過ごした超初心者コースは寄らずに、最初から山の頂上へ。ご8人乗りのゴンドラは10分ほどの長い距離。天気予報は曇り、霧、と言うように真っ白の世界が頂上には広がっていました。ただ、ところどころに青空が。最初の短い数コースの間は霧が深かったのですが、その後は素敵な快晴!!今回のスキーの旅、天気が殆どよくて助かりました。

山頂デビューした昨日に比べて転ぶ回数も減り、昨日最後に滑った山頂からふもとまでの長いコースも昨日までは50分かかったのが今回は20分で下れるように。かなりの進歩。急な斜面もありましたが、どうにか踏ん張って転ばずに通過。新しい初心者用のコースも怖がることなく進みます。ただ、途中でこの青いコース中級者用の赤いコースを横切るんですよね。その時に雪の塊があって運悪くもそこに乗り上げ、次の瞬間には軽くジャンプしていた僕。着地までは良かったもののその後体勢を崩して雪の中へ転倒。

4日目はこのように転びはしたけれども前日とは見違えるように上達した自分に浮かれながらのスキーとなりました。この時はね、次の日が一体あんなになるとは思ってもしなかったんです。

5日目。今日はユリ君の提案でバスに乗って15分ほどにある街で違ったスロープを下ろうという提案が。数多くのスロープ下りと、ゴンドラでアパートまで帰るという長丁場。どのルートを行くのかは教えられてなかったのですが、昨日の上達もあってちょっと余裕のあった僕。

まずは初心者の青いコース。この時に気が付いたのが、雪が昨日より硬いという事。そう、凍っているんですね。凍っているとスキー板へのグリップが少なくて滑りやすいし、転倒した時に痛いんです。最初の30分ほどは転びもせずに上手く下っていたのですが、斜面の途中でユリ君とミニが止まり、僕も追随する形で停止。これがよくなかった、、、。僕一旦止まるとそこから動き出すのが下手で。案の定、今まで何問題もなく下っていた斜面がとつぜん怖くなって上手く最初の一歩が踏み出せない。曲がろうとしては体勢が後ろになって転倒、しかも足を辺にねじって足尾付け根が痛い、痛い。急な坂を下るときにミニとユリ君はスキーの板を並行にして方向転換をするパラレルターンなのですが、初心者な僕はスキー板をV字にしてかなり足の内側に力を入れて曲がるやり方。これをずっとしているとかなり疲れるんです。なので派手にこけてスキー板が靴から外れて、また靴をスキー板に装着するときに足を思いっ切る踏み込むのですが、力が入らない、、、。もちろん誰も助けてくれないので自分でスキー板を動かして立ち上がって、靴を履く。これがね物凄い時間がかかったんですよね。この時に精神的にかなり追い込まれていたんです。

1日をかけてアパートまで帰るのでこの日のランチは山小屋レストランで。笑っているけど、どこか作り笑いな僕。

その後は青のルートを何度か滑って、今度は山を下りようというときに気が付いたのがそのルートが赤色だってこと。赤色は中級者用なんですよね。しかも山を下りてアパートに帰る道はこれしかない。つまりこれを下りなければ一生家には帰れないという事。

始まりは良かったんです。赤だけど穏やかで滑りやすいルートで。すると途中で、急な斜面が。”大丈夫。いつもと同じように滑ればできる。”そう言い聞かせて滑り始めました。前を行くユリ君の進む道に視線を集中。急斜面は極力見ないで、高所恐怖症のパニックを沈めます。急斜面も半分を過ぎてあと少しと言うときに、何でもない並行中にスキー板が重なって転倒。しかも運悪くスキー板も外れることに。

転んだショックと足への痛みと疲労感。立ち上がろうとするにも片面のかなりの斜面が嫌でも目に入ってきます。恐る恐る立ち上がってスキー靴をスキー板にはめようとしますが恐怖心と疲労感から上手く履けません。5分後にやっとはけて、いざ進もうと思うと今度は最初の一歩が高所恐怖症のために出ない。”少し下るつもりで動かしな。”といわれるもスキー板を下方に向けるのが怖くて立ち往生。

スライドで少し下りて、けどまだ長い下までの道のり。もう一度勇気を奮い立たせてターンを。1つ目成功。次も、と2つ目のターンに入ろうとした瞬間に情報からスーッと影が。他のスキーの人でそれに驚いてターンできずに転倒。そこからは気が遠くなるほどの時間をかけてこの斜面を下りました。

