寒い朝のドイツです。今日の気温はマイナス7度。昼でもマイナス1度までしか上がらないようで、、、。暦の上では春ですが、温かな春の陽気とは行きそうにないですね。
ブログを書き終えて走りに行ってきましたよ。家を出て最初の感じたのがもちろん寒さ。こんな寒いのに何走ってるんだろうな、なんて思っていると手袋と帽子を忘れたからかなり寒いんだと言う事に気が付きました。ただ、今更引き返すのも何なので走りを続行。太陽の日がさんさんと照っていたので走り始めて15分後には寒さを感じないほどに。ただまだスキーの疲れが残っている調で足に若干の違和感が。
昼ごはんの後に、昨日ブログに書いたように郵便教化へ1人で行ってきました。郵便局は家から歩いて15分ほど。道中、”この手紙を送りたいんです。一つはイギリス、一つは、オーストリア。”なんてフレーズを繰り返して、郵便局に着いたのが午後2時10分ごろ。自動ドアを入って真っ直ぐ、、、、あれ。シャッターが閉まってる。近くにいたおじさんが、今閉まっているよと言ってくれて営業時間をチェックすると、なんと12時半から午後2時までは平日は昼休みなんだとか。”2時間、昼休み!!”ってことにビックリ。確かに街の中の小さなお店は1時間蔵閉まることがあるんですよね、お昼ごはんの時間帯。それをも踏まえて2時過ぎに行ったのに、、、、。仕方がないので、郵便局の後に予定していた買い物を済ませて2時半過ぎにまた郵便局へ戻っることに。今度は無事に切っても買えて、終了。対応してくれた女性職員も感じがよくて、これでまた1つ経験値上げました。僕にとってはこんな小さな事がドイツ生活の励みなんですよね。
さて、スキー休暇について。今日は後半の4,5日目。
4日目、Kちゃん、A君、マーロンは近くの街に遊びに行くという事で、事実上スキー初心者は僕1人に。この日は最初の数日を過ごした超初心者コースは寄らずに、最初から山の頂上へ。ご8人乗りのゴンドラは10分ほどの長い距離。天気予報は曇り、霧、と言うように真っ白の世界が頂上には広がっていました。ただ、ところどころに青空が。最初の短い数コースの間は霧が深かったのですが、その後は素敵な快晴!!今回のスキーの旅、天気が殆どよくて助かりました。
山頂デビューした昨日に比べて転ぶ回数も減り、昨日最後に滑った山頂からふもとまでの長いコースも昨日までは50分かかったのが今回は20分で下れるように。かなりの進歩。急な斜面もありましたが、どうにか踏ん張って転ばずに通過。新しい初心者用のコースも怖がることなく進みます。ただ、途中でこの青いコース中級者用の赤いコースを横切るんですよね。その時に雪の塊があって運悪くもそこに乗り上げ、次の瞬間には軽くジャンプしていた僕。着地までは良かったもののその後体勢を崩して雪の中へ転倒。
4日目はこのように転びはしたけれども前日とは見違えるように上達した自分に浮かれながらのスキーとなりました。この時はね、次の日が一体あんなになるとは思ってもしなかったんです。
5日目。今日はユリ君の提案でバスに乗って15分ほどにある街で違ったスロープを下ろうという提案が。数多くのスロープ下りと、ゴンドラでアパートまで帰るという長丁場。どのルートを行くのかは教えられてなかったのですが、昨日の上達もあってちょっと余裕のあった僕。
まずは初心者の青いコース。この時に気が付いたのが、雪が昨日より硬いという事。そう、凍っているんですね。凍っているとスキー板へのグリップが少なくて滑りやすいし、転倒した時に痛いんです。最初の30分ほどは転びもせずに上手く下っていたのですが、斜面の途中でユリ君とミニが止まり、僕も追随する形で停止。これがよくなかった、、、。僕一旦止まるとそこから動き出すのが下手で。案の定、今まで何問題もなく下っていた斜面がとつぜん怖くなって上手く最初の一歩が踏み出せない。曲がろうとしては体勢が後ろになって転倒、しかも足を辺にねじって足尾付け根が痛い、痛い。急な坂を下るときにミニとユリ君はスキーの板を並行にして方向転換をするパラレルターンなのですが、初心者な僕はスキー板をV字にしてかなり足の内側に力を入れて曲がるやり方。これをずっとしているとかなり疲れるんです。なので派手にこけてスキー板が靴から外れて、また靴をスキー板に装着するときに足を思いっ切る踏み込むのですが、力が入らない、、、。もちろん誰も助けてくれないので自分でスキー板を動かして立ち上がって、靴を履く。これがね物凄い時間がかかったんですよね。この時に精神的にかなり追い込まれていたんです。
1日をかけてアパートまで帰るのでこの日のランチは山小屋レストランで。笑っているけど、どこか作り笑いな僕。
その後は青のルートを何度か滑って、今度は山を下りようというときに気が付いたのがそのルートが赤色だってこと。赤色は中級者用なんですよね。しかも山を下りてアパートに帰る道はこれしかない。つまりこれを下りなければ一生家には帰れないという事。
始まりは良かったんです。赤だけど穏やかで滑りやすいルートで。すると途中で、急な斜面が。”大丈夫。いつもと同じように滑ればできる。”そう言い聞かせて滑り始めました。前を行くユリ君の進む道に視線を集中。急斜面は極力見ないで、高所恐怖症のパニックを沈めます。急斜面も半分を過ぎてあと少しと言うときに、何でもない並行中にスキー板が重なって転倒。しかも運悪くスキー板も外れることに。
転んだショックと足への痛みと疲労感。立ち上がろうとするにも片面のかなりの斜面が嫌でも目に入ってきます。恐る恐る立ち上がってスキー靴をスキー板にはめようとしますが恐怖心と疲労感から上手く履けません。5分後にやっとはけて、いざ進もうと思うと今度は最初の一歩が高所恐怖症のために出ない。”少し下るつもりで動かしな。”といわれるもスキー板を下方に向けるのが怖くて立ち往生。
スライドで少し下りて、けどまだ長い下までの道のり。もう一度勇気を奮い立たせてターンを。1つ目成功。次も、と2つ目のターンに入ろうとした瞬間に情報からスーッと影が。他のスキーの人でそれに驚いてターンできずに転倒。そこからは気が遠くなるほどの時間をかけてこの斜面を下りました。
途中でできない自分や、恐怖心で動けない自分が情けなくて、情けなくて。涙が出てきてしょうがない状態に。そうするとね、今度はゴーグルないが曇って視界ゼロという悪循環。やっと斜面を下りたときには悔しくて涙が止まらなくてめちゃくちゃな顔になっていました。負けず嫌いな性分があって、なんでもそれ相当にはこなせるという自負が僕にはあって、それが出来ないとか、自分に負けるのが悔しい体質なんですよね。今まで怖くても、”自分ならできる。”って信じ込ませて進んできてどうやらここで、それが飽和状態になったみたい。
一通り泣いたら逆にスッキリ。そうすると気持ちも変わるもので、”ここまで来たんだから、やってやる!!あきらめない!!”って闘志が生まれて、その後数ほど転倒しましたが無事に1人で滑り切りました。
30代からのスキーは人間性をより強くするなって眠りにつく前に思った次第です。