脳みそが強制的にシャットダウン

冬なので霧が出やすいのか、ドイツ北西部のこの町は今日も霧に覆われています。雪景色と同じで、非日常的な雰囲気が漂っていて嫌いではないし、白いベールの反射のおかげで部屋の中が普段よりも明るくなるのでいいなとは思うんですけど。

ほら、雪の日って太陽は出ていないのに雨の日の様に暗くないと思いませんか?あれは一面が白いのでそれにわずかな光が反射しているからなんですよね、霧もそんな効果がある用です。映像や写真でレフ版が白いのもそのため。

なので、普段は午前9時過ぎのこの部屋は部屋の間接照明を付けないと薄暗いのですが、今日は自然光だけで十分明るくこのブログを書いているところです。

最近、悪夢をまた見がちで困ってます。別に何が怖いとか、起きたとかでなく、目覚めたときにものすごく疲れているんですよね。休息のためなのに、どちらかと言うともう一つの世界を寝ている間に生きていた感じ。そして、起きたらこっちの世界がスタートしてますよ的な。夢の中で現実では起きて欲しくないことを経験して、”そっか、こんな気持ちになるんだ。”って思えるのはいい事なんですが。目覚めよくおきたいなとも思います。

そんなときの脳の状態ってどうなんでしょうね?ちゃんと休めているのかな?

そういえば脳がこの前、自然にシャットダウしてきてビックリしました。

その事件は先週末。前のブログで書いたように先週末はユリ君の両親の家で14人のクリスマス前祝のパーティーだったんですよね。

僕のドイツ語なんて幼児の能力もないぐらいなのですが、それでもドイツ語で喋ろうと意気込んで行ってきました。それに気が付いたのか、”あれ、Takはドイツ語が出来るようになってきたね。”って言われ普段はどちらかと英語よりの会話がお母さんと多いのですが、ドイツ語で話しかけてくれるように。もちろん、ゆっくり話してくれるんですけれどね。ユリ君のお母さん、スピーチセラピストなので発音が間違っていると直してくれるんですよね。それに自宅に子供たちに教えるスペースがあって今回は、”もしよければやってみない?”とパソコンをオンするお母さん。

子供用のソフトで、文章の一部が空欄になっていてその文章が流れてくるので、その空欄が何の言葉かを当てるゲーム。もちろん、一番簡単なレベルをチョイス。これ、結構難しいですよね。自分で聞き取れない音がよく分かります。後はその前後の文字の並びで、単語は知らないけれど動詞だろうな、とか名詞だろうなとか考えたり。お義母さんは昼食の準備があるのでそれから30分ぐらい一人で遊んでいました。

このような家族の集まりの時にみんなが話すのはもちろん、ドイツ語。ただ、デンマークの2家族の子供たちはドイツ語を話せないんですよね。デンマーク語と、中には英語をわかる子も。8歳の子はデンマーク語のユーチューブ番組があまりないから、英語のを見るらしく、そこでいろいろな単語を覚えていくんだとか。確かに英語で話しかけたら、的確な答えが返ってきました。8歳で、、、。子供って素晴らしい。

なので、時に僕に向かって大人たちも英語で話してくれることはありますが、全体的にはドイツ語の独壇場。その中からわかる単語を拾って何の話か考えたり、時にあまりにもわからなそうにしてるとユリ君の兄弟が英語で説明してくれたり。お坊さんの念仏がありますよね。一見何を言っているかわからないけれど、”阿弥陀如来”とか単語が聞こえると、”あーなるほどね。”っておもうでしょ。そんな感じ。

ランチ開始が午後2時でそれで終わったのが午後10時半。8時間半、ドイツ語の嵐にいたわけです。面白いものであるポイントに来ると僕の脳みそが、”今日はドイツ語一杯勉強したし、聞いたでしょ。もういいよ。僕は疲れたよ、おやすみ。”ってなり始めるんです。今回は午後の9時半ごろ。もうね、誰が何を言っていようともどの単語も何も意味をなさなくて穏やかなメロディー見たいに聞こえて瞼が重くなってくるんですよね。それを必死にこらえて、どうにかパーティーは無事に終了。

その後、ユリ君と二人で極寒の外に犬の散歩をしにでかけました。田舎の空は街灯も少なくて満天の星空が。オリオン座、北斗七星。その中でも気になったのがオリオン座の左下に輝く星。調べたらオオイヌ座のシリウスだそう。空にはこんなにもたくさんの星があるのだと驚きました。

寒さのためか、ドイツ語シャワーを抜け出せたためか、脳みそもシャキッと冴えユリ君と二人で並んで夜中の散歩を楽しみました。

これが散歩道。ね。何もないでしょ。この空一面に星が広がっていました。

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