途中でできない自分や、恐怖心で動けない自分が情けなくて、情けなくて。涙が出てきてしょうがない状態に。そうするとね、今度はゴーグルないが曇って視界ゼロという悪循環。やっと斜面を下りたときには悔しくて涙が止まらなくてめちゃくちゃな顔になっていました。負けず嫌いな性分があって、なんでもそれ相当にはこなせるという自負が僕にはあって、それが出来ないとか、自分に負けるのが悔しい体質なんですよね。今まで怖くても、”自分ならできる。”って信じ込ませて進んできてどうやらここで、それが飽和状態になったみたい。

一通り泣いたら逆にスッキリ。そうすると気持ちも変わるもので、”ここまで来たんだから、やってやる!!あきらめない!!”って闘志が生まれて、その後数ほど転倒しましたが無事に1人で滑り切りました。

30代からのスキーは人間性をより強くするなって眠りにつく前に思った次第です。

 

 

オーストリアへスキー旅行3 いよいよ山の頂上から

今日もスッキリとした青空。これは走りに行こうと思っているのですが、外が寒い、寒い。運河のあまり水が動かないところでは氷が張っていて、この中を走るのかと思うと少しだけ気がなえてしまいますが頑張ってこようと思います。いったん走れば体が温まって問題ないんですけどね、出かけるまでの葛藤がね。

スキーから帰ってきて数日、体のあちこちに残っていた筋肉痛もなくなって毎日の生活もまた普段通りに戻ってきています。今日は出さなくてはいけない手紙があるので、一人では初となる郵便をドイツから送るという試練が待ち構えています。頑張ろっと。

スキー3日目。この日は予報では曇りと言う事だったのですが、まさかの晴天。温度も寒くなくて気持ちがいいほど。今週はかなりの寒気がヨーロッパ大陸を覆っているので、先週がスキーホリデーで本当に良かった。

3日目はまず、その前の2日間に滑ったなだらかな丘での練習場へ。ただ、この日は物凄く子供が多い事。このスロープは初心者の練習用なのでリフト代もかからず、しかも穏やかで危険な個所も少ないので学校で団体で来ている子供たちで溢れることが。それがこの日。リフトでものすごい数の子供が並んでいて、子供が多いとリフトが止まることも増える、、、。ユリ君とミニが、”ここにいてもあまり練習もできないし、そろそろ山の上で練習したほうがいいかもね。”と提案。

KちゃんとA君はここに残ると言う事になり、マーロン、ユリ君、ミニと僕の4人で初となる山の上のスロープへ。

山の上とつながるリフトは6人乗りで座席にヒーターが付いていて暖か。安全のバーのほかに、雪が激しい日のカバーもあったりして豪華版。高所恐怖症の僕はこのリフトが恐怖だろうなと思っていたのですが、乗ってビックリ。怖さがなかったんですね。多分、白い雪の性でそこまで明確な高さがわからないこと、あとはその景色が綺麗だったこと。どんどん高くなるにつれて雪で覆われて数々の山々が見えてきます。そして何よりも音がほとんどしないという事。無音の中を進んでいくリフト。さっきまでの練習場とは別世界。リフトに乗ること7分ほど。頂上に到着。リフトからも無事に降りれました。

ユリ君とミニはこのコースに前日に訪れており、問題なく滑れるコースだと僕とマーロンに伝えます。確かに、最初はなだらかな斜面ただ右の奥にがかなり落ちてるのが見えるんですよね。頂上から見るとまるでそこは崖なんではないかと思える感じ。まず初心者2人が感じたのは恐怖。マーロンも高いところが得意ではない様。頭の中にあるのは、間違って急は斜面に行ってしまってそのまま落ちてしまうのではないかというイメージが頭の中でグルグル。

先頭を切ってミニがスタート。それに僕が続きます。どことなく及び腰でズルズルとくだる僕。そしてターン。どうにかクリアー。そして次のターン、、、ってその時右端に見える落差なる景色、”うわ、こわっ!!”って思った瞬間にはこけてました。そこからまた立ち上がって意識を足元に集中して、落差は無視してターン。今思えば難しくもない斜面なんですが、あの時は”こんなに急な斜面は無理!”って思いが強くて次のリフトまでに4-5回転び、足の力もなくなるほど全身の筋肉と集中を使って下りました。と言ってもここは本当に短いコースで。次のリフトの後が長丁場でした。

スキーのコースはドイツでは3色に分かれています。青が初心者用、赤が中級者用、黒が上級者用。フランスには超初心者用の緑の区別もあるらしいのですが、ドイツは3色。初日、2日のゆるやかな丘は青ですが、フランスで言う緑。先ほどリフトで滑った短いコースは青。そして次の長丁場も青。このコースは山の頂上から山のふもとまでを降りるコース。そして中には級は斜面が2か所。もちろんここでも転倒。

転倒すると、精神的ショックがまず大きいんですよね。”え、こけた!またかよ。”みたいな。それから僕は結構派手に転ぶのか足の特に付け根に痛みが。時にはスキーが外れることもあって立ち上がってまたスキー靴とスキーを履きなおします。けど、これを斜面が急なところでするのは難しくて、、、。常にV字で降りてきているので足の力はあまりなく自分では思いっきり踏み込んでいるようでも力が入らなくてカチッとハマってくれないんです。

次に急な斜面で止まった状態から動き始めるのが難しんですよね。片面は結構な落差が見えて足がすくんで上手く最初の一歩が出ない、、、。スピードが出すぎたら怖いと思ってすぐにターンをしようと思うとスピード不足でへんな向きにスキーが動き出してまた転倒。悪循環。

それでも難所を乗り切ると、少しい幅の広い下りの道に。スピードも出るし蒸すかしくはないのですが、走る左端が崖なんですよね。崖だけど雪が積もっているので落ちても大丈夫とユリ君には言われるのですがそれでも怖い。だからなるべく崖の方じゃないほうにいると、反対の端には硬い雪が溜まっていてガタガタ。するとコントロールが難しい。ジレンマ、、、。

途中で崖が木に変わってスピードものってきたなって思ったら突如、前方の視界が開けて急な右カーブ。それを見た途端また恐怖心が。”このままスピードが抑えられなくて、落ちてしまう。”そう思ったとたん、吹き溜まりの雪の中へとダイブしていた僕。

ね。転び方も派手でしょ。ミニとユリ君には、”なんでこんな何でもないところで転んだの?”と驚かれましたが、、、。恐怖心ですね、完全に。

けど、眺めもいい素敵なコースだったのは確か。もちろん、滑っているときはそんな余裕もなくひたすら、どこに重心を動かしたらいいのか、そのようなコースを進むのかしか考えられませんでした。

このコースにかかった時間は50分。ふもとにたどり着いた時は汗は大量に書いているし、足の力はほぼゼロ、頭は思考回路ショート寸前。無様なものでした。

それからまたリフトに乗って山頂にあるレストランでお疲れ様ドリンク!!

この時の清々しさと言ったらなかったです。ビールがまたおいしかったー。そして、”もうスキーが今日はない!”ってわかってでたこの日一番の笑顔。それにしてもこの景色がすごいでしょ。360ど見渡す限り美しい山々。

 

こうして僕たちの3日目のスキー旅行は終わりを告げました。ユリ君はこの後、スキーで降りてミニ、僕、マーロンはゴンドラでアパートまで帰りました。

スキーの楽しみの一つはこのスキー終わりの飲み物のおいしさと、重くてきついスキー靴を脱ぐときの開放感だなってこの時、思いました。

 

 

36歳、スキーに初挑戦してみる オーストリアスキー旅行2

もう2月なんですよね。スキー旅行の途中で月が替わったから何となくまだ1月な気分。けど、日本は節分もあったし、バレンタインデーもあるしで2月を感じることは多いのかな?ドイツは2月は春が来るのをひたすら耐える時期と言う感じがします。ただ、今日は快晴で、窓からの景色は眩しいほどの太陽の光に照らされていて、見るだけでは春のような趣が、ただ、運河にはまだ昨夜の寒さで凍った水面があるので春とは言えそうにはないのですけれど。けど、曇りの日よりは晴れの日のほうが気分も上がりますよね。

スキー旅行から帰ってきて2日。まだスキーの余韻が脳みその中にあるようで、昨夜の夢はスキーの夢でした。スピードはゆっくりで下っているんですが、止まりたいのにズルズルと動いて止めることができないという夢。一生懸命にVの字にスキー板ををしてブレーキをかけるのに止まらず、あまりに力を入れすぎて足がつりそうになってしまうというもの。夢が現実にも作用してか足が変な形になっていて、それで起きる、これを数回ほど繰り返したなって朝起きたときは思ったんですが。ユリ君に尋ねると、気が付かなかったとの事。だから、起きた部分も含めてすべてが夢だったのかもしれません。

そんな夢にも残るスキー旅行の話に。

初日と2日目は僕たちのホリデーアパートからバスで7分ほどところで基礎レッスン。ユリ君は4歳からスキーをしているし、ミニはこれまで5回目。しかも最初の数回は1日2時間のクラスを取って基本を学んでいるので、何の問題もなさそう。それに比べ、僕、Kちゃん、A君、マーロンは全くの素人。Kちゃんはスノーボードは1度経験済みだけど、スキーは初めて。まずはその重装備に驚きました。スキー靴の重い事。ハイキングシューズを履くたびに、”重いよねー。”って思っていたのですが、スキー靴の後はこの靴が羽の様に軽い、それほど重いスキーシューズ。足首なども結構しっかりと固定されて、圧族気味なので歩くのも花魁歩き見たいな感じになるんですよね。

無事についた練習場所のスロープ。ユリ君が初心者4人に基本を教えてくれました。ブレーキのかけ方:スキー板をV字にする。左右のターンの仕方:外側の足に重心を動かして曲がる、リストの乗り方などなど。これをほぼ平らと言う所で練習して、初のリフトへ。

と言っても簡単な一人またはリフトで、座るタイプでなくて立ったまま引っ張られるもの。乗っている時間も1分ほどの短いスロープなんです。下から見ると少しなだらかな丘って感じなのですが、最初に上に上がった時の感想は、”急な斜面!!”って思いだけ。このスロープは本当の初心者だけのスロープなのでほとんどがなだらかな下りなのですが、始まりのところだけが少し落差が大きめだったんです。これに初心者4人は驚愕。4人ともカーブを上手く曲がれずにスロープ上の至る所で倒れるという大惨事に。その横を4ー5歳ぐらいの子が転びもせずにスッと走り抜けていったりして、羨ましくて仕方がない。

頂上からのカーブはどうやら僕達には無理だと言う事になり、リフトを中腹で降りてなだらかな斜面での特訓開始。右カーブ、左カーブ、順調に進んだと思ったら突然にスキー板が重なって転倒。僕は右側に曲がるカーブが苦手で上手く体重移動が出来ていないためか曲がりながら加速気味になってそのままスピードが出たことに驚いてこける、っていうのが多かったんですよね。だけど、転倒を何回もすれば転倒する怖さはなくなるとウェブで見たので、無理な時は転倒してそこからまたやり直しをしていたんです。

最初は何となく体重の重心移動をさせていただけなんですが、曲がるときには本当に結構な重心を曲がる外側の足にかけると曲がりやすいことに気が付き、そうするとスピードも安定気味に。後は足の内側の筋肉の必要性。あんまり使わない筋肉をスキーって使うんですね。足を内側に織り込む形だとバランスやスピードが取りやすくなりました。ほら。。子供だったら体が慣れて覚えていくんでしょうが、36歳で初のスキーだと頭に”さ、曲がるよ。体重を外側に移動させようね。綺麗なVのラインで入っていこうね。”なんて自分に言い聞かせてしないとすぐこけてしまう情けなさ。言語と同じなのかもしれませんね。言語習得は若いうちは特に勉強をしなくても喋れるようにはなるけれど、大人になると文法とかのルールを知ったほうが最初は頭に入ってきやすいのと同じなのかと。

初日は結局、中腹だけで終わり。2日目に頂上からはじめることに。ただ、面白いことにあんなに前日にできたのに次の日の朝にもう一度と思うと、勘が鈍っているんですよね。これも加齢のためなのか、、、。けど、中腹から上手く転倒せずに下りれるようになったのだから、次のターゲットは頂上から。そう意気込んで滑り出したものの、少し急な始まりでコントロール不能になっては横の雪の吹き溜まりに転倒、転倒、そしてまた転倒。途中まで行けば問題なくカーブを曲がれるのになぜか頂上部分だけが無理なんですよね。スピードとカーブのコントロールが上手く出来ずに派手に転ぶという繰り返し。

”なんでだろう?中腹からは問題ないのに、上からだとすぐに転んでしまうのは、、、、。”と考えて気が付いたのが、恐怖心。確かに始まりは少し高低差もあるし、頂上からだと下までが遠く下に見えるんですよね。”転んだらどうしよう、スピードが付きすぎて止まらなくなるかも、上手く曲がれずに吹き溜まりに突っ込むかも。”なんて気持ちで始めると確かに最初か2回目のカーブで転倒するんですよね。だから途中から、”大丈夫。自分ならできる。習ったことを思い出しながら、一つ一つ曲がればいいんだ。”って言い聞かせると確かに転倒回数が減る。

どうやら転びそうになると体の重心が後ろにいくらしく、体制がそのようになると加速度がついてしまうのだとか。つまり、怖いがために後ろめりな体勢なり思った以上にスピードが出てそれに驚いてまた、後ろに重心が移って加速度、結局は転倒という悪循環にいたわけなんです。

それからは、”怖くない、怖くない。”って言い聞かせて前のめりでカーブを曲がると綺麗に曲がれ、しかも重心をかけた足の後ろでカッコよく雪を捉えたシュッともザッともつかない小気味よい音を感じが楽しくて、徐々にスピードのコントロールもできるようになって2日目を無事に終えました。

技術でも、スピードでもなく恐怖心と言うものが僕のスキーを邪魔していたとは、、、。面白い発見でした。滑りながら、スキーって自分との闘いとどれだけ自分を信じられるかなんだなって思いました。

もちろん、この後からもっとそれを激しい意味で知らされるとはこの時は知る由もなかったのですが。

オーストリアでスキーホリデー1

ただいま!! 昨日の夕方帰ってきました。しかも、骨もおらずに筋肉痛と、かすり傷ぐらいで無事にスキーホリデーを終えました。30代でスキーを始めるってなかなか難しいもんですね。何回もこけて、こけて、こけて、そしてまた立ち上がって滑るというのを6日間してきました。

まずは僕がそんなスキーが難しいものだとは知らずに余裕をもっていたときの話しから。

話は先々週の土曜日に戻ります。ユリ君とオーストリア入りしたのがその週の木曜日。ユリ君は1人でスキーを楽しむために金曜と土曜日の午前中はスキーをしに、そのあいだ残された僕は滞在していた町を観光したり、川沿いの雪道をあるいたりして時間を過ごしていました。

土曜日は僕たちの移動日で、ホテルから車で20分ほどのホリデーアパートに宿を移すことに。このアパート、スキーホリデーの人をターゲットにしていてスキー場が本当に隣にある絶好なロケーション。このようなホリデーアパートが数多くこの地方にはあるんですよね。

僕はスキーをするのが今回が初めてだったし、日本のスキー事情は分からないのですが、スキーホリデーと言うものをする人がヨーロッパでは多いんですよね。名前の通り、スキーだけをひたすら1日中すると言うもの。朝9時ごろから始めて、昼の3時半ぐらいまでスキー三昧。団体によって違いますがだいたい1週間。長い人たちで2週間。ユリ君はこのスキーホリデーを4歳ぐらいのころからしていて、学生時代には地元の子供たちの指導員としてスキーをしにきたり、スキー場に住み込みのスキートレナーとして働いていたりと、大のスキー好き。ただ、ここ2年間はスキーに行けなかったので、その血がウズウズとしていたのだとか。

その僕たちの居城となるホリデーアパートが、かなりの素敵さでびっくり。まずはリビングからの景色が圧巻でした。

ヨーロッパの雪山が目の前に広がります。ちなみに、この建物はゴンドラ乗り場。8人乗りで1900mの標高まで人々を運びます。

ユリ君と僕で車一杯の荷物を運び出して、一息つく暇もなくユリ君はザルツブルク空港へミニたちを迎えに、僕は夕飯の準備に取り掛かりました。メニューはユリ君直伝のボロネーズソース。せっかくなので、メレンゲをベースにしたスポンジケーキを焼いてチョコレートソースのケーキを一緒に焼くことに。どうにかギリギリで食事を作り終えることができました。

そんな何もないと言ってしまえば何もない初日。なので、どんなアパートに泊まったかの写真で僕たちのホリデーの雰囲気をおすそわけです。

ユリ君と僕はここに。窓は小さいのですが、大きな書き物机が気に入りました。机、見えないけどこの写真の左側にあります。

 

リビングは大きなバルコニー付きで最初の写真の景色が見えます。太陽光が降り注いで気持ちがよかったです。しかも床暖房なのでいつでも暖か。Tシャツだけでも問題なし。

上のリビングの反対側にはお洒落なスペースが。これ丁度、階段の真上なんですね。デッドスペースになりそうなところをこのような素敵なアイディアで見事に居住空間に。

階下にはベッドルームがもう2つ。そして、トイレ、シャワーにサウナも完備。このサウナ、大人4人ぐらいなら問題なく入れます。

 

このちょうど一枚上に写真のベッド、そんなに大きく見えないんですが大人4人がラクラクと寝れます。そして、この2つの寝室からは反対側の眺めがバルコニーで見ることができるんですよ。

さて、スキーの話は次の時に。この時はまだスキーの奥深さを知りもしなかったんですよね。