通学路が長くなるとわかること

学校が終わってホッと一息。だけど、そこまでゆったりする時間があまりないというのが新しい街に引っ越してからの感想。ちょっと、前とは僕もユリ君も生活スケジュールが変わったせいなんですけどね。

前は起床が6時15分、ユリ君は6時50分に家を出て仕事場に車で出勤して8時からの仕事はじめ。僕は朝日8時からのドイツ語のクラスに間に合うように7時50分に出かけて授業が終わるのが12時15分で、歩いて帰れば12時30分には自由時間の始まりで、ユリ君が帰ってくるのが5時半ごろ。つまり5時間ぐらいは1人でのんびりする時間があったんですよね。

今は朝起きる時間が5時45分。僕の電車のためにユリ君も早めに起きてくれていて、ユリ君の職場は勤務時間の始まりを自由に決められので、今は7時から出勤、終わるのも4時で4時15分ごろには家に帰ってくるんです。僕は学校が終わって電車で帰って来てその後徒歩で25分。早くても家の帰り着くのは1時半。そこから昼ごはんなので自由時間が2時間ちょっとしかないことに。ユリ君が早く帰ってきてくれることに不満はないんですけどね、学校への道のりがちょっと長いのが難点。ただ、学校の8月までなのでそれまで頑張ればいいだけなんですけどね。寒く暗い冬の道を通学しなくていいのは有難いなとは思います。

さて、通学路が長くなった為にあることに気が付きました。

この地域におけるアジア人の珍しさ。

僕の学校がある街が人口5万人で、今の街がその半分の2万5000人。近くの大きな都市はドイツ10番目の大きさのブレーメンで、近いといっても電車で片道2時間半。アジア人が珍しいといっても全くいないわけではないんですよ。中華もタイも、寿司もなんでもあるアジア料理屋さんがあるし、学校のある街では時にアジア人を見ることもあるんです。新しい街だって数人見たことがあるんですよね。ただ、毎日見かけるという事はないんですよね。

それだからなのか、毎日1度は知らない人に挨拶されます。

僕も挨拶はよくするほうなので、うれしいんですよね。そしてたいていの場合が子供、それかティーンの子。確かに僕も小学生の頃に阿蘇の田舎を外国の人が歩いていたら、”ハロー!!”って声かけてたなって思い出して、それと似た感覚なんだと思うんですよね。珍しいものが来た!!みたいなね。ユリ君と時に一緒に走るんですが、”Takっと走っているといろんな人が喋りかけてくる。”との事。だから、そうなんです。珍しさのあまり声をかけちゃうみたい。

挨拶も色々で、”ハロー。”や”モイン”といったドイツ語やこの地域の挨拶がほとんどなんですが、時に”ニーハオ”が混じる感じかな。僕は別に”ニーハオ”って言われても、”ニーハオ”で返してます。相手にとっては日本人も中国人も見分けはつかないわけだし、別に悪意をもって挨拶をしているわけではないのでね。19歳でアメリカに住んでその後も海外暮らしが長いからか、日本人であるという感覚もあるのですが、同時に自分はアジア人であるという感覚もあるので、特にほかの国の人に間違われても僕はあまり気にしないんです。

あと、”ニーハオ”のほうが断然に覚えやすいのもあると思うんですよね。音節が2つしかないし、響きも軽やか。それに比べると”こんにちは”は音節が多いしちょっと四角な響きですもんね。だから、”ニーハオ”って言ってしまう人たちの気持ちもわかります。

ただ1つだけお願いが。挨拶してくれるならほぼ通り過ぎた時に言わないでって事。しかもボソッと。これだと僕が挨拶されたのか、独り言なのかわからなくて、”あれ、もしかして今、挨拶された?”って考えているうちにその人との距離がどんどん開いて僕が挨拶を返すタイミングを逃してしまうから、、、。そして、”あー、挨拶してくれたのに、返せなかった。”との後悔しか残らないので、、、。

それにしても、挨拶っていいですよね。なんか少しだけ知らない人との距離が一気に縮まる気がして僕は好きです。

 

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