ロウソクの灯りで過ごす夜

ブログの更新が滞ってしまって、申し訳ない。

実は今、4日間の撮影の最中で家に帰ってきてその日に撮影したものをコンピューターにおとして、編集して、必要なものはmailで添付していると、夜遅くなっていてそのままベッドへ。こんな日々のため、ブログが疎かに、、、、。

今日はこの仕事の最終日。朝早めに起きてこのブログを書いている所です。

さて,2日目の撮影を終えて疲れた体で帰って来た僕。この日は特に長時間の撮影でロンドンの中心地を離れたのが午後9時。そして家についたのが午後の10時前。

共有玄関のドアを開けて、階段の電気をつけ、、、、。

”あれ????”

真っ暗なまま。一旦、自分のフラットへ行き電気をつけるも真っ暗のまま。”電気が来てない、、、。”午後の10時なのでフラットの管理事務所も開いていないし、、、まず何が起きてこの停電なのかが分らない。

まずは情報収集をと思い、ご近所さんに聞き込みに。最近、公共の工事や、色々な建物が建ったり、改築が目まぐるしい僕の街。その何処かの工事で間違って僕達の電気の配線を切ってしまっての停電なのだとか。ご近所さんが電話連絡をして今、緊急で復旧活動をしているからとの事。

考えても電気が来る訳ではないし、この状況を受け入れて過ごす事に。

ロウソクを常備していたので助かりました。ロウソクの灯りで明るくなった僕の部屋。おだやかなオレンジの灯りに少し心細い様で、懐かしさをも感じました。自分が夜にとけ込んでいる感じ。闇の中で穏やかに生きている、夜の1人の部屋でのロウソクはそんな気分にさせてくれます。

汗ばんだスーツを脱ぎ捨てて、まずは夕飯。けどここで気がついた。僕の家は全てが電気で動いている事に。どれ位に停電が続くか分らないのでまずは腐れてしまいそうな牛乳を一気に飲み干して、その次に料理をしないでも食べれるものを物色。フェタチーズを細かくして、焼いていない食パンにのっけてそこにゴマを散らして夕飯の出来上がり。青リンゴがデザートで夕飯終了。

暗闇の中で灯るロウソクの光で食べるご飯。”電気が無い時代はこれが当たり前の明るさだったんだな。”って思うと、今の生活との違いに驚かされます。これだったらお化けが出てきそうなのも分るし、家族の団欒が、そのつながりが強かったのも十分にうなずけまました。

だって、ネットもできない、テレビもラジオもつかない。あるのは暗闇とロウソクと自分だけなんですからね。

団らんする家族がいない僕はこんな時は自分との会話が主なものに。”今日は一生懸命に仕事をして、その甲斐あって素敵な写真が撮れたな。”とか、”撮影も後半戦になってくると足が疲れているな。”とか。自分と静かに向き合う時間。

けど、現代の癖って抜けないんですね。

”歯を磨こう。”ってそのままバスルームに行ったけど、灯りが無くてもちろん見えない。リビングに戻ってロウソクを持ちながら、”電気がついて当たり前だから、暗い所でもまずそこにいって電気のスイッチをつける。それが当たり前なんだなー。”って考えちゃいました。

もちろん、そこまでする事も暗闇ではないのですぐに眠る事に。

幸運な事にも朝には電気が来ていました。夜中のうちに回復した様ですね。

みなさんも、いかがですか?ロウソクで過ごす夜、お薦めですよ。きっと色々な事に気がつかされますよ。

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