オーストリアを後にしてドイツ南西部へ 7

夜明けが遅いドイツ北西部。朝に起きる時も、ユリ君を仕事に見送る時も闇の中。8時15分過ぎにやっと、東の空が明るい感じが見えてきます。特に今はまだ夏時間が終わっていないので日の出が遅いのですが、、、。やっぱり朝日の上がる中1日を始めたいなってないものねだり。しかも昨夜、僕はなかなか眠りにつくことができなくて、、、。困りました。朝方までひたすら浅い眠りで、、、。ひとりだったらね、ベッドサイドの電気でもつけて眠くなるまで読書と思うのですが、眠りの浅いユリ君を起こすのも可哀そうだし、ほかの部屋へ行くのも面倒だしで眠れない頭のままいろいろな考え事をして朝を迎えた感じです。

だからかちょっとだけ、頭の中に霞がかかった感じが。今その霞の中でこの文章を書いている、こうやって文字にすると素敵に聞こえるから面白いですよね。少し濃いコーヒーで作ったカフェオレがゆっくりとお腹へと伝わっていきます。台所では今日の夕飯のための豚の塊肉がゆっくりと煮こまれている、そんな平和な僕の火曜日の午後。

穏やかな時間も必要ですよね。昨日のブログに書いたように、サウナと温水プールでハイキング疲れを癒して、次の日にはオーストリアにさようなら。と言ってもね、次の目的地はそこから車で2時間もかからないドイツの南西部。ドイツ地図を見るとわかるんですけど、南西部に本当にポコって飛び出した部分があるんですよね。それが目的地。

ただその前にユリ君がある物を見つけて、、、、。なんでもね、冬場はスキー場で、だけどそうなると夏場の収入がないので作ったらしいのですが、それが一人乗りのローラーコースター。なんかね、山の頂上からレールが下りてて、その一人乗りのコースターに体育座りのような感じで座って股の間に棒があって、それがブレーキ。それで滑って降りてくる。もちろん、レールの上を乗ってくるので崖に落ちたりはしないんです。

山の上まではスキーリフトか自分で頂上まで登るかの2つ。ユリ君はもちろん歩きを提案。僕もコースが見たいので歩くことに。頂上までは歩いて1時間ちょっとかな?

僕たちが付いた時は曇り空だったのですが、朝に雨が降ったようで雨が降る場合はこの乗り物中止なのだとか。最初は、「そりゃ、雨だと人もこれには乗らないだろうしね。」と運営会社の利益の事を考えての中止だと思っていたのですが、頂上に上る道とこのレールが並行している部分があってこれがかなりの急斜面にあるんです。しかも、看板もあってドイツ語の横に英語でも、「雨が降ってきた場合に直ちに乗り物から降りろ!!」ってあるんです。ということは何か。雨が降ってレールが濡れるとブレーキの利きが悪くなるとかそういうこと?それでこの急斜面を下りるとなると命の危険さえあるのでは、、、、。なんて不安になる僕。

すると上のほうから金属音が。どうやら誰かがこの乗り物に乗って滑ってくるよう。心配そうな僕を励まして、「大丈夫。誰かが下りてきてるから、見てみればいいよ。急カーブではスピードを一気に落とせるのもわかるはずだから。」というと確かに向こうから男性が下りてきます。それが、早い早い。急カーブ+落下の部分なんて一瞬。なんだ、今駆け抜けたものは!!みたいなスピード。

「いまのはたぶん、係の人だね。ブレーキかけてなかったもん。」ってもうそんな慰め通じません。山の途中で僕は引き返して、ユリ君だけが頂上から優雅に下りてきました。ユリ君って本当に勇気あるんですよね。仕事の訓練でもヘリコプターの中に入って逆さにされてプールに落とされてそこから脱出とかあるので、こんなの朝飯前なのでしょうが、、、。

その後は次の宿へと足を進めました。このホテルはなんと朝食と夕飯付き。そしてなんともかわいい見た目。

部屋も広々で、ベットのエリアとくつろぎスペースがあるのは嬉しい。ただ、バスタブはなし。けど、このくつろぎスペースのソファと椅子が本当に素敵な座り心地で最高でした。

 

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