ハイテク君とアナログ君

週末はかなり冷え込んだドイツ北西部。日曜日の朝はマイナス7度。運河の大部分が凍っていました。だけど太陽はサンサンと降り注いでいたのでユリ君と走りに出かけました。それが太陽の性だからなのかわからないのですが、すべてがくっきりと輪郭をもって見えていつもは気が付かないこと、例えばある家の庭の木の大きさとか、ある家の大きな窓とその中のゆったりした雰囲気などが見えて新鮮な気持ちでした。これも春に近づいているという証拠なのかな?

春の気配を最近は至る所で発見します。例えば僕の家のなかの植物の新芽が伸びてきたり、クロッカスの緑が地中から結構伸びていたり、日が暮れるのが遅くなってきたたり。それとともに太陽の光が強い分、家の中の埃が気にもなりますが。そこも何となく愛らしいなって。

ユリ君と僕のとの違いと言うと、ユリ君はハイテクで僕はアナログっていう所かなって思います。未だに開いていないロンドンからの荷物の大部分を占めるのは本、CD、DVDなのですがユリ君は音楽、映画はパソコンで、読み物は電子書籍。僕は腕時計の短針と長針のついた腕時計で時間を確認しますが、ユリ君はケータイ電話。僕は日記などの書き物や買い物リストはペンと紙で、ユリ君はすべてケータイで。その違いが面白いなと思います。

僕達4月に引っ越しをするのですが、ここでもハイテク君とアナログ君の違いが。

僕は子供のころから模様替えとかが好きだったんですよね。自分の部屋の大きさ、すべての家具の大きさをはかって、縮尺を決めて図面を作ってそこにその時のテーマ、”探偵の住処”とか、”都会の喧騒から田舎に逃げてきた人の部屋”とかで家具の配置や役割を決めていたんです。

三つ子の魂百までなのか、今回も僕たちのアパートの図面が写真でオーナーから送られてきてそれをもとに紙面に起こして家具も測って、好きなところに配置できるように切り抜いて準備完了。ユリ君に見せたら、”よく頑張ったね。”って言ってくれて誇らしく思ったのが1っか月ほど前。

最近引っ越しが近くなってきたのもあり色々な家具とかを調べている僕。そんな僕の行動に気が付いたのか、先週末にユリ君のパソコンの画面にオーナーから送られてきた設計図が。”どうしたんだろう?”と思ったのだけど何も聞かずにいたんですね。すると1時間後に何か不思議な、けど見覚えのあるものが。

ユリ君がパソコンのソフトで3Dで引っ越し先のアパートの間取りを作成していたんです。しかもね、家具だって配置出来て、何といっても3D、、、。これには負けてしまいました。本当にパソコンで色々な事が今の時代って出来るんですね。

